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【BROOKS】最良のサドルは自ら選び育てていくもの。

サドルを選ぶとき、みなさま何を考えて選んでいますか?
見た目、形状、色、さまざまな要素を考えて選んでいると思います。

僕も上記の要素を加味して選びますが、それと同時にちょっと人とは異なった観点でサドルを選んでいます。

なぜレザーサドルを選ぶのか

日本では年間約800万トンのプラスチックが焼却されています。
複合プラスチックは分離して再利用するには高いコストが必要となり、経済的に成立しないためです。

また、分別をしてゴミ出しをしても、その8~9割が世界のスラム街や貧困国へ行きつき埋め立てられたり、海へ流れ出てマイクロプラスチック問題や海洋汚染の原因になったりしています。

本来、自転車は環境負荷の少ない乗り物のはずです。
しかしながら無公害で処理できない素材を使用したものが、21世紀になって確実に増えていることも紛れもない事実だと思います。

樹脂やウレタンをメインに作られたサドルは新品時から快適で使い勝手も良いです。そうした製品で優れたものがあることは理解しています。

ただそうしたなかで、ささやかではあるけれど地球環境に出来る限り負荷をかけない選択はなんだろうと、自転車のサドルで置き換えたときある意味、宗教的に選んだのがレザーサドルでした。

BROOKSのレザーサドル

BROOKSのサドルを構成している素材はとてもシンプルです。植物タンニンなめしの革、天然ゴム、オーガニックコットン、スチール、アルミニウム、そして銅。これらの素材を効果的に組み合わせることでBROOKSのサドルは作られています。

事情があって廃棄しなければいけなくなったときも、これらは全て持続可能なマテリアルです。エコでサステナブル。

僕らBROOKS使いが愛してやまない理由の1つです。

BROOKSサドルの選び方

ここまで読んでいただいて「あれ、ちょっと興味が湧いてきたかも」という方にBROOKSのレザーサドルの選び方をご紹介いたします。

BROOKSサドルは用途やライディングポジションのほか、革の素材や仕上げなどによりラインナップが豊富に用意されています。

特に自転車に乗った時にどれくらいの前傾姿勢をとって乗りたいかという”乗車姿勢”によって大きくおすすめのサドルが変わっていきます。

ロードバイクをはじめ、それなりに深い前傾姿勢をとって走りたい方は45°のマークがついたサドルがおすすめ。
それよりもやや姿勢が起き上がった60°前後の前傾姿勢で乗るツーリングやコミューター、マウンテンバイクなどは「B17」 「FLYER」がおすすめといった具合です。

毎日数多の修理を手際良くこなすメカニックスタッフ、コウセイのBASSI BIKES Hog’s Backには王道の「BROOKS B17」が取り付けられています。

1866年創業から大きく形を変えていないこのサドルはBROOKSの”顔”と言っても差し支えないでしょう。

毎日の通勤からツーリング、そして週末のダーティーなライドまでもこなせる懐の深い相棒には同じく懐の深いB17が最適です。
元々長距離レース用に作られたサドルですが、そこまで深い前傾を取らない乗り方に非常に相性が良いです。

ちなみに僕のCieloには、「BROOKS B15 Swallow Chrome」を取り付けています。

正直ツーリング的な楽なポジションで乗る場面が多いため「B17」でも良いのですが、見た目のバランスとグループライドなどではもう少し速い速度で乗りたいと感じるときがあるという点、そしてフラットな座面の方が個人的に好みという色々な要素を加味して選択しています。

このあたりは実際に使ってみないと分からない部分もありますが、上の表の「B33」「B135」以外は過去に少なからず使用していたことがあるため、迷ったら是非ご相談ください。

レザーサドルは育つのです。

そして、革製品や天然素材の良いところは「育つ」ところ。
レザーサドルも革靴がどんどん自分の足に馴染むように3~6か月使い続けているとサドルトップの形状が自分のお尻の形になっていきます。この変化がレザーサドルとプラスチックサドルとの大きな違いです。

そして、馴染んだレザーサドルはポジションが出ていれば、パッド入りショーツ無しである程度の距離を走っても痛みが出にくい乗り心地になっていきます。

直近でショーツ無しで数回100km以上連続で走りましたが、ほとんど痛みなく走りきることができました。

また、お尻に馴染んできたレザーサドルは速度を出したいときは馴染んだ凹みに合わせて腰を固定して素早くペダリングすることができ、逆にお尻を休ませたいときは少し乗る位置を後ろにずらすとサドル後方の広い面でお尻を支えられ股間への圧力を低下させることができます。

この使い分けはサドルがヘタリすぎてしまうと行うことができません。したがって日々のメンテナンスが必要不可欠になります。

BROOKSサドルのメンテナンス方法

そこで必要になるのがBROOKSのプルーファイドワックスです。

BROOKSのレザーサドルを購入したときに封筒のようなものが同梱されています。この中にはレザーサドルのメンテナンスやケアに必要なツールが入っています。

まずはこれらを使って国内代理店であるダイアッテクさんがまとめているこちらの流れで作業を行えばOKです。思っているよりかは全然カンタンですよね!?

長らく裏面に塗るのは型崩れが早くなるため御法度と言われてきましたが、最近では防水・保護の観点から新品購入時にはSoftendモデルを除き裏面に薄く塗ることを推奨しているようです。

※このあたりは諸説あるため、気になる方は店頭で僕に聞いてください!

味が出るということ

ヨーロッパでは新品よりも丁寧に使い込まれたレザーサドルの方が高く評価されるそうです。
大切に永く使用されてきた革製品は独特の風格があります。

僕はというと完全に自己満足で、別に誰かに評価されたくて使っている訳ではないけれど、数年〜数十年経ったときに味が出て貫禄が感じられるようなサドルに育てていけたらと考えています。

CirclesではBROOKS以外にもSELLE ANATOMICAをはじめ、様々なサドルを取り扱っております。

乗車姿勢や乗り方、使い方や性差によっても適したサドルは異なります。自分の使い方にはどのサドルが合うのだろうと迷ったら、お気軽にご相談ください。

自転車に対する付き合い方は人それぞれ。このブログをきっかけに少しでもレザーサドルいいじゃん!と思って使ってくれる人が増えたら嬉しいです。

自分にとっての最良のサドルは、自分自身で楽しみながら育てていきましょう!

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ドラちゃん
長尾 隆生

壊れても直せるもの、永く使えるもの、経年変化していくものが好きです。
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