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SNEAKS in 森道市場2017

 
森、道、市場の「空間」は、“空” 気感と“ 間” 合いを意味します。
その土地が持つ魅力や時代の変化といった五感で感じることのできる空気感、
人と人、人と自然、人と食、人と作品、人と音楽など、
それぞれの関係性(間)に気持ちの良い距離感や心の変化が生まれてくることを大切にしています。
 
こうした「空間」をバランスよく調和したイベントが「森、道、市場」です。
この世界には、私たちがまだ知らない、そして気づいていない素晴らしいアイディアが存在しています。
 
「森、道、市場」は、そうしたアイディアをニュートラルな立ち位置で、次世代を担う人たちに向けて、
多様な選択肢の一つとして継承していきます。
 
どこにでもあるようだけれども、その場所にしかない地域の個性や魅力の再発見、再認識のきっかけになれば幸いです。
私たちが忘れてしまった大切なものを探しに森、道、市場を通して感じて頂き、
みなさまの日常をよりよいものにしてもらいたいと願っています。 
                           森道市場ホームページより抜粋
 
 
僕が森、道、市場に初めて参加したのは、5年前のこと。 当時はまだ、移動販売をしていたsunday spice島田さんのお手伝いでカレー屋をやった。 当時は三ヶ根山の麓で開催していた、まさに文字通りの”森”道市場だった。 当時から感度の高いお客さんや出店者さんの中でもすごく話題になっていたし、現場はとても刺激的な場所だった。
 
個性あふれるお店が軒を連ね、参加する側も出店側もどんどん新しいことへの探究心が高まっていた。
 

 
そのエネルギーは年々増していき、ラグーナ蒲郡という海辺の大きな会場へと場所を移し、今や東海地方を代表する良質なイベントとなったのだ。
 
アーリーバーズとしての出店も一昨年と去年と今年の3回。
 
1年目、盟友KAKUOZAN LARDERと何か面白いことをやろうよとタッグを組んでやってきた。 僕たちだからこそできることって何だろうって思い挑戦した。 この年は正直に言うと不完全燃焼だった。 周りの出店者の面白いアイデアやアクションに埋もれて僕たちのアイデンティティを十分に表現できることができなかったことは、今の自分たちにとって本当に勉強になったと思っている。
 
2年目、その反省や悔しさをバネに全力で表現したいと思った。
店名も「SNEAKS by kakuozan larder & earlybirds breakfast」とし、僕らの本気の遊びの覚悟を決めた。 とにかくがむしゃらにやりきった。 小屋を設計から設営までやってくれた安井さんもその僕らの覚悟をしっかり正面から受け止めてくれ、とんでもなくかっこいいお店を作ってくれた。 そこに僕らの思うアメリカのテキ屋をぶち込んだ。
 
 
そして今年。さらにアップグレードして臨んだ。

「お店」というものは本当に面白い。 何もない場所にテーブルを置いて、そこでモノを置き、ヒトが立てば、たちまちそれは「お店」になる。
そこにヒトが集まり、出会い、そしてまた新たな繋がりが生まれる。 そんな些細な奇跡の連鎖を日々お店に立つことで感じている。 この森道市場でもその連続がたった3日間の間に何度もあったはずだ。
 
 
大きな要塞の中に15人もの仲間を集め、各自の担当が責任を持って仕事をこなしていく。 決して笑顔だけの現場ではなく、一瞬一瞬が緊張感のある現場だった。 みんなそれぞれの歯車の噛み合わせを調整しながら、たくさんのお客さんに「美味しい食事」を提供した。 それでも時折ある、ハプニングやエピソードに心がほぐれ笑顔になる瞬間がたまらなく楽しい。
 
 
ラーダーの丹羽さんと何度も何度も打ち合わせを重ねた。 当日までの準備や仕込み、スケジュール調整、スタッフの確保、車の配車、食材の調達、安井さんとの小屋の計画。。。 あげればきりのないほどにある。  もう本当にたくさん。笑
 
なぜ僕らがここまでしてこんなことをしたいのか? なんてことを考えたりしても、なんだかいい答えは見当たらず、当てはまるならただ「楽しい」っていうことだけなのかもしれない。
 

 
そして僕らのアクションにしっかりと反応してくれるたくさんのお客さんが当日たくさんいてくれたことは本当にありがたいことだった。
 
細かい準備を入れたらすでに今年の頭からスタートし、一ヶ月前には本格的準備を始め、設営から片付けの5日間は本当に怒涛の日々。
みんなに言うとなんでそうまでしてと、苦笑されるし、僕自身もそう思うんだけど。 終わってみるとやっぱり楽しかったということだけが頭をよぎる。
 
だからまたやりたくなるんだと思う。
 

 
もう来年の構想なんかを考えたりしてるし、小林幸子状態というのが正しいのかわかんないけど、周りの期待はすでに高まっている。笑  
またみんなが笑顔になっちゃうようなことをしでかしたいとは思っている。
 
また来年、森道市場という現場だけにしか現れない「SNEAKS by kakuozan larder & earlybirds breakfast」をよろしくお願いします。
 

 
キャスト
・鉄板役A:NIWA
・鉄板役B:KEITA  
・鉄板役C:GISHI・MIYUKI・KINU
・レジガールA:NISHIPAN
・レジガールB:NAOKA・OHAGI
・肉の番人:SHINYA
・盛付のプロA:REIKO
・盛付のプロB:KENCHAN
・盛付のプロC:RINCHAN・CHIAKI
・バンズ焼:TEKEJI
・パイナップルボーイ:MASATO
・ビールボーイ:NISHI-P
・サワーガール:ASUMI
・工場長:YASUI
 
あの状況をしっかり支え、やりきってくれたスタッフ、たくさんのサポートしてくださった周辺の関係者様、そして何よりあの現場で長い時間並んで頂き、ハンバーガーを食べて頂いたたくさんのお客様に感謝しております。
 
 
そして森、道、市場が明けた次の月曜日、僕らはアーリーバーズをいつもと同じようにオープンし営業しました。 たくさんのヒトが平日に来てくれることに感謝し、フラフラになりながらもやれたこともまた一つの勉強です。 好きでやれている仕事に感謝しながら、今日もまた朝7時よりオープンしております。
 

PHOTO by 2komatmokayasu

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大平恵太

 サークルズ一角にある朝食屋アーリーバーズの店主。  自転車に乗って毎週のようにどこかへ走りに遊びに行っている。距離やスピードは置いておいて、誰と行くか、どんな景色を見るか、その土地の美味しいに出会えるかがライドでは重要視している。メカニカルなところにおいては疎いが、楽しむ気持ちは人一倍あると思っている。  MTB、ロード、グラベルとどの遊びもとても好きだ。自転車と食を通じて広がるたくさんの輪を広げていけるよう、日々楽しんで生きています。
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