
前回のカーゴバイクを導入しましたというブログに続いて、第二弾は気になる駐輪問題をテーマに挙げていきます。前回のブログについては下記をチェックください。
カーゴバイクに興味はあるけれど、最初に立ちはだかるのが「これ、どこに停めるの?」という問題。
特にマンション住まいだと、駐輪スペースの確保や盗難のリスクが心配で、購入をためらう方も多いのではないでしょうか?
実際、我が家もカーゴバイクを購入する際、この問題で家族会議が紛糾しました…。
実はこの「置き場所問題」、単なる個人の悩みではなく、よくよく考えてみると、都市のつくりや、そこでどう移動するか、モビリティのあり方に関わる社会的テーマでもあると思います。
たとえば最近はバイクレーンも増えてきましたが、「これって本当に安全に走れる設計になってる?」と感じる場面もまだまだ多いはず。
路上駐車にふさがれていたり、路面がガタガタだったり、クルマとの境界があいまいだったり。
一応“ある”けど、実際にはあまり“使える”とは言いがたい、そんな状況を感じている方も少なくないと思います。
駐輪にしても、公共のラックはタイヤ幅や長さが合わなかったり、集合住宅にはカーゴバイクが入らないような狭いスペースしかなかったり。
それなのに、環境への配慮や渋滞の問題から、カーゴバイクのような選択肢はこれからますます注目されていく、そんな矛盾もあります。
だからこそ、私たちが日々感じている「置き場所に困る」「安全に走りづらい」といった悩みは、単なる使い勝手の問題ではなく、これからの都市と暮らしに必要な変化を考えるヒントなのかもしれません。
今回は、そんな都市の現状を背景に、我が家のリアルな駐輪事情と防犯対策を紹介したいと思います。
我が家はマンション4階。部屋置きは即断念
戸建てと違って、マンション暮らしの場合はカーゴバイクの「室内保管」はなかなかハードルが高いと思います。
すでに自転車部屋として ロード, シクロクロス, MTB…etc の自転車で一室を占拠している身としてはなおさらです。
ましてやカーゴバイクともなれば、エレベーターに乗せるのも一苦労。我が家では基本は、共用の駐輪スペースを利用しています。
防犯対策は、この3つ
駐輪スペースにそのまま停めるのは心配、しかもカーゴバイクは高価でとても目立つ存在。だからこそ、防犯対策は必須です。実際に我が家で行っている対策がこちらの3つ。
1. AirTagで位置管理
OMNIUM Cargo / Mini-Max 専用パーツ「AirTag Mount」で、駐輪の位置を常に把握しています。ヘッドチューブの真下の隠れる位置にAirTagをマウントできます。万が一、愛車が迷子になってしまった時の手がかりに。
▶ AirTag Mount for Cargo / Mini-Max


2. 極太チェーンロック + U字ロックの併用
防犯性の高いチェーンロックとU字ロックの2つを常備しています。カーゴバイクは積載量が正義なので、ロックの重量は誤差です。多少重くても全く気になりません。
▶ ABUS Ivera Cain 7210 / 1100mm

3. バイク用カバーで雨&盗難対策
OMNIUM Mini-Maxの完成車の車長は、一般的な大型スクーターとほぼ同じ。市販汎用のバイクカバーを使用して、雨風から車体を守ると同時に、目立たなくすることで盗難リスクを軽減しています。

毎日の使い勝手を支える、便利なスタンド
そして、カーゴバイク用のキックスタンドとして、アップデートを重ねてきた、OMNIUM純正の「Cargo Kickstand」も、欠かせないアイテムのひとつです。
スタンドを立てた時の安定感がバツグンです。狭い駐輪場でもしっかり安定するので、倒れる心配がなくなりますし、日常使いがかなり快適になるマストアイテムです。

折りたためるラックという選択肢
カーゴバイク = 場所を取る、というイメージに対して、OMNIUMには実用的な解決策があります。

それがこの Tilting Rack Bracket。
このアイテムをフロントラックに取り付けると、ラックを折りたたみ、前方の占有スペースを半分にすることできるので、一気に格納性が上がります。
ラックの可動部分に内蔵されたクイックリリースにより、数秒でスムーズにチルト可能。狭い通路や集合住宅の共用スペースにもすっきり収まるようになります。


ただし、安全面の観点からチャイルドシート用の Child Seat Rack と Tilting Rack Bracket との併用は不可です。
子乗せ仕様との両立ができないのは残念ですが、荷物運搬メインや保管優先のユーザーの方には圧倒的な恩恵がある便利アイテムです。
マンション暮らしでも、ちょっとした工夫と防犯対策、そして便利なアクセサリーパーツを活用すれば、カーゴバイクライフはぐっと快適になります。暮らしに合わせた工夫で、無理なく楽しんでいきましょう。
実は、カーゴバイクの購入には少なからず家庭内の反対もありました。特に妻は「そんな大きい自転車、本当に必要なの?」とずっと懐疑的でした。
でも、子どもを乗せて毎日送り迎えをしているうちに、少しずつ印象が変わっていったようです。
次回は、そんな妻ともカーゴバイクを“シェア”する暮らしについて、お話ししたいと思います。
また、現在OMNIUMのチタン製フレームの各ラインナップのプレオーダーも受け付けておりますので、ご検討されている方はこちらもチェックしてみてください。