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【MASH New Release】Matt Reyes Steel 着弾!!

ここ数年、いや15年前に「MASH」をリリースした時から自転車のカルチャーに大きな波を与えてきた彼らからHOTなニューリリースです。

先日よりBlue Lugさんよりリリース情報が挙げられている通り、3/19(土)よりサークルズ店頭にて販売開始となります!オンラインでの販売は3/21(月)19:00からの販売となりますので名古屋近郊で手に入れたい方はこの土日に来店するのがマストですよ!!

Matt Reyes “Slumworm” とは

僕自身が”Fixed Gear Free Style”と呼ばれる自転車遊びをしていた時に憧れていた存在でもあるマット・レイズ氏。
SlumWormというネームで映像製作もこなす多彩なFIxed Gear ライダーです。
ライダーとしてもフィルマー・エディターとしても秀でた彼の作る映像はリリースされるたびに毎回釘付けになって見ていました。

ブルーラグさんにいる中村君も、アメリカにいた当時彼と共に残したフッテージの映像がいくつかあります。

いわゆるストリートという文化を切り取った彼の映像を見て自転車にのめり込んだ人達も少なくないはずです。
FGFSというジャンルの総集編といってもいい映像から彼が生きてきたカルチャーが見て取れるのではないでしょうか。

ヒップホップやスケートボードなどから始まるストリートカルチャーの中で生まれ、育ってきたピストバイクトリックのシーン。
その変遷はNJSフレームに始まり700c→26インチへと移り変わりました。
そんな過程を経て700cの太めのタイヤが今再び街中で遊びながら移動できる手段として蘇るのは個人的に胸が熱くなる展開です。

ストリートという街を楽しむ文化を自転車という道具を介して魅せてきたMASH Crew主宰のMike。
今後リリースされるロードバイク、MTBといった車種もどんな提案をしてくれるのか楽しみでなりません。
今回のREYES STEELは日常へのフォーカスを少しズラしてくれ、今まで見えなかった街の遊び方を教えてくれる自転車です。

是非”街”をフィールドに遊べるバイクを手に入れましょう

REYES STEEL Frame

この新たなフレームについては先日公開ブルーラグさんから公開されているMatt Reyes本人の語る記事をそのままお伝えしようと思います。


初めに

やあ、みんな。マット・レイズだよ。
マッシュからブログのアクセス権をもらったんだ。今、俺が住むSFの4階建てワンルームの部屋でこのブログを書いてるよ。
飼い猫も「Hi(やぁ)」だってさ。
マッシュがシグニチャーフレームの話をしてくれたのは約一年前のこと。
俺はもうかなり長い間MASH Steelフレームを愛用している。
Steelは頑丈でジオメトリーも最高で、太いタイヤも入るし、フォークが長いからバースピンもしやすい。(これ超重要)
Steelを基盤として、進化を加え、こんなのができたんだ。
一体何がアップデートされたの?
君はきっとそう思っているだろう。 ̄_(ツ)_/ ̄
このポストではフレームに施した6つのビッグチェンジを、仕様変更をした理由やバックグラウンド、さらには、これらの変更によってどのようにパフォーマンスアドバンテージが得られるか、なども交えつつ紹介していこうと思う。

– フォークについて

プロトタイプは二、三本作ったかな。
結局、(Fumanchu Forkの)スタンダードのものよりドロップアウトが短い (29mm)420ACのフォークで落ち着いた。
ドロップアウトを短くする事によってホイールベースをタイトに保ちつつ、バースピンをしたとき、足が前輪に当たらないためのクリアランスをより一層得ることができる。
フォークアームのテーパードチューブデザインは、フロントエンドの軽量を図りつつ、トラックバイクとして美しく見せるため。
このちょっとした軽量化が、スピントリックとかバイクをぶん回したりするときにかなり役立つ。

– チュービングについて

MASHバテッドチュービング。
このフレームには、ダウンチューブ、トップチューブともに太めな径のBMXスタイルのチュービングを採用した。
さらに、トップチューブアングルはシートチューブに向かって下がるアングルに設定した。
これによって、バニーホップに更なる高さを出せて、特定のトリック時にコントロールしやすくなっている。

– ヘッドチューブについて

ヘッドチューブはプレスフィットのベアリングではなく、ドロップ・イン・ベアリングを使用する、砂時計型にアップデートされている。
これにより、家で簡単にメンテナンスができる。特に使うツールの量が圧倒的に少ない。「Less is more」(少ない方が豊である。)でしょ?

