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【BIKE CHECK】改めて、BASSI BIKES Hog’s Backを考える。

Circlesではすっかりおなじみとなった、
BASSI BIKES / バッシバイクス の Hog’s Back / ホグズバック

Hog’s Backは BASSI の設立者でC&Lの共同経営者である Jean-Michel Cauvin と Jean-Daniel Lafleurの長年かけて蓄積された経験に基づいて設計しています。

こちらは、2023年に遊びに来てくれたBASSIのJulian(右)とRoberto(左)

そんなBASSIの魅力は少し前のブログで、「”新” ”旧”の融合が出来る事が魅力」という事ををお伝えさせていただいたのですが、今回はフレームのジオメトリーを見ながらHog’s BackはどういうBIKEなのかを考えてみました。

フレームの特徴としてはグラベルロードにしては長いトップチューブ、マウンテンバイクにしては立ったヘッドチューブ、少し長めなチェーンステイ。

同じようなジオメトリーのフレームはなかなかなく唯一無二といった個性的なジオメトリー。
(80年代~90年代のBRIDGESTONE USAのMBシリーズのフレームはかなり近いジオメトリーでした。)

色々なBIKEと比較したところ、Hog’s Backのジオメトリーはツーリングバイクと90年代のリジットマウンテンバイクとの間、両者のハイブリット型である事が分かりました。

トップチューブ長、タイヤクリアランスは90年代のリジットマウンテンバイク。チェーンステー、シート角、BBハイトはツーリング車のジオメトリーベース。等々。

なぜこのようなジオメトリーになったか掘っていくと、
BASSIの共同経営者であるJean-Michel CauvinとJean-Daniel Lafleurはツーリングバイクの機能、デザイン性を好んで乗っていましたが、彼らが使うフィールドにおいてアップグレードさせたい点を感じていました。

もっと制動力あるブレーキ、上体を起こして乗れるアップライズバー、太いタイヤが入るクリアランスが欲しい…等々。
そして、同時期に乗っていた90年代のリジットマウンテンバイクの乗り心地の良さや機能面をツーリングバイクに落とし込んだのです。

ツーリングバイクと90年代リジッドマウンテンバイクのそれぞれの良さを尊重しつつ、アップグレードしたい部分を補い、2人の理想的なジオメトリーとして完成したのが、Hog’s Backです。

ツアラーで通勤し、通勤自転車でツーリングし、その両方でシングルトラックを走る。この汎用性という原則を軸にバイクをデザインしている2人のやりたいスタイルを体現しています。

その想いがHog’s Backという懐の深いフレームを作り出しています。

そんなBASSI Hog’s Backから出た人気の新色、Sparkle Beigeをオーダーいただきましたので、紹介させていただきます。

FASHION業界で働くオーナー。

他の人と被らない自転車に乗りたいと悩み続けて数年、タイミングが合わず見送り続けたという事でしたが、店頭に並んでいるHog’s Backの新色に一目惚れし、決意のオーダーをいただきました。

乗る目的のメインはあくまで日常の足としてですが、
周りの友人がアクティブに乗っている事もあり、それについていけるようしっかり走る事ができるパーツ構成。
かつ、長く乗り続けられる頑丈さとおしゃれで可愛い自転車に乗りたいというのがニーズでした。

そのニーズを元に、パーツを提案させていただきました。

乗り味に直結する足元には安心感を

まずは足元から、リムはSIMWORKS Standalone 001を選択。

名古屋の名物スタッフ、体重100kg越えのタイセイが乗り込んでも壊れないという頑丈さはお墨付き。

長い期間乗り込んでも、荷物をたくさん積んでバイクパッキングをしても、アドベンチャーライドに行っても安心。

オーナーのライフスタイルを聞くと自転車使用頻度はとても高いという事で安心感あるリムをチョイス。都内在住だと電車より自転車の方が楽な場合が多いですからね。

タイヤはSIMWORKS The Homage 26。
メインの街乗りでの舗装路の転がりの良さに加え、オフロードでのグリップ力も確保できます。
このデザインもコミューターバイクにはハマりますね!フレームカラーにもマッチしたサイドタンはまとまりも◎。

快適なエアボリュームと見た目以上にスムーズな転がりはタウンユースにもぴったりです。

Relax & Aggressive

ハンドルバーはSIMWORKS Cowcow Bar。
オンオフで活躍できるハイライザーバーですが、今回はオフでの活用がメイン。街乗りの際は上体を起こしてストレスなく、目線を上げて街の景色を楽しみながら快適に走る事に重きを置いています。

あくまでも街使いがベースになるので、コンポーネントはオーバースペックにならないよう、でもちゃんと安心して使えるようにMICRO SHIFT Adventをチョイス。

都心って急な坂も多いので、このワイドレンジなスペックがあれば間違いありません。

仲間に誘われて急遽アクティブなライドに行くことになっちゃった!という場面でも安心して活躍してくれるパーツ構成です。

コミューターバイクに必要不可欠ポイント満載!

Hog’s Backにはコミューターバイクとして使うのに嬉しいポイントがあります。

その一つがキックスタンドプレートが標準装備されている事です。


フレームによってキックスタンドを付けたいのに付けられない事って結構あるので、嬉しいポイントですね。

車体の中心で2本足で支えてれるダブルレッグセンタースタンドを装着。荷物をラックに載せても安定感抜群です。

もう一つコミューターバイクになくてはならないもの、そうです。ラックです。

フォークに搭載されたアイレットのおかげでラックもバランスよく付ける事ができます。

ここ最近一番オーダーが多いSIMWORKS Obento Rack。
ちょっとした荷物を載せるのに最適なサイズで荷物をそのまま括りつけるもよし、タウンユースにおいて大活躍します。

オーナーのセンス抜群のカラー構成!

パーツ全体のカラー構成の相談をしていたのですが、
過去私が組ませてもらったコミューターバイクはシルバーパーツでまとめる方が多い印象でしたが、オーナーが選んだのはブラックパーツ。

フレームのナチュラルなカラーリングにブラックを入れる事で甘くなりすぎず、車体全体のメリハリが抜群に良いです。
ブラックを入れる事でフレームカラーや要所要所のパーツカラーが際立ちます。

SIMWORKS Tiny Bubbly Pedalの名作、Bronzeカラーや、
SIMWORKS Stainless Outer CableのTurmericカラーも良い存在感を出していて、とても可愛いらしい仕上がりになりました。

同じフレームでも組みあがるとオーナーの色が出ます。
私自身、毎回新たな気付きをいただけることはとても嬉しいし、楽しいです。

この自転車で都心を快適にクルージングし、最高な時間を過ごしていただけると嬉しいです。

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ishikawa
石川 大稀

学生時代は野球に没頭。球際の強さに定評あり。 セレクトショップに就職後、販売員、人事を経て現在Circles Tokyoへ。 自転車は勿論、服、音楽、家具、植物、ローカル飯、好きです。 その土地の面白いことや店、美味しい食、そこでしか見れない景色、空気を感じるライドが好きです。
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