街中を抜け出し、田んぼや畑の実りの様子を伺いながらドンドンとそこかしこにそびえる山々の中へと分け入って行く。
舗装路を快適に、たまに出会す畦道なんかは余裕綽綽に、マウンテンバイクのように機敏にトレイルを下れるわけではないけれど、そこそこのダートロードなら登り切れるし降ることもできる。

グラベルバイク以上、MTB未満。そんなバイクを実現するために組んだのがこのSKLAR BIKES / スカラー バイクのSuper Something / スーパー サムシングです。
SKLAR BIKES といえば、アダム・スカラーによって生み出されるハンドメイドのカスタムオーダーバイクブランド。

フルカスタムオーダーを軸としながら、彼の自転車に対する哲学をより多くの人に届けるために始まったプロダクションモデルの第1弾としてリリースされたのがこのSuper Something。現在プレオーダー中で話題となっているPBJ / ピービージェイがオールテレインバイクという位置づけとするならば、Super Somethingはオールロードグラベルバイクという位置付けになるバイクです。

バーサタイルオールロードグラベルバイクとして作られた Super Something は、様々な路面でのライドや、様々な土地でのライディングを楽しむためのあらゆるニーズに対応する、多用途な「プラットフォーム」であり、ライダーのライディングスタイルに合わせて成長し、変化することができるバイクというにふさわしいもの。サイズごとに異なる適切なチュービングを用い、ドロップアウトやヘッドチューブはアダムがデザインしたオリジナルのものを採用しています。
それをフラットバーで組むことにより、走行性能はそのままでオフロードでの走行がより安定したものとなります。もちろんドロップハンドルより少しリラックスしたポジションをとることができるのも魅力となるでしょう。
安定性と快適性を求めたコクピット
ハンドルにはSIMWORKS Little Nick Barを

チョイスしたのはSIMWORKS / シムワークスのLittle Nick Bar / リトル ニック バー。 15度に設定されたグリップアングルと750mmのハンドル幅は、あらゆる路面状況で高い安定性を提供してくれるとともに、そのアングルのおかげでグリップをストレス無く、自然な体勢で握り続けることができます。そのため一日を自転車の上で過ごすような時も快適性を維持し続けるものとなっています。私自身、現状で唯一使用しているフラットハンドルなのですが、とても気に入っています。


その他にもRhonda Stem / ロンダ ステム、Froggy Seatpost / フロッギー シートポストなど、SIMWORKSのNITTO製品を随所に散りばめ統一感を出しています。

もちろんペダルもSIMWORKSがMKSに制作してもらったTaco Pedalを装着しています。
サドルにはSELLE ANATOMICA H2 Leather Saddleを

SELLE ANATOMICA / セラ・アナトミカ 社は、現在アメリカ国内で製造する唯一のハンドメイドの革サドルメーカー。THE SLOTと呼ばれるセンターに開けられた穴は、サドルの両端が坐骨の下で自由に動き、座面にかかるストレスを緩和するもので、その座り心地の良さから「世界で最も快適なツーリング革サドル」として愛されています。本革を使用しているのでメンテナンスが必要ですが、それが座り心地に輪をかけて愛着が湧いていく理由でもあります。
耐久性とメンテナンス性の高さに配慮したパーツ構成
CHRIS KINGとVELOCITY

オンロードにオフロード、あらゆる路面を走破できる機動性を備えながら、それに耐えることができ長く使い続けられるもの。また長く使用し続けるためにメンテナンス性に優れたもの。


それらを考慮し、ヘッドパーツとハブにはCHRIS KING / クリスキングの製品をチョイス。またホイールのリムにはSIM WORKS / シムワークスがVELOCITY / ヴェロシティーに別注したStandalone 001 / スタンドアローンをチョイスしました。
メインコンポーネントにはMICRO SHIFT Advent Xを

ここまでのアッセンブルされた製品を見て頂いてわかるように、このバイクは軽さや速さを求めたものでは無いというがわかって頂けるはずです。あくまでも永く使い続けるためと必要十分な機能性を備えたものばかりなのですが、同じような考えでメインのコンポーネントにはMICRO SHIFT / マイクロシフトのAdvent X / アドベント Xをチョイスしています。こういったバイクを組む時にはMICRO SHIFT製品が大活躍するのです。


その中でも山間を走ることも多々あるためと、10速の、リアのスプロケットが11-48Tの大きなサイズが必要になることを想定してAdvent Xを装着することにしました。


他にもブレーキキャリパーにはPAUL COMPONENT / ポール コンポーネントのKlamper / クランパーをチョイスするなど抜かりはありません。

ちなみにブレーキレバーはPAUL COMPONENTのLove Leverです。
オンロードよりもオフロードを

もちろんオンロードを走る割合も多いのですが、オフロードでの走破性を重視しタイヤにはSIMWORKS Super Yummyをチョイスしました。全体的にノブは配置されているんですが、一つ一つの大きさは小ぶりとなっており、舗装路での走行性を最低限確保しつつ、オフロードでの優れたグリップ性能を備えたものとなっています。

色遊びは楽しい
これは私自身の話なのですが、このSuper Somethingは、パーツのカラーチョイスを楽しくさせて頂いた1台でもあります。特に指定頂いたわけではないのですが、Honey Dijonという黄色味を帯びた薔薇の名前(またしばしばマスタードの名前でも使われています)が付けられたフレームカラーにブルー系のカラーのsklarのロゴがあしらわれていたこともあり、それに寄り添った色味を帯びたパーツを。


サドルとグリップはブラウン系を、シフトのアウターケーブルはグリーン系を、リムはオリーブでCHRIS KING製品は青味を帯びたグレーカラーのMidnightを、そしてSIMWORKSのスポークはゴールド系の色味のPeregrineをチョイスしています。

派手にはならないけれど、実はどれも何かしら色味を帯びている、そんな一台となっています。
ちなみにこのSKLAR BIKES Super Something、もう一色のOcean Blueであれば、実はサイズ52と56のストックがあります。どんなところにでも爽快に走っていける一台を探している方にはぜひ検討頂きたいものとなっています。
詳細は以下のボタンより確認ができます。またお店に来ていただければその実物見れますのでぜひ店頭にも足をお運びください。

Frame Set | SKLAR BIKES Super Something |
Headset | CHRIS KING NoThreadSet Taperd 1.5″ |
Main Group | MICRO SHIFT Advent X |
Brake | PAUL COMPONENT Klamper Long-Pull |
Brake Lever | PAUL COMPONENT Love Lever |
Handlebar | SIMWORKS Little Nick Bar |
Stem | SIMWORKS Rhonda |
Saddle | SELLE ANATOMICA H2 Leather Saddle |
Seatpost | SIMWORKS Froggy Seatpost |
Tire | SIMWORKS Super Yummy 27.5×2.22″ |
Hub | CHRIS KING R45D Centerlock / Midnight |
Rim | SIMWORKS Standalone 001 650B 32H |
Spoke&Nipple | SIMWORKS Peregrine Spoke |
Pedal | SIMWORKS Taco Pedal |
これまでサークルズで組んだバイクのフォトアーカイブ公開中。
バイクのカスタムイメージを膨らませてみてください。