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AYA BIKES 訪問

2024/7/23
田中江理

こんにちは、ウェブショップ・写真担当のエリです！暑い暑いと言いながらも自転車に乗るのがきもちいい季節ですね。少し前になりますが、MAD MAXを観に行って、フュリオサかっこええ〜強い〜爆音のアクションシーン気持ちいい〜と目と耳だけで楽しんできました。脳みそ使わないエンタメ映画、好きって言ったっていいじゃない！

でも、その中でもやっぱり際立つ爽快さは、性別や力という権力主義への反抗なんですよね。私たちの働く自転車業界はどちらかというと男性社会ですが、サークルズにはメカニック、フォトグラファー、シェフ、バイヤー、コミュニケーター、デザイナーなど様々な役割の中で働く女性がたくさんいます。フュリオサみたいにマスキュリンでも、マッチョな訳ではないですが、もっともっと意志決定のレベルまで女性の参加ができるような自分たちでありたいと勝手に思っています。

おっと話が外れました。さて、サークルズ卒業生にも女性が何人かいますが、今回はそのうちの一人「赤松綾さん」がサークルズ卒業後自分で始めたお店にお邪魔してきました。

綾ちゃんがサークルズに起こした変化

綾ちゃんをご存知でない方もいらっしゃると思うので、簡単にご紹介を。

サイクルデザイン専門学校卒業後、GIANT入社、のちサークルズにジョイン。全国レベルのテニスプレーヤーだったこともあり運動神経抜群で、その能力を存分に生かし、なんとシクロクロスの世界戦にまで出ちゃうという偉業を成し遂げてくれました。

北海道、京都、いろんなところに一緒にライドに行きました。めちゃくちゃ速いので着いていくのに必死になるのですが、サドルトークをしながら走れば楽なことを知っている彼女。

「女性の自転車乗りがもっと増えるといいですよね〜私そのために頑張ります！」とゼーハー言ってる私の隣で、目をキラキラさせながら軽やかにペダルを踏み続ける彼女の笑顔を今でも鮮明に覚えています。

想いは伝わって、女性だけでの北海道ライドも実現できたし、彼女たちがサークルズにもたらしてくれた変化は、女性も楽しめるお店に繋がってきていると思います。チャンまいやダーちゃん、雨ちゃんなどいいキャラクターの女性スタッフも増えてきましたしね。

北海道の写真を見返していたらみんなに会いたくなりました。結婚したり、お母さんになったり、転職してステップアップしたり、やるべき自分の仕事を続けたり、みんなそれぞれに頑張っているんだろうな。私は、女性だけでやり切ったこの成功体験があったから自信を持って今の自分でいられていると思っています。

AYA BIKES

さて、そんな綾ちゃんが昨年オープンしたお店は実家のある兵庫県姫路市に位置します。

ありがたいことにオープン当初から修理などの依頼日々忙しくしているようで、地元に戻って早速コミュニティに受け入れられている様子に安心しました。週末のライドも自転車初心者が楽しんでもらえるようにできる限り続けます、とまた目をキラキラさせていて、昔は自分が速く走ることがいちばんの目的だったけど、人って変わるものですね。

サイクルデザイン専門学校で設計や溶接の勉強をしたのち、サークルズ勤務時代はShin服部製作所で溶接のアシスタントも経験済み。工房内には溶接設備も完備され、今後は女性による女性のための自転車ビルダー/ AYA BIKESの製造が本格的に始まっていくと思うとワクワクします。

AYA BIKES
672-8064
兵庫県姫路市播磨区細江447−14

https://maps.app.goo.gl/7iiUa2DvkzgbA13G8

与えてもらうだけでは平等という権利は得られなかった女性が、自分から積極的に自由や自立や社会の中での役割を求めていくことは決して悪いことではなく、むしろ様々な意見や考え方、働き方があるほうが健全な社会に向かっていくと思っていますし、彼女のようにそれを実行する存在は、私たちの心にやる気の火をボッと灯してくれるんです。特別扱いされたいわけでもないし、ただ等しく正しく物事に向き合いたいだけなんです。