Mean Jean CX Racer──WILDE史上、最速で最攻。
こんにちは!
CirclesTokyoのじょんです。
Tokyo店で恒例となっている「WILDEシリーズ」のご紹介、皆さまもう読んでいただけましたでしょうか?
最近では、「ブログを読んで、ますます購入意欲が高まりました!」という声をお客さまから直接いただくことも増え、とても嬉しく思っています。
今回はそんなWILDEから、先月発表された新モデルDark Starに続く情報をお届けします。
実は、今年新たにリリースされたのはDark Starだけではありません。もう一台は、その名もMean Jean / ミーン ジーン。

既に耳にされた方もいるかもしれませんが、今回はこのMean Jeanの魅力に迫ってみたいと思います。
Mean Jeanの特徴
Mean Jeanは、WILDEが送り出すシングルスピード/ギアード両対応のシクロクロスレーサーモデル。
公式では「プロスペックのピュア・レーサー」として位置づけられているこのモデル。その言葉に違わぬ、コースを攻めるためのジオメトリー、妥協のない素材選定、そして実戦から生まれた設計思想が詰まった一台となっています。
このモデルは単なるシクロクロスレースバイクにとどまらず、刺激を求めるライダーにとって理想的な“攻める”グラベルバイクとしても機能します。
すでにご紹介している Rambler / Rambler SL に比べ、よりキビキビとしたハンドリングと軽快な加速感を求めて設計されたのが、この Mean Jean。
今回はこちらのBikeと比較してみました!


RITCHEY / Swiss Cross — 伝説を受け継ぐ、進化したスチール・シクロクロス。
このバイクは、レースで勝利を目指すシリアスライダーにも、週末のオフロードライドを自由に楽しみたい人にもフィットする、懐の深さを持っているこのBike、同じ店舗の仲間である 石川さん/イッシーさんが乗っているのは、ディスクブレーキモデルの RITCHEY Swiss Cross Disc 。
Mean Jeanが入荷してきてその違いに真っ先に目がついた箇所はチェーンステイの長さでした。
チェーンステイ長が変わるとどうなるか?
チェーンステイが短い | チェーンステイが長い |
---|---|
・俊敏なハンドリング(よりクイックな動き) | ・ 安定感のある直進性 |
・ リアセンターが短く、加速が鋭い/登りに強い | ・ 重心が前後に分散しやすく、バランスが良い |
・リアホイールが近く、トラクションがかかりやすい | ・ キャリア・パニア装着に有利(ヒールクリアランス確保) |
・ タイヤクリアランスが制限されることもある | ・ 太めのタイヤ/フェンダーも装着も容易 |
・ ホイールベースが短くなり、クイックで機敏な操作性 | ・ ホイールベースが長くなり、巡航安定性が向上 |
・ ロングライドではやや落ち着きがないと感じる場合もあり | ・ クイックな操作は若干マイルド |
早速、Swiss Crossと比較しましょう。
モデル名 | サイズXS (mm) | サイズS (mm) | サイズM (mm) | サイズL(mm) |
---|---|---|---|---|
Mean Jean | 415 | 415 | 415 | 415 |
Swiss Cross | 437 | 437 | 437 | 437 |
わずか22mmの差に見えて、ハンドリングと反応性に与える影響は絶大です。
短いチェーンステイは、トラクションのかかりやすさや加速の鋭さを生み出し、タイトなコーナーでの立ち上がりにこそ真価を発揮します。
一方 Swiss Cross は伝統的なシクロクロスジオメトリを踏襲し、安定感・トラクションコントロールに優れた設計に。
さらに、BBドロップは66mmとやや高めの設計で、ペダルクリアランスを確保しながら機敏な「立ち上がり」をサポート。
この組み合わせにより、パンプの効いたトレイルや、信号待ちからのダッシュなど、反復加速を伴うシーンでの爽快感は抜群です。
お次にシートチューブアングル
こちらが、Mean Jean と Swiss Cross のシートチューブアングル(角度:degrees)を比較した表です:
サイズ | S | M | L | XL |
---|---|---|---|---|
Mean Jean | 74.5° | 73.4° | 73.5° | 73.5° |
Swiss Cross | 75.0° | 74.5° | 74.0° | 73.5° |
シートチューブアングルはMeanJeanがやや寝ている。
よりリラックスしたポジションを確保。また迂回のしやすさが上げられます。

一方で、Swiss Crossは全体的に立ち気味。
ペダリングがよりダイレクトに伝わり加速性能が高いです。

Mean Jeanが同じWILDEのRambler/SLと共通していることは、リラックスしたポジションで乗る事が可能と言えます。またアグレッシブな場面でも安定して走行できるのも特徴です。
タイヤの最大クリアランスにも注目!
Mean Jeanのリアエンドには最大700×44mmのタイヤが装着可能。
一方、Swiss Crossは最大クリアランスが700×40mm。

Mean Jeanはより太いタイヤを装着可能で、荒れたグラベルでも確かなトラクションを確保。トレイルでもグラベルでも“遊び心”を忘れないバイクに仕上がっています。
Mean Jeanをはじめ、Dark Starにも採用されているWILDE独自のBOSS Super Tubes

これは、WILDE専用に開発された、極めて高品質なシームレスクロモリチューブです。空冷硬化(エアハードニング)という特殊な処理が施されており、一般的なチューブより軽量でありながら剛性を保ち、乗り手にストレスを感じさせない絶妙なしなやかさを持っています。
またWILDEが求める走行感や強度・軽さといった性能要件を満たすため、素材・厚み・バテッド比率までも完全にカスタム設計されてい流の大きな特徴になります。

極めつけは、パープルからピンクへと滑らかに溶け込む美しいフェードカラー。これにはとても目を惹かれました。
入荷して実物を見たときは、つい「美しい」とボソッとつぶやいてしまうくらい!

カーボンフォークには内蔵ダイナモ配線ルートを備えており、レースから帰宅途中の夜道やナイトライドにも対応できる配慮が施されています。 このWaypoint Forkは、WILDEのオーナー・ジェフの長年の経験が息づいた設計で、見た目のシンプルさの裏に、実用性への深い理解が垣間見えるコンポーネントです。

「クロスバイク」の枠を越える一台へ
Mean Jeanは、CXレースでこそ性能を最大限に発揮するプロスペックでありながらも、信号の多い都市での通勤ライドや、未舗装路を含むフィールドライドまでを見据えた設計になっています。
つまりこのバイクは、「ただのクロスバイク」ではなく、
“遊びを攻めるための道具”なのだと言えるかもしれません。
すべてのWILDEバイクを通して見えてきたこと
今回のMean Jeanで、WILDEバイクの全モデルをご紹介したことになります。
- Rambler / Rambler SL:万能性と懐の深さ
- Supertramp:ロングライドと探検の相棒
- Dark Star:道なき道も遊び場に変えるバイク
- Mean Jean:シンプルに、速く、鋭く
どれも共通して言えるのは、妥協のない設計と正確な素材選び、そして一番大切な遊び心を忘れない哲学を持っているということです。
気になるモデルがあった方へ
気になるモデルがあった方、
「これ、自分のライドスタイルに合いそうかも?」と少しでも感じた方。
ぜひ一度、Circles Tokyoへ足を運んでみてください。
実際に見て、触れて、乗って。
そこから始まるストーリーが、きっとあなたにもあるはずです。
それでは皆さま、また次のバイクでお会いしましょう。