波の音、鳥の鳴き声がかすかに耳に入り、自然と目が覚めた朝6時。
テントを開けると、綺麗に澄み切った空気と僅かに出た伊豆の朝日が僕を迎えてくれました。ぼんやりしながらも早速朝ご飯の準備に取りかかります。まずはお店でもいつも淹れている熱々のコーヒーをサーブ。挽いた豆のかぐわしい香りに釣られ、皆が続々と起き始めます。
“早起きは三文の得”
さて、一日限定“EARLY BIRDS REN VILLAGE店”の始まりです。きっと誰もが良い一日の始まりを予感しますね。僕たちはあくまでいつものブレックファーストを作り、いつものお皿に盛り、皆さんに食べてもらう。
ただちょびっとだけいつもと違うロケーションで振る舞うだけです。何も特別なことはしません。なんていったって、この場所が十分特別なのです。
それぞれが思うがまま自由な時間が流れます。ただぼんやり海辺でコーヒーを飲むだけでも、ちょっと昼寝するだけでも、なにをしていてもとても贅沢なひと時。自然と心が穏やかになりますね。カヤックに出た人たちはまるで少年のようです。
前日は一日中自転車でこの場所を目指し走り続け、やっとの思いで辿り着いた遊び場“REN VILLAGE”。おかげで僕たちの冒険に最高の時間を残すことができました。
名残惜しい気持ちもありながら、REN VILLAGEを後にします。そして始まるDAY 2 RIDE!!
一通りケータリングを終えたEARLYBIRDSスタッフケイタ氏と僕も参加です。海岸沿いを少し進めばすぐ山道に入り、険しい坂道が僕たちを待っていました。
まず西伊豆スカイラインの手前、仁科峠を目指し皆一生懸命ペダルを踏みます。もちろん、楽しむことも忘れずに。
これだけ人数がいれば励まし合い、背中を押して押されてのライド。
山道は木漏れ日がとにかく綺麗です。まだ見ぬ自然や絶景を求め、自然と皆笑顔で走れていました。
走り疲れると、一杯の水でさえとっても美味しく感じます。補給食のバナナなんてもう最高なのです。
つい先日HUNTERのバイクを納車したばかりのNさん。まだそんなに長距離や峠も走ったこともないのに、決して諦めない力強い走りはとても印象的でした。
皆と同じ景色を見る為に、一生懸命ペダルを踏んで一つの山を超える。その先には何が待っているのだろうか。
一人ひとり体力や経験の差があっても、皆目指しているところはきっと同じなのです。
そして見えてきた西伊豆スカイライン。標高約900メートル。まるで空を飛んでいるかのような、あたりはどこを見渡しても絶景。
夕焼けとともに、遠く僅かに見える富士山に向かって極上のダウンヒル。贅沢なライドは最後の最後まで続きました。
皆で走って、たくさん食べて、伊豆を大冒険した“Ridin Birds Pass Hunting”。
ただでさえ最高の旅路なのに、僕たちは自転車を使って目一杯伊豆の大地を駆け回りました。僕たちのやっていることはきっとシンプルなこと。けれどこんなにたくさんの仲間と自転車に乗ること、食事をすることでここまで密な時間になるってことがとても素晴らしいのです。
初めて一緒に走った方はもちろん、初対面の方もたくさんいました。不思議なことに一緒に走っていると自然に距離が縮まるのです。
“自転車”と“人”をここまで大きく結びつけてくれた今回のイベントは、僕たちスタッフにとっても一生忘れられない思い出です。参加していただいた皆様、REN VILLAGEスタッフ皆様、本当にありがとうございました。
次回はJUSによるRidinbirdsバイクチェックレポートをお届けして締めくくります。
僕たちはこれからも最高の“遊び”を見つけにいきます。自転車は素晴らしい!