こんにちは。Circles Tokyoの石川です。
名古屋では皆さんからイッシーと呼ばれていましたが東京では石川と呼ばれる事が多く、イッシ―が既に懐かしいです。
今日はCircles Tokyoで働く私のBikeを紹介したいと思います。
…とその前に、まずはこの人の紹介から。
Tom Ritchey / トム・リッチー。
自転車ブランドRITCHEY/リッチーの創始者であり元ロードレーサーであり、フレームビルダー。
ジョー・ブリーズ、ゲイリー・フィッシャーと並びマウンテンバイクの創始者の一人とされています。
MTBブームを体験してきた方は一度は聞いたことがあると思います。
レジェンド、Tom Ritcheyが作り出すBIKE、RITCHEY SWISS CROSSに私は乗っています。
SWISS CROSSはスイスのシクロクロス選手、トーマス・フリッシュクネヒトという選手が愛用していた由緒あるモデルです。
SWISS CROSSを選んだ理由
シクロクロスのレースに出ているわけではない私がなぜこのフレームを選んだかと言うと、
Circles 名古屋出向時によく瀬戸の峠を登り、グラベルライドに行っていたのですが、そのルートを最高に楽しく走れるバイクを想定した時に最適だと感じた事、そしてレジェンドでもあるトム・リッチーのBIKEはいつか乗りたいと思っていたのが理由です。
作り手の顔が見れたり、人柄を過去の記事等で知れたのも大きかったですね。
(名古屋スタッフとライドに行って、付いていけず悔しかったからバイクドーピングしたという裏理由もあります。)
このフレームの特徴は、当時のクラシックなデザインでありながらも最新スペックに対応している所です。
ディスクブレーキ、前後スルーアクスル、フラットマウント…。
ディスクブレーキを取り入れた事により車体全体の重量が重くなることを防ぐため、パイプ剛性やジオメトリーをアップデートし軽さとRITCHEYならではの独特な乗り心地を維持。
トリプルバテッド オリジナルリッチーロジック チューブセットを使用し、剛性を保ちながら極限まで軽量化を追い求めています。
ジオメトリーを過去のSWISS CROSSと比較したところ、
チェーンステーがわずかではあるが長め。
BB DROPは、63mmに設定しペダルを踏んだ時に感じるSWISS CROSSならではの反応の良さ、加速性は健在です。
細かい点を柔軟にアップデートしているのがわかりますね。
最大40mmのタイヤが装着可能でグラベルロードとしても存分に楽しむことができる仕様に。
当初はWTB Riddler (37C)をチョイスし、急なルート変更によるグラベルにも対応可能な万能タイヤを履かせていました。
今現在は、SIMWORKS Volummy Tire(32C)を履かせて、スピードを感じるライドを楽しんでいます。
タイヤを変える事で、遊び方の選択ができるのも魅力の一つですね。
私は普段、自転車のパーツを考える時にどこかで”抜け感、余白”を作りたいと考えていて、ハイスペックなパーツでバチバチに固めるのがあまり好きじゃないんですよね。
ただ、このフレームに乗るのであれば良さをダイレクトに感じられるパーツをアッセンブルしたいと思ったので、今回は”私らしくない”間違いないパーツでアッセンブルしました。
コンポーネントはSRAM RIVAL etapをチョイス。
電動は初めて使いましたが、変則の反応の良さ、ストレスの少なさはすごいですね。
トラブルの少ないフロントシングルで組みたかったのでスプロケットはグラベルロードに特化した1x専用のXPLRシリーズ。
10-44tのワイドレンジで1xでもカバーができます。
しんどい坂でも何度も助けられたし、グラベルでもしっかりはしゃげます。
クランク、リムはEASTONで統一。
クランクはEASTON EA90 Aluminum 。
スピンドルは外径30mmとなっており、踏み負けしない剛性。
リムはEaston R90 SL。
リム幅24mm で乗り心地と横方向への剛性◎。
ロード、グラベル、CX、幅広く対応できます!
BB、ハブは迷いなくCHRIS KINGをチョイス。
CHRIS KINGR45Dを入れられたのも、RITCHEYがアップデートしてくれたおかげです。
色は合えて入れず、単色でまとめました。
最後に
私みたいに舗装路も快適に、グラベルも存分に。
そんな欲張りなニーズにも応えてくれるSWISS CROSS。
東京に帰ってからも様々なライドで大活躍中です。
今回私はこのルートを気持ちよく走りたい!という目的をもとにピュアなCXレーサーとしてではなく、ファストグラベルバイクとして組みました。
お客様の中でも乗る目的が定まっていなくて迷ってしまう方もいるかと思います。
そんなときはふわっとしたイメージでいいのでお伝えください!
グラベル挑戦してみたい…長い距離走ってみたい…etc
そのイメージをもとに提案させていただきますし、一緒に妄想しましょう。
自転車って”買う前のアッセンブルの妄想の楽しさ、納車して乗る楽しさ、乗る目的に応じてパーツをアップデートする楽しさ”というずっと楽しい連鎖が続く素晴らしい乗り物です。
一緒に妄想しながらBIKE選びのお手伝いができればと思います!