【All-City Super Professional】Bike Check one,Two

アメリカの最北部、ミネソタ州ミネアポリス。
真冬は-20°Cにも達する様な場所にオフィスを構えているAll-City。
彼らは自分達の事を「パーティーブランドだ!」と声を大にして言うほどハッピーな自転車を届けてくれます。

彼らの自転車は正に”神は細部に宿る”を体現しています。
はっちゃけているブランドではあるのですが、クラシカルな要素を上手く取り入れ、自転車文化に造詣の深い車体を作り上げています。

そんな彼らの作ったイケてるCommuter Bike(街乗り自転車)をカスタムバージョンでご紹介します!

For Long Tommorrow (Dropbar Style)

小柄な女性からのオーダーでした。
遠くまで走ってみたい、ゆくゆくはちょっとしたオフロードにも入ってみたい!
そんな希望をかなえる為のアッセンブリー。
カリカリッとしすぎない、しかし小気味良くハンドリングしていけるこの自転車をドロップハンドル化。
しかも、フロントシングル想定だった自転車をフロントダブル化。

週末のライドや楽しみにしていた明日を長く楽しんでもらえるように。
毎日乗っても違和感なく楽しめるカラーチョイスが素敵な一台。

残念ながら今回のカラーはSOLD OUTとなっておりますが、来季のSuper Professionalのカラー展開も気になるところ。

フレームの細部へのこだわり

All-Cityのフレーム全てに共通するポイントとしてフレーム小物へのこだわりがあります。
フレーム小物とはフォーク肩リアエンドボトルケージのマウントなどです。
このフレーム小物達は彼ら自らがデザインしています。
そしてそのデザインの多くはいわゆるヴィンテージと呼ばれる部類の自転車から影響を多大に受けています。
フォーク肩に使われている2枚板のデザインやボトルケージマウントの菱形、シートクランプのラグなどクラシックな自転車のディテールを踏襲していますね。

この細部に使われている小物によって車体全体が気風のある自転車の風貌を作り出しているといっても過言では無いでしょう。

スーパープロフェッショナルに限っては特殊なリアエンドをデザインするまでに至っています。
多種多様な乗り方を提案すべく考えられたこの車体は、変速機を外してシングルスピードで乗ってもらう事を想定した作りが施されています。


一般にはスライダーエンドと呼ばれているその中の一種になるのですが、とてもシンプルにデザインされたそれは自転車の見た目をメカメカしくする事なく車体後方に納められています。

ペイントに対する姿勢

フレームの細部だけでは無く、ペイントにも強いこだわりを見せるAll-City。
そのペイントはフレーム小物と同じくクラシカルな車体からインスピレーションを受けている物が多く見受けられます。
そしてそのペイントパターンを色やラメ、塗装技法を上手く織り交ぜ現代的に見せるセンスの良さはさすがです。

ただクラシックなものを作るだけでは無く、現代の風景に馴染み、どんどん自転車の魅力に引き摺り込んでくれるようなペイントは僕らの心をグッと掴んでくれるのも事実です。

毎年どんなカラーを提案してきてくれるのかが楽しみなブランドの一つです。

All-Cityの性格

彼らは自分たちのブランドを「パーティーブランド」と呼んでいます。
パーティーと言われるとキラキラとしていてはしゃぎたくなるようなイメージがしますよね。
確かにAll-Cityの自転車にはレース車両として設計されている物も少なくなく、少し特別な存在感を感じます。

photo From All-City Riders

しかしAll-Cityの創始者Jeffはピストバイクと言う自転車からこのブランドをスタートさせました。
僕が自転車にのめり込んでしまった原因はピストバイクでした。
ピストバイクは元々は競輪やトラックバイクと言う競技のレース機材。
その機材のスタイリッシュな風貌とシンプルな構造からくるタフネスさから毎日の脚としての道具となったり、トリックなどの遊びの道具として人気を博し大きな渦が巻き起こりました。
そしてその渦の中に僕も巻き込まれ他のです。
そこで感じたのはどうしようもない”ときめき”でした。
今もワクワクして毎日が楽しかった事が鮮明に思い出されます。
きっと彼も僕と同じように毎日ピストバイクに乗っていたあの頃、途方も無いときめきを感じいていたんだと思います。

なんだか僕の思い込みかもと思っちゃいますが、レースに使うバイクを日常に落とし込み、毎日の生活に寄り添い、週末の遊びにも喜んで連れて行きたくなる様なそんな自転車を作ってくれているAll-City。
彼らの”パーティー”ってみんなで集まってはしゃぎ倒すパーティーだけじゃなく、毎日のイベントをほんの少し楽しむ事を言っているのかもしれません。

photo By @haruo.860