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まだまだ先は長い。

 
旅発つ前から予感はしていたが、やはりポートランドを拠点とした3ヶ月という月日はあっという間だった。
 

 
渡米したばかりの頃にはまだ更地の状態で、ようやく基礎が立ち上がろうとしていた建設現場は、帰国する頃にはあっという間に地上3階まで立ち上がり、テナント入りの集合住宅が出来上がろうとしていた。 今現在でも毎月3,000人もの人々がこの街へ移り住んできていると言われている街、平日の通勤時間ともなれば、ダウンタウンへと出入りのあるフリーウェイ周辺では渋滞が日常茶飯事。 来たばかりの時にはクレイジーだなと思ったが、3ヶ月も経てば慣れてしまうのが人間のようだ。これはどの都市でもよくあること。
 
特にポートランドは小さな街だから余計にそう感じるのかもしれない。
 


 
3ヶ月をこの街で過ごし、自転車という手段で日々を過ごし、自転車というツールで遊んで来た日々。 毎日があっという間に過ぎていってしまうとすら思ったが、それくらい充実していたのだと我ながらに思う。 雨季が長いポートランドではあるが、夏になれば、陽も長くカラッとした気候になるポートランドの過ごしやすさを知っているからこそ、ここに好んで住んでいる人がいるというのは間違いない事実である。 街から少し車を走らせれば、オレゴンには大自然の中に身を委ねて体を動かすことだってたくさんあるし、食べ物はもちろん美味しい。
 

 
それだけではない。 滞在中、本当に多くの人に出会った。 そして多くの人に助けてもらった。
 
コンパクトな街では自転車がしっかりと活用でき、自転車で街へと出かければ様々な出会いがあるし、とにかく会う人みんな親切で、色んな情報を教えてくれるので、1人で飛び込んだけど寂しいと感じたことはなかった。 ただ、夜道を1人で走っていて、ゲットーなブロックにうっかり迷い込んだ時にはゾッとしたけれど。
 

 
この春、クリスキングの社内にオフィススペースを借りることができてから、半年の月日が経ったシムワークスUSAであるが、おかげさまでアメリカ各地のサイクリストや、またそれぞれに特徴があり、そしてそのどれをとっても素晴らしい各地のディーラーショップの方々に支えられ、日々の業務を遂行している。
 
帰国直前に地元ポートランドで開催されたハンドメイドバイクショーにも出展をさせて頂いた。 いわゆるNAHBSのような大きなショーケースとはまた違い、ローカルコミュニティーに寄り添ったショーのおかげで、地元のサイクリストの方々とよりダイレクトにお話をすることができ、そこではもちろん我々のことを知ってくれている人もいたのだが、それ以上にまだ我々のことを知らなかった人たちと会うことができ、まだまだ僕らにはやるべきことが沢山あると感じることのできたショーだった。
 

 
3ヶ月の渡米生活で改めて自分たちがやっていることは間違っていないと確信することができたし、また新たな宿題も見つかった。 まだまだ先は長いし、完成なんてない。 シムワークスのバトンは次のランナーであるギシ君に託し帰国したのだが、もっとこうしたいっていう未来のイメージをしっかりと形にするために、日本に戻ってからの1日1日と向き合えている。
 
帰国前々日の夜のこと。 アスレチックのジェレミー・ダンと、前回の渡米の時からやろうって初めは冗談半分で言っていた餃子パーティーを、GYOZA RUN CLUBという形で開いた。 駅伝スタイルのランニングレースの後に餃子を振る舞うっていうシンプルなものではあるが、やるって決めたからには全力でやった。
 
ジェレミーを中心に、イベントを成功させようと集まってくれた有志の仲間たちとともに、ひたすら500個の餃子を焼いて振る舞ったのは今となっては良い思い出だが、自分に何ができるかを考えて、積極的に関わっていく彼らの姿は一緒に一つのことをやり遂げようとしている自分ですら気持ちの良いものであったし、そういう関わりの中で新しいアイデアや面白いことが自然と生まれてくる。
 
待っていたって何も始まらない。 自ら積極的に動くことで未来はどんな風にでも変わる。 今回の渡米で身をもって学んだこと。
 
自転車だってペダルを漕がなかったら進まないのだから。