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Inside Story of WONDER HOPPER vol.1

食事、ライド、美しい風景、なんてことはない会話。そしてそれを愛する仲間たち。

つまりそれが僕らの “生活” ってことなんだけど、それに取り憑かれちゃって、こんなライフスタイルをもっと誰かと共有したいって(身勝手な)思いが強くなって、そんなイベントを模索していた2022年。

思い立ってしまったが最後。

同じ思いを持った Earlybirds Breakfast のケイタくんとお互いの本業の傍ら、頻繁にミーティングを繰り返し、場所を三重県多気町の VISON を拠点にすることに決め、視察に行ったり、試走に行ったり。

舞台としたのは伊勢エリアの内陸、奥伊勢と言われるエリアを探索し、景色を堪能できるコース。

名付けたイベント名は “WONDER HOPPER”

意味もいい感じだが、響きがいい。二人で決めた。

WONDER HOPPER は食とライドのコミュニティイベント。

走る地域の風景や食材を楽しんで1日を過ごす。

ケイタくんが食事をプロデュース。僕がルートや運営の仕組みを設定。

僕らはイベントが本業じゃないし、営業時間も違うから、二人で時間を合わせるのが大変だった。

こだわったのは、初心者でも完走できて、熟練の人でも楽しめるライドコース。

60km 900Up くらいのコースプロファイルを心がけた。このくらいの設定なら幅広い人が楽しめるコース設定だったことを感覚で知っていたからだ。

スキルやスピードではなく、誰もが純粋に自転車に乗って楽しむ世界。初めての人も、久々に乗る人も、経験値の高い人たちも楽しめる。それでその後のコースディナーでその日の体験を肴に語りある。

これこそが僕らが実現したかったライドイベント。

記憶に残る風景、匂い、手触り。

そして、地のものを使った地元の料理人による食事。

せっかく訪れた場所、その土地を五感を使って味わい尽くすこと。

それを実現するために、25人限定の招待制で開催としました。

本当は公募でもっと多くの方に来ていただけたらいいのだろうけど、まずは会場の熱量と体験の濃さに重きを置きたくて。

そのために僕らには顔が見える範囲の人数ってことがとても大切で、まず自分達の実現したい世界観にこだわって物事を進めていきました。

スモールスタートを心がけていたので、ケイタくんと僕、そしてヤナックとシゲ。そしてレスキュー&メカニックにマコさんっていうミニマムな運営スタッフで最高のクオリティを出すための苦肉の策だってこともあるけれど。

そして、小声でお誘いしながらテスト的に行った 4/5(水) WONDER HOPPER vol.0

そこで目撃した、みんなの最高の笑顔や、弾んだ会話。

自分達が想像していたものごとを、目の前に見ることができてケイタくんと握手したあの時は忘れられない。

これはいけそうだ。と手応えを掴んで臨んだ Vol.1

前回の手応えはあれど、やはり本番前は緊張する。

でもそれはただの主催者が持つ気負いだってことは、参加者の人たちの顔を見ていると気づく。

イベントの雰囲気を作るのは運営スタッフじゃなくって、参加してくれるお客さんなんだもの。

僕らはみんなが持っている楽しいヴァイブスを壊さないように最低限のことをやっていればいい。

Photo by Shige

特別に気負う必要なんてなかったのだ。

参加していただいた方々は、経験の差はあれど、自分で自分の楽しみを見つけられるクリエイティブな人たちばかり。自転車にまたがれば、そこで生まれる会話や、共有する価値観で必然的に惹かれあう。

もしかしたら、天気さえ晴れれば、WONDER HOPPER は成功したのも同然なのかもしれない。

そして、このイベントでもう一つ大切にしていること。

それは主催者も楽しむということ。

僕らも自転車に乗って、みんなと走る。会話をしながら笑い、ライドの苦楽を共にする。

そしてみんなで完走する。

それがホストである僕らの超大切なお仕事。

もしかすると、僕らが1番楽しんだのかもしれない。

今回ランチ、ディナーをお願いしたのは、三重県いなべ市の上木食堂 / Nord を運営する松風カンパニーさんに依頼。

地の野菜、地元の料理人。

三重を知り尽くしているからこそできる滋味のある食事。

ケイタくんとの関係性もあり、松本耕太さんの心意気を感じる仕事ぶりに感動。プロの本気を見ました。お願いして本当によかった。

美味しい食事に、気のいい人たちが集まれば、最高になるのは間違いない。

暗くなってきたあたりから、会話も深くなってくる。

初めましてで隣に座った人たちの会話が弾む。

日暮れになってきて、ふと外を眺めたら美しい夕焼け。

みんなでこの景色を共有したかった。

この空間をお貸しいただいたのは 本草研究所 RINNNEさちえさん。

昨年のさちえさんと偶然の再会のおかげで WONDER HOPPER が成立したと言っては過言ではないです。最高の空間を本当にありがとうございます。

松本さん、さちえさんのほか、外部で関わってくれた人たちのお陰でこのイベントは成り立っています。

フォトグラファーで元アリバ / サークルズスタッフで、今や写真館を経営する ケンポロ

Circlesのクリエイティブにもはや欠かすことのできないムービーメイカー佐藤剛くん。

彼らの写真とムービーも今後公開予定です。みんなのお陰で WONDER HOPPER が完成しました。

今回のこの文章は主催者目線の本当に個人的な動機なんかを書いたし、ほとんど自分の撮った写真なのだけれど、今後はこの二人の作品を中心に WONDER HOPPER vol.1 の模様をお届けできたらと思います。

WONDER HOPPER vol.2

WONDER HOPPER vol.2 は年明けの予定です。

まだ構想中ですが、次回は公募枠も作ってより多くの方々に楽しんでもらえるようなイベントにしていきたいと思います。

ぜひご期待ください。

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kimura
木村 まさし

Circles /SimWorks /CWD /文化中毒者 イカれちまった人生をやり直しに名古屋へきました。Circlesを他の誰にも似ていないものにするのがお仕事です。自転車はもちろん、服や写真、読書や映画、音楽など、歴史や文化と知性があるものが好きです。
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