ロード、MTB、ピスト・・・、レース、街乗り、パークライドと、縦横に広がる自転車の楽しみの中で、よほどでない限り、全種類そろえるのはなかなかできるものではありません。
そうしている人もいなくはないですが、そうではなくて、そんなとりとめのない世界から、”この一台”、
に絞りたくなる向きもあるかと思います。
こんな感じで。
あれこれ考えるのが楽しいものです。
ま、自転車はもっと現実的なので、現実的にたとえば自分が鈴鹿山脈の麓とか多度あたり(近いところで自転車がたくさん乗れるところ)に住んでいたとして、さて、”この一台”、となると・・・
SurlyのCross-Checkがいいです。
-ソリッドで切れのあるフレームとベンドフォークをもつこの自転車は、適度なレイドバック感とそれでいてハイプな要素を内包しており、それは1-1/8オーバーサイズのコラムや130mm/135mmハブのどちらも飲み込むGnot-riteエンド(これはまたロングスロットのロードエンドになっておりSingle-Speedすらもカバーしている)という雑食性になって現れている。それはしかし変拍子にならず、ストレートな、どちらかというと伝統的なリズムの上にあるのはシクロクロスというフィールドのせいであろうー
基本的にはシクロクロスですが、タイヤを23Cぐらいの細いものには履きかえることによりロードトレーニングやレースもこなせるし、40Cオーバーにしてモンスタークロス的に使うのも良くて、もともとのシクロクロスも当然がつがついけます。
それと4130クロモリのフレーム・フォークは多少のアタックには動じないタフさがあります。
そんなCross-Checkを先日野辺山シクロクロスのSSCXで堂々2位に入ったTeam CRC-Hunterのマコトがアッセンブルしたのがこちら。
Surly Cross-Check for Team CRC (56cm)
148000yen
フロントシングルの1×9仕様。これから主流になりそうなMini-Vブレーキとタフさ重視のVelocityのDyadを使用したきわめて実用的なモデル。
コンポはTiagra, Deoreハブのミックスで、フロント36t、カセットは12-25tのクルクル、ドロドロ仕様。
フラットな場所をスーっと走るよりアップダウンや未舗装路、凸凹などが細かく、たくさんあるような場所で楽しく走れそうです。
敬遠する人も多いバーエンドシフターですがダブルレバーよりクイックに使えて、STIを使用しないので軽くてトラブル知らずのナイスセレクトです。
モリー・キャメロンも使っていたミニV、これは廉価版のTektro RX-5ですがこのミニV、効きも引き具合も問題なしで、むしろこちらのほうがコントロールしやすそうです。
”シクロにはホワイトが似合う”というアッセンブラーの偏見でバーテープ、ワイヤー、シートなどホワイトになっています。これでタイヤをレース用にChallengeのGrifo/Whiteにするとなお良しとのこと。
ドロドロになると素晴らしくかっこいいことでしょう。
そしてこちらもホワイトのK-EDGE Cross Ring Guard、すばらしいデザインをもつフロントシングルの強いみかたです。
フレームのカラーは以前Surlyからリリースされたリミテッドの泥っぽい色のゴールド。
一台限りです。
シクロクロスシーズン真っ盛りの今、春にはロードっぽく、夏にはピスト(固定ギア)にしたりと、
おもちゃ箱のようなCross-Check。
-これはハンバーガーのようなものかもしれない-ブライアン・イーノ、愛機Yamaha DX-7を評して
無人島にはハンバーガーとクロスチェック、そして”この1枚”を。
イズル
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