姿を変えたグランツアラー
2018年のリリースからロングランを続けるGran Tourer (グランツアラー)。
その履き心地の良さからグラベルシューズという位置付けを超えてタウンユースからオフロードまで幅広くサイクリストの支持を得てきました。
そんなグランツアラーが、2022年にGran Tourer Ⅱ(グランツアラー II)と名前を新たにアップデートされて帰ってきました。
どこがアップデートされたのか
改変があったポイントは2点、ヒールキャップの見直しと、ダイヤル式クロージャーの採用です。
悪天候により強くなったヒールキャップ
ヒールキャップはアッパー部分にパッドを取り入れ、厚みを出しました。
この厚みは、シューズのフィット感を上げることと、水の侵入を防ぐことができます。
また、ヒール自体の硬度が上がっており、”靴に足がはまる”感覚を覚えます。
グループライドで仲間と走っていると、ピークへ向けてチェイスしてしまうこともしばしば。
そんな時でもかかとが暴れることなく、ペダリングできます。
ダイヤル式シューズのメリット
ダイヤル式クロージャーのメリットとして、
- 走行中にシューズのホールドを調整できる
- 歩きやすい
- 走行中に解けない
- 着脱に時間がかからない
などが挙がります。
また、ニッチなメリットをあげるとシューレース(紐)モデルに比べて雨天で強みを持ちます。
水分を含まないダイヤルは不快感を減らし、またレースの浸水による重量増もありません。
もちろんシューレース(紐)モデルには他にないホールド感を得られたりと、強みがあり、一長一短ではあります。
こんなサイクリストにおすすめ
ダイヤル式シューズの強みを考慮すると次のようなユーザーにお勧めできます。
・歩くシチュエーションが多い
・シューズの脱ぎ履きに時間をかけたくない
・シリアスレーサー、ロングディスタンスライダー
ダイヤル式クロージャーはグランツアラーの強みである”歩きやすさ”をさらに一段快適にしてくれるはずです。
急斜面のプッシュアップでは締め付けを緩め、足首への負担を減らすことができます。
また、走行中のホールド調整をクイックに済ませたいシリアスレーサーにもおすすめです。
近年のレーススペックシューズではほとんどがダイヤル式モデルとなっていることも納得できます。
カラーバリエーション
カラーは4色での展開となり、グランツアラーでも馴染みのあるBlack、Black Gum、Pink、そしてSandが加わりました。
QUOCは2022年以降のモデルについても自然からインスパイアした色、いわゆるアースカラーを取り入れていきたいと話しています。
実用性と美しさを備えたシューズを
QUOCの産みの親、Quoc Pham本人はサイクリングシューズを生み出していく中で、機能的なデザインがサイクリストに求められていることに気づかされました。
これまではクラシックなブローグデザインのシューズを手がけてきましたが、”快適にサイクリングができる” モデルを臨む声も多数あったのです。
Gran Tourer Ⅱもそんなユーザーの声に応えたモデル。
現代のグラベルサイクリングシーンに対しても彼らの強みを残しつつ、実用性と美しさを両立したシューズをリリースしました。
レザーシューズを作り続けてきた彼らの答えがこの一足に収まっています。
Gran Tourer II
¥32,450(税込)
Color: Black, Black Gum, Pink, Sand
Size: EU 38 ~ 46