トップチューブについて

このプロジェクトで特にフォーカスしたのは、より広いバースピンクリアランス。
トップチューブをほんの少しだけ伸ばす事によって、爪先と前輪がオーバーラップする(重なること)が減る。
トリックをするにせよ、街を流すにせよ快適な乗り心地を得ることができる。
このフレームは、短めのステムをつけることを想定して設計している。
ハンドルバーを自分に近づけ、BMXのようなハンドリングを再現した。
オリジナルのSteelフレームと同じ様なポジションで乗りたいのなら、いつもより10mm~20mmくらい短いステムを選ぶといい。

– ガゼットについて

REYES Steelフレームには三つのガセットがある。トップチューブとダウンチューブ、そしてチェーンステーンの強度を上げるために、BBの部分の後ろに隠されている小さいブリッジ。

– タイヤクリアランスについて

正直な話、俺はあのでかいタイヤクリアランスがあってこそMASH Steelに惹かれたんだ。
今回のフレームでは、ホイールがちょっとフレちゃっても走れる様に、よりでかいクリアランスが欲しかった。
ドライブサイドのチェーンステーはソリッド・スチール・プレートにより、42~45cタイヤが入るスペースを確保しつつ、フルサイズチェーンリングを付けられる。

アドバンテージ

– スペックの重要性

俺みたいにMASH Steelに別の長いフォークを付けたことがある人は分かると思うけど、アレをやるとハンドリングがちょっとグラグラして予測できない動きするじゃん?
何でもよく考えられて作られているって事だよね。
このREYES Steelは420ACフォークに基づいて設計されているから、超安定するし、超コントロールしやすい。
ノーハンドですり抜けもなんのその。

– BBハイト

このバイクのBBハイトはどちらかというと高い方だけど、ウィリー中に安定感を感じれる程よい高さ。38~42cのタイヤを付ければ車高がかなり上がってペダルが地面につく恐れが一気に無くなる。
コーナーを曲がるとき信じられないくらい車体を倒せる。
マジで半端ない。
ノビーなタイヤを付ければもうこいつは”コーナリングモンスター”だよ。

– 削った要素

MASH Steelにはボトルケージマウント、ブレーキマウント、ケーブルルーティング穴が付いていたとも思うけど、REYES Steelは全部削った。
特に俺みたいに色んなところから飛び降りる人にとっては「Less is more」(少ない方が豊か)でしょ?笑

– 残した要素

繰り返しになるけど、今回のフレームはオリジナルのSteelを元に設計した。
だから、ほとんどの規格は変えずに済むし、載せ替えが楽だと思う。

– 何が付属してる?

今回はフレームとフォーク以外に、ヘッドセットベアリング、シートポストカラー、トップキャップを付けといた。すぐに乗り始められるように出来るだけのことをしたつもりだよ。

最後に

ざっとこんなところかな。このプロジェクトに関われてめちゃくちゃ楽しかったし、本当に感謝でしかない。
現在時刻は朝の3時21分。そろそろ寝よう。
このブログ一回も読み返してないけど、まあ平気っしょ。
全部読んでくれたか、スクロールしまくったかはわからないけど、ここまで来れたね。
自分にハイタッチでもしてあげて。
君は最高だ。
このポストを見に来てくれてありがとう。
またね。


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高橋 侑也

全ての始まりはあの時トラックバイクに出会った時でした。 気付けば生業は自転車屋。 自転車を通じて出会った人々に楽しさも苦さも教えてもらっている最中です。 どんなライドもジャンルレスに遊べますが、スタッフの中では飛んだり跳ねたりトリックするのが得意!! 等価交換は大体ビールで換算!
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