先日のライドブログで触れたBREADWIINER CYCLES A-Road。今回はあらためてこの魅力的なバイクについて詳しくご紹介していきたいと思います。

以前にもお話ししましたが、このBREADWIINER CYCLES A-Roadのオーナーは毎日の通勤にはピストバイク、休日の里山グラベルライドにSURLY Grapplerに乗り充実したサイクルライフを送っていました。

そんな日々のなかで、「もっと速く、もっと遠くへ。自らの足でペダルを回し、美しい山々の景色を眺め、峠を走り切る達成感を味わいたい」という想いが芽生え、ロードバイクへの関心が高まっていったそうです。

そして、選ばれたのがこの一台—— BREADWINNER CYCLES / A-Road。
納車後は通勤から休日のライドまで、さまざまなシーンで活躍しています。
BREADWINNER CYCLES / A-Road

Frame | BREADWINNER CYCLES / A-Road |
Headset | CHRIS KING InSet 8 |
Handle | SIMWORKS Wonderer Bar |
Stem | SIMWORCKS Rhonda |
Hub | CHRIS KING R45D |
Rim | ASTRAL CYCLING Radiant Rim |
Spoke | DT SWISS Champion Spoke |
Tire | CONTINENTAL Grandprix 5000 |
Main Group | SHIMANO 105 R7000 |
Bottom Bracket | CHRIS KING ThreadFit T47 24x |
Brake | PAUL COMPONENT Klamper Flat Mount Disc Brake |
Saddle | SELLE ANATOMICA R2 Rubber Saddle |
Seat Post | SIMWORKS Froggy Seatpost |
Grip | FIZIK Vento Microtex Tacky Bar Tape |

どんな道でも、その性能を発揮する
整備された舗装路、荒れた道路、そして険しい勾配の砂利道——
A-Road はどんな状況下でも高いパフォーマンスを発揮します。

高品質なコロンバス製のスピリットチューブを使用し、軽量で且つ剛性感の高い、スピーディーな走りを実現。また、このA-Roadは28 – 40mmのタイヤに対応するように設計されており、その選択で様々な道を快適に走破できるものとなっています。

フォークはENVE AR Disc Forkが標準的にアッセンブルされており、A-Roadフレームのポテンシャルを最大限に引き出すものとなっています。
コクピット周りはSIMWORKS製品を


ハンドルにはSIMWORKS / シムワークスのWonderer Bar / ワンダラー バーをチョイス。 リーチが短くドロップの浅いドロップハンドルは、走行状況に応じてポジションを素早く変えることができ、小柄なライダーも扱い易いものです。 ちなみにバーエンドにはSimDropをを添えて、ディテールにもこだわりを。

ステムには SIMWORKS / Rhonda を。クロモリ素材の細身なルックスは、同じくクロモリ製のフレームとの相性も抜群。しなやかさと強度を兼ね備え、長く使い続けられる信頼の一品です。

そしてシートポストにはFroggy Seatpost / フロッギー シート ポストをチョイス。シートポストは SIMWORKS / Froggy。日東が競輪用に設計したNJS規格と同じ構造の2本締めヤグラを採用し、抜群の固定力と調整のしやすさを両立しています。
回転系パーツにはCHRIS KING製品を
ヘッドパーツ、ボトムブラケット、ハブといった、バイクの心臓部ともいえる回転部分には CHRIS KING を選択。
すべてに高品質なシールドベアリングを搭載し、スムーズな回転性能と、長期間の使用に耐える堅牢さを備えています。

さらに、メンテナンス性にも優れ、必要なスモールパーツが豊富に揃っているのも CHRIS KING の魅力。今回は、フレームカラーを引き立てるよう、ヘッドセットとBBにシルバー、ハブにはブラックを選んでいます。


そしてのその豊富なカラーラインナップも特徴です。今回はフレームカラーを引き立てるために、ヘッドパーツとボトムブラケットにはシルバー、ホイールのハブにはブラックをチョイスしています。
リムにはASTRALを
リムは ASTRAL / Radiant。ROLF PRIMA から派生した ASTRAL は、ホイール製造のノウハウを活かして高精度なリムを展開しています。
32mm のリムハイトを持つ Radiant は、空気抵抗を抑えつつも安定感のある設計で、長時間のライドでもエネルギー効率をキープ。登坂性能も高く、タフなルートでもしっかり応えてくれます。

このリムを精度の高いDT SWISSのChampion SpokeでCHRIS KINGハブと組み合わせることで、高品質なホイールが完成します。

ちなみにタイヤにはCONTINENTAL / コンチネンタルのGrandprix 5000 / グランプリ5000をチョイス。 非常に転がりが良く、舗装路では抜きん出た性能を発揮します。
コンポーネントは“感覚”を大切に

メインコンポーネントにはSHIMANO 105 R7000シーリズをチョイス。 R7100という12速の後継機が出ていますが、敢えて11速のR7000をチョイスしたのはシフター、ブレーキ、どちらもワイヤー制御のコンポーネントを使用したいという要望に応えるためです。

もちろん12速も魅力的ではあるのですが、ワイヤーを巻き取ってディレイラーを動かしたり、ワイヤーを引いてブレーキキャリパーを動かすといった自分自身で制御している感覚が、オーナーにとって一番重要だったからです。

そしてそのブレーキには、同じくワイヤー制御のPAUL COMPONENT / ポール コンポーネントのKlamper / クランパーをチョイスしました。

BREAD WINNER CYCLESのようなハンドメイドバイクは、どうしても高額になりがちです。ですが、それにあわせてパーツ構成まで“最高スペック”で固める必要があるわけではありません。
大切なのは、ライダーがそのバイクとどのように向き合い、どんな機能を求めているか。そして、アッセンブルされたパーツたちが、その人のスタイルや使い方にしっかりフィットしているかどうかです。
今回ご紹介するBREADWINNER CYCLES / A-Roadは、そんな視点で見たとき、とてもバランスの取れた一台に仕上がっています。スペックよりも“自分に合っているか”を大切にした好例だと思います。
BREADWINNER CYCLES / ブレッドウィナー サイクルズ

BREADWINNER CYCLES / ブレッドウィナー サイクルズは、西海岸随一のフレーム工房として着実に成長してきたポートランドのブランドで、これまでに1000本以上のカスタムオーダーを行ってきています。 カスタムフレームの設計と製造を20年以上にわたる経験を持ち、また数多くの受賞歴のあるフレームビルダーのTony Pereira / トニー・ペレイラが制作するすべてのカスタムハンドメイドフレームには、クラフトマンシップ、品質、美しさ、そして乗るときに感じる喜びと自由を正しく融合させています。

各モデルのフレームは、コロンバス製のチュービングを適材適所、乗り手の体型とその嗜好に合わせたカスタムチョイスを元に、昔ながらのフレームビルディング技術を用いて、1本ずつ細かく調整されたジオメトリシートを使用してカスタムメイドされています。 カスタマーそれぞれに合わせたカスタムサイジングのフレームだからこそ、ずっと付き合っていけるように万一の場合でもできる限り修復して乗り続けることができる。これこそがスチールフレームの醍醐味であり、Steel is realを体現し続けているBREADWINNERが全米の多くのサイクリストに愛されている秘訣でもあると思います。
これまでサークルズで組んだバイクのフォトアーカイブを公開しています。こちらを参考にバイクのカスタムイメージを膨らませてみてください。