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【MADE BIKE SHOW】胸熱なRETROTEC

先日はCircles Tokyoで開催されたトークショーにたくさんの方にお越しいただきありがとうございました!

田中や私なりの視点で見てきた現場の空気感が少しでも伝わったかなと思いますし、皆さん非常に熱心に聞いてくださり、またこういった機会を設けることができたらと思います。

トークショーの準備もあったりで、MADEのバイクチェックが滞ってしまっておりましたが、前回のTOMIIさんに続いて、今日はこちらのバイクをクローズアップ。

カーティスお得意のトレイルファンバイク – FunDuro™️

特徴的なラウンドトップスタイルのフレームでお馴染みの RETROTEC /レトロテック。ビルダーのカーティスとは今年のショーに向けて実はスペシャルバイクのプロジェクトを走らせていたのですが、それとはまた別にブースで目を惹いたのがこのバイク。

カーティスが最も得意とするトレイルファンバイクとして作られたFunDuro™️ / ファンデューロ のフルカスタムバイクは、ツイントップチューブに、さらに3本目となるミドルチューブが追加されたTripleスタイルのフレームが際立ちます。

綺麗にマッチしたカスタムラックの正体は?

綺麗なイエローのフレームに差し色としてレッドのペイントが施されたラック。ハンドル前にはHUNTER CYCLESのリックが作ったPAUL COMPONENTのBoxcar Stem専用設計のCow Catcher Stem Rackが。

いや待てよ、それ以外のラックも特徴的な形をしているからこれはもしかして、、、と思ってカーティスに聞いたら、やはり全てのラックがHUNTER CYCLES・リックによるものでした。

リックはといえば、お子さんが生まれたり、闘病生活もあったりでパンデミック以降こういったバイクショーに姿を見せる機会が減っていただけに、こうしてサークルズ初期の頃から扱い続けている二人のビルダーの共演によるバイクを見ることができたのは、今回のショーでも最も胸熱なエピソードでしたね。

ドライバッグやナルゲンのようなビッグボトルをしっかりと抱えるフロントラックは、先日紹介したCHRIS KINGのアクスルでもお馴染みのROBERT AXLE PROJECT / ロバートアクスルプロジェクトのアイレット付きフロントアクスルを用いることでサスペンションフォークに対してもスマートに取り付け。

リアラックからフレームに接続するステーは、去年のショーバイクにも見られたカーティスのこだわりポイントで、ここはカーティス自身がステーを曲げてタイヤのアーチに合わせたのだとか。

Cow Catcher Stem Rackに合わせるハンドルはやっぱりリックリスペクトの Smooth Move Bar。

PAUL COMPONENTSやWHITE INDUSTRIESといった同郷カリフォルニアメーカーを使いながらも、メインコンポやホイールはシマノで固めている堅実的な組み方が、ある意味ショーバイクだからってガチガチに力んでいなくて個人的には好感度高かったポイント。

ちなみに、このバイクのオーナーはカーティスやリックの古くからの友人であり、RETROTECだけでなく、過去にはCHRIS KINGの様々なアートワークも手掛けているJeff Hantman / ジェフ・ハントマンという方。

実は、カーティスがRETROTECで初めてTripleスタイルのバイクを作ったのが、2003年にジェフのために作ったバイク。20年以上の時を経て、こうして新たなバイクをオーダーしたっていうエピソードも素敵すぎますね。

トレイルライドも楽しみつつ、時には荷物を括ってツーリングに出かけることもできる。ラックレスのいわゆるバイクパッキングスタイルではなく、ラックをうまく使ってスマートなパッキングをするスタイルは、ここ日本のツーリングにおいてもうまく取り入れられるポテンシャルを秘めていると思います。

先にも少し言及したように、カーティスと進めていたスペシャルバイクについては、またの機会にご紹介しますのでお楽しみに!

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Ikeyama Toyoshige
池山 豊繁

Circles / SimWorks / CWD 学生の頃のメッセンジャー・サークルズでのアルバイトを経て、今に至る。 サークルズスタッフ最年少を公言していたが、今ではニュージェネレーションも加わり古参の存在。 でも身長は最小です(#163cmですがなにか)。 CXレース経験もありますが、今はのんびり瀬戸のグラベルを走ったりするのが専らで、過去の面影はどこへやら。自転車で釣り場にアプローチするBikeToFishingのスタイル研究にも余念がない。
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