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飛行機輪行 is Better

特に意味のあるタイトルではないんですが、去年A24レーベルから劇場公開された TALKING HEADS の傑作映画「Stop Making Sense」の4Kデジタルリマスターが日本の各配信サービスでリリースされて、年末からほぼ毎晩好きなシーンばかり観ている関係で、このタイトルにしてしまいました。

TALKING HEADS “Girlfriend is Better”

いわゆる70s NYパンクの地場から出てきたアートスクール出身の4人組が、アフロ・リズムと出会って生まれたファンクネス。

唸るベースに、タイトなドラムス。素っ頓狂なヴォーカル。

この曲はこの言葉を繰り返します。

STOP MAKING SENSE / 意味付けすることをやめろ

様々なものごとに意味付けして解釈していくのが、自分の仕事だったりするのですが、それをやりすぎると、頭で考えただけで分かった気になっちゃたりして、それはとても危険な行為です。

身体的に直接感じることが最も重要だったりするんですよね。身体性はめっちゃ大事。

色々な情報が溢れている中で、スマホ上の情報を読んだり聞いたり観たりしただけで分かった気になるなよ?

と、この曲に言われている気がしてとても好きです。

旅×自転車×写真

自転車に乗るために自転車に乗るのがあまり好みではないし、何台も自転車を所有することが苦手な僕は、もしかすると、そこまで熱心なサイクリストではないのかもしれないのですが、知らない景色を見たり、そこでの出会いを楽しむことはとても好きです。

いろいろな場所、シチュエーションに、自分の足で到達するってこと、あとは景色の移り変わりのスピード感でいうと、歩くより遠くへ行けて、車よりゆっくりで、電車より自由ってことがとても良い。好き。

車旅も楽しいんですけど、道中を自転車で旅して楽しむのが良い。

いい景色があると、写真撮りたくなっちゃって、すぐ自転車降りちゃうので、全然進まなかったりするのですが笑。そのくらいのテンションがちょうど良いと、自分に言い聞かせてます。

自分の意思で自由に動けて、自分の力でそこへ到達する。めっちゃ身体性ある行為。

その日の目的地だけ決めて、曖昧なルート設定と、余裕のある時間配分で、自由気ままに走る自転車旅。

旅×自転車×写真

好きな行為全部のせ。このスタイルが自分的には一番あってる。

飛行機輪行 is Better

ということで、飛行機輪行を覚えると、旅のスタイルの幅が広がります。写真と自転車好きな人なら、絶対おすすめです(唐突&強引)

しかも、そんなに難しくない。

国内飛行機輪行で言えば、航空会社さんが優しく丁寧に扱ってくれるので、電車と同じ輪行袋で行けます。

LCCだと、アップチャージが多少かかっちゃうんですが、ANA、JALだと、20kg以内であれば預け荷物扱いでフリーで乗せてもらえます。LCCのアップチャージといっても2000〜3000円くらいなんで、まあ許容範囲かなという感じです。

飛行機輪行を覚えると、旅と自転車の幅がグッと広がります。

飛行機輪行Tips

ちなみに一番好きな輪行袋はOSTRICH L-100 輪行袋エアロ&ワイドです。

軽くて小さい輪行袋はたくさん出てますが、薄い生地のやつはどんなに「強い」と書かれていても、破けやすい印象。生地の厚さとサイズのことを考えて、現状ベストはこれですね。

で、飛行機輪行の際の僕のスタイルを挙げていきます。

  • バイクバッグは基本取り付けっぱなしにする

僕はフロントバッグ、ステムバッグ、サドルバッグなどは、基本つけっぱなしでパッキングします。輪行袋に入れて運んだほうが楽なので、預かり荷物で預けられるものをなるべく入れておきたいからです。あと、ちょっとした緩衝材になる気がします(多分)

アーレンキー(六角レンチ)なんかは機内持ち込みできないので、誤って手荷物にしてしまうと、没収されて、スルーアクスルバイクだと、いきなりゲームオーバーの可能性ありです。自転車と一緒に運びましょう。

そこでおすすめなのが、この取り付け方。

僕はOUTERSHELLのDropper Seatpackを愛用しているのですが、通常つけているのとは逆に取り付けます。

他のサドルバッグで検証してないので他の製品は分かりませんが、この取り付け方だと、容量に対してほとんど嵩(かさ)が張らずにパッキングできます。 おすすめ。

あと、写真好きな御仁にはこちらもおすすめなOUTER SHELL 137Basket Bag

内部に専用のCamera Padding Insertsを仕込めば安心してカメラを入れて置けるし、サッと取り出せます。

仕切りが生まれるのも便利です。

ちなみに、もしDOMKE F2あたりを所有していれば、実はそのインサートもジャストです(こないだの輪行で発見しました)

  • バッテリーは外す、取り出す

バッテリーは外したり取り出しましょう。預かり荷物ではリチウム電池がNGなので、よくあるのが、ハンドルに取り付けられたライト、あとバッグの中に入ってるモバイルバッテリー。忘れるとX線検査で引っかかって「取り出してください」と言われて大変時間がかかるので、ここもチェックポイント。(あと、CO2もNGです)

このため、ハブダイナモで発電させるのが、旅には最適な印象を持っています。

所有感と堅牢性のSON、リーズナブルなVELOCITY等ハブダイナモ各種をCirclesでは取り揃えてるんで、フロントホイールの選択肢として検討していただければと。

僕は最近VELOCITYハブとSONライトの組み合わせ。このくらいがちょうどいい。

  • 空気はなるべく抜かない

これも航空会社のポリシーによって違うみたいなので、僕は抜かないで受付して「抜いてください」と言われたら抜くことにしています。(決してルールを無視しろということではないです)現地に到着してから携帯ポンプで空気入れるのって結構面倒なので、なるべくなら抜かないほうが楽だよねって話です。ちなみにチューブレスでも飛行機輪行でトラブルなかったです。

  • 留め具にはVoile Strap

いろいろ試しましたが、パッキングが劇的に楽になる&現地で有効に使えるという点で、Voile Strapが有用です(SimWorksではThunder Strapとして販売中です)

一気に締め上げられるし、固定力も抜群。輪行パッキングのスピードが劇的に上がります。

現地のツーリングの際も、積載量を増やしたり、あらゆる場所に上着をくくりつけることができるようになったりと、フリーのVoile Strap(SimWorksではThunder Strapとして販売中)を持っていると絶対に役に立ちます。

まとめ

まあ、輪行のスタイルは諸説あるので、色々なブログを読んだり、ショップスタッフに聞いたりして、自分なりのスタイルを見つけていただけたら幸いです。

飛行機輪行はマジで夢が広がるので、ぜひ試してみてください!

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kimura
木村 まさし

Circles /SimWorks /CWD /文化中毒者 イカれちまった人生をやり直しに名古屋へきました。Circlesを他の誰にも似ていないものにするのがお仕事です。自転車はもちろん、服や写真、読書や映画、音楽など、歴史や文化と知性があるものが好きです。
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