世間では、ドロップと言われると金田正一や星野伸之のドロップカーブを思い出すと思うのですが、Circlesではドロップと言えばCHRIS KINGのDropSetシリーズです。

一時期、規格が乱立し自転車屋店員でも追求を放棄した自転車ヘッドセット界。
その中でも特に訳がわからなくなっていたインテグラルヘッドのあれこれ。
そこへ鋭く切り込んだのがCHRIS KING DropSet シリーズです。
まずは、一覧を作りましたのでご覧ください。
| 種類 | 上側ベアリング外径 | 上側ベアリング角度 | 下側ベアリング外径 | 下側ベアリング角度 | 注意点 |
| DropSet 1 | 41mm | 45°x45° | 52mm | 45°x45° | 廃盤 |
| DropSet 2 | 42mm | 45°x45° | 52mm | 45°x45° | 5との違いはグリップナット部分 |
| DropSet 3 | 41mm | 45°x45° | 52mm | 36°x45° | |
| DropSet 4 | 42mm | 45°x45° | 42mm | 45°x45° | |
| DropSet 5 | 42mm | 45°x45° | 52mm | 45°x45° | 2との違いはグリップナット部分 |
| DropSet 6 | 41mm | 45°x45° | 41mm | 45°x45° |
自分で言うのも何ですが、このまとまった表が無くて苦労していたので、この表だけでも価値があります(笑)
まず、インテグラルヘッドとは?

ヘッドパーツは、どこかしらにベアリングが収まる場所があるのですが、インテグラルヘッドは、写真のようにフレーム側にヘッドパーツのベアリングが収まるカップが直接作ってあるものの事を言います。
インテグラルヘッドを採用する利点としては、ベアリングカップを直接フレームに作ることで、後付けのカップが必要にならない分だけ軽量に仕上がります。
難点としては、フレーム側にレベルの高い加工技術が必要とされますので大きなメーカーやカーボンフレレームなどで採用されることが多い規格でもあります。
それでは、インテグラルヘッドの重要な部分を個々、説明をしてまいりましょう。
各ベアリング外径について。

インテグラルヘッドは、フレームにベアリングが剥き出しで収まるのですが、その際に収まる部分の大きさが重要になっています。
ことキングに関しては、以下の3種類。
『41mm』と『42mm』と『52mm』
の3種類な訳ですが、注意が必要なのは41mmと42mmこう書くと1mmの違いがあるのですが、厳密には41mmと41.8mmの0.8mm差しかなく目視での判別はほぼ不可能です。

ですので、判別する際は、フレーム側のサイズの確認をしっかりとしてください。
各ベアリング角度について

インテグラルヘッドは、フレームにベアリングが剥き出しで収まるのですが、その際に接触する部分の角度が重要になってきます。
それがこの角度です。
45° × 45°
こんな表記になっていますが、CHRIS KINGの場合は、前側がベアリング内側の角度、後側がフレーム側の角度となっています。
こちらの数字も目測では、かなり判別しにくいのでこちらもフレーム情報などをしっかり確認してください。
ここまででおおよその判別は可能かと思いますが、問題なのはDropSet2と5の違いです。
DropSet2と5の違い

この二つ、表で見ても分かるように数字的には全く同じです。
では、どこが違うかと言うとこれは見た目でわかるグリップナットの形状が違います。
2の方のグリップナットは、5以外のドロップセットと共通の端にスカートの付いたもの。
5の方は、5専用の端にスカートが無いものになっています。

この使い分けは、フレームの形状によります。
5以外の物は、フレームのベアリングカップが浅くフレーム側の深さが 2.8 – 3.0mmの物。
5は、フレームのベアリングカップが深くフレーム側の深さが 6.85-7.05mmの物。
となっています。


文章だけで見ていると混乱してきますが、写真で見れば一目瞭然。
ご自身の自転車がどれに対応しているか調べてみてください。
これだけわかれば、あなたの自転車にも、どのドロップセットが使えるか判別できるようになったはず。
インテグラルヘッドは、ベアリングカップがない分だけヘッドパーツの存在感が薄くなりがちですが、そこはさすがCHRIS KING、カップがなくとも静かでしっかりした佇まいを見せてくれます。

性能面でももちろん安定のクリスキングベアリング、スムーズなハンドリングに貢献してくれます。
ヘッドパーツは、フレームとフォーク/ハンドルを繋ぎライダーの意思を自転車に伝えます。
やっぱりそんな重要な部品は、信頼できる部品を使いたいですよね。