ロード用、ママチャリ用からリーベンデールの別注物、はたまたBLUE LUG別注モデルや一連のシムワークスのプロダクトも手がけるNITTO。
そのNITTOからすごいのが来ました。
NITTO CRAFT2 STEM
CRAFT2は過去につくっていた(年代もよく解りませんがたぶん70’s)もので、今でも探している人の多いJAGUARステムの進化型と思われます。
ただの安易な復刻ではないのは、前編フィレット仕上げでエンブレム付き(JAGUARについていたエンブレムとほぼ同じです)というスペックからも見て取れます。
NITTO CRAFT2 Cr-mo STEM 15120yen
クイルステムは現在主流のアヘッドシステムに比べて剛性や軽量化の面では劣るものの、ミリ単位の感覚的なポジション出しが可能で、構造が単純でそれ故見た目もスマートであるという利点があります。
しかしこの時代に本気のクイルステムをつくれるNITTOはすごいパーツメーカーだと思います。
と思っていたら時代とはよくわからないもので、こんな自転車本が来ました。
もう2号まで出ていたんですね。
一号(左側)はまあありがちな表紙ですが、2号はかっこいいですね、女の子の代わりに「峠」。
内容はかなりディープです。
ニューサイなどでよく名前を見た鳥山先生のインタビューに
その鳥山先生のエルスを起源とする日本のランドナーの歴史(写真付き)
これも名前だけはよく見るオールドフレンチパーツの詳細な写真と解説(かなりの量です)
サークルズではニューサイを扱ってまして若者がよく立ち読みをしていますが、長い歴史のある本ですので解説が必要な部分もあります。(各店の入荷情報ですね、大体文字の羅列なのでそこからイメージするにはかなりの修練が必要です)
エルスって? HURETのJUBILEEって何? MAFACのRACERってどんなの?
このCYCLO TOURIST、そんな疑問に一気に解説を入れてもらえる本です。
第2号も
全国の峠特集
アレックス・サンジェ
これがおもしろかったです。TOEIのスポルティーフにカンパのアテナをメインにかなりモダンなセレクトをしています。
ツーリングコンポ不在の時代ではありますが、スギノ、ヨシガイをはじめVELO ORANGEやここには出てこないPAUL、ELECTRAなどは古いアイデアから新しい物をどんどん作っています。
何か新しい物をつくりたい人は先人のつくった物が気になると思うのです。
新しいポップソングをつくりたい人はビートルズが気になるかもしれない。
新しい詩をつくりたい人はランボーが気になるかもしれない。
新しい自転車の街をつくりたい人はコロンビアのボゴタが気になってしょうがない。
もし何か新しい感覚の自転車を組むならちょっと気にしてみてください。
CYCLO TOURIST Vol.1 and Vol.2