タイトル通り今回は僕の好きなパーツの話しをします。僕の好きなパーツ、それはフェンダー。
特にアルミや真鍮を使った、金属製のフェンダーが好き。いつからフェンダーが好きだったのか定かじゃないけれど父親がランドナー乗りで、実家のガレージに吊るされたランドナー数台にはポリッシュされて輝くアルミフェンダーが。それらを小さい頃から眺めていたからピカピカでキラキラなフェンダーに本能的に惹かれていたのかも。
僕の推しはプレーンのフェンダー。亀甲やラインの切られていないツルッとしたやつ。SimWorks by Honjoの製品だと名前にSmoothが付くモデルですね。
太陽光や夜の街灯の光を反射してキラリと光るその姿はさながら貴金属や芸術品のように美しい。
タイヤクリアランスの大きいグラベルバイクなら太めのタイヤを履かせつつフェンダーを付けることだってできるのでグラベルバイクユーザーには是非ともフルフェンダーをお勧めしたい。というか個人的にもっとフェンダーのついたバイクを街中でたくさん見たい…
一周回ってモダンじゃあないか?
僕はこんな感じでフェンダー激推しなんですけど、皆さんにとってフェンダーってどんなものでしょうか。
古い自転車やママチャリについているもの?
クラシックなスタイリングに欠かせないもの?
もしかしてモダンでクールな自分の自転車には合わない!とか思ってたり…?
どれも間違いではないです。僕も先に書いた通り父親の半ばビンテージのようなランドナーを見て育ってきたので、フェンダーに対する「古い」「クラシック」「モダンじゃない」といった先入観を抱いていました。
そんな僕のフェンダーに対する先入観を払拭してくれたバイクはいくつかあるのだけれど、中でも印象的なのは写真のシエロ/クラシッククロス。
当時のChris Kingの限定カラーPurpleに合わせてペイントを施されたスペシャルなバイク。フェンダーもマッチペイント、ロゴと同色のパープルのライン入り。その仕上げの美しさやスペシャリティに惚れたのではなく、ただただ単純に、フルフェンダーが付いているのになんてモダンでスマートなバイクなんだろう!と感動を覚えました。
こういったモダンなアッセンブルをされたフェンダー付きのバイクを見たり触れたりしたことで僕のフェンダーに対する先入観はだんだんと薄れていき、いつしかモダンなフェンダー付きの自転車が欲しい!と思うようになっていました。その結果が形として現れたのがこのRitchey / Outbackです。
フェンダーにペイントすることも考えましたが、フレームカラーがフレッシュなワカモレカラーだったのでマッチペイントは一旦おあずけ。結果的に現行パーツとクラシックな見た目のポリッシュフェンダーのギャップが良い味出してると思います。この先塗り替える機会があればマッチペイントも考えようかな。
水も滴るイイナントカ
もう少しフェンダーの魅力を語らせてもらうと、フェンダーの機能性と美しさを同時に感じられるシチュエーションがあります。それは雨の日。
読んで字の如く「泥除け」ですから”泥を避ける”という役割を果たすのはもちろん、フェンダーを滴る雨粒が普段と違った輝きを見せてくれて、雨の日だってそんなに悪くないと思えます。
僕のフェンダー好きは伝わったと思うんですが、これ以上語ると押し付けがましくなってしまいそうなので僕が独断と偏見で選んだフェンダーバイクアーカイブを見ていってください。この中でピンとくるバイクがあればあなたもフェンダーを付けたくなるかも。(なってほしい!)
横にスワイプしてみてね。
おしゃれは我慢
おしゃれに我慢は付きもの、なんて前時代的なことを言ってしまったけれど、フェンダーに関しては良く当てはまる言葉だと思う。
いくら気に入っていたり、かっこいいと思っているフェンダーでも使う上でデメリットは必ずあります。
- タイヤサイズが制限される。
当たり前だけどフェンダーに収まるタイヤを選ばなければならない。フェンダーのクリアランスより大きいタイヤは選択肢から除外されるし、美しさを求めるならフェンダーに対して細すぎるタイヤも選択肢には上がらない。
- 輪行や車載に手間が増える。
フェンダーがある場合、前輪を外しただけでは自転車を輪行袋にコンパクトにしまうことができない。少なくとも前輪とフロントフェンダーは外さないといけなくなる。車に積み込む場合も同じ。ルーフキャリアで車載するにしても予めフェンダー付きでも積載できるものを用意しなければならない。 - 故障の原因になる可能性がある。
これは確率論的な話だけれど、自転車のパーツが増えるほど故障やトラブルの確率は高くなる。
もちろんフェンダーよりもタイヤのパンクや消耗部品のトラブルの方が日常的に起こりやすいものなので、あくまで可能性の話に過ぎないが。
おしゃれは我慢、ばかりじゃない。
先に挙げた要素があるからフェンダーは敬遠されてしまうのかもしれない。けれど視点を変えれば、輪行も車載もしない、雨の日でも自転車に乗る(乗りたい!)って人達にはそんな制約も関係なくなってくるでしょう。
そう、いわゆる街乗り自転車/ユーザーにこそ僕はフェンダーをお勧めしたいのです。
日常的に使う自転車だからこそたくさん走るし、たくさん汚れる。街中っていろんなものが落ちているし、雨上がりの街は案外水溜りが多い。そんな中を走る自転車にフェンダーがあれば、都会の雑踏のストレスも少しは軽くなるかも。フェンダーがきらりと光れば駅前の駐輪場で自分の愛車の元へ迷わず辿り着くことだってできます。
フェンダーはまさしくアクセサリー(付属品)なんだけど、ファッションで言うところのアクセサリー(装飾品)の要素も多く含んでいるものです。アクセサリー(装飾品)は欠かせないものではないけれど、見下ろした自分の手先で光モノのアクセサリーがキラリと光れば気分が上がるし、時にはそれが自信や勇気につながることだってある。少なくとも僕はアクセサリーってそういうものだと思って使っています。
フェンダーも必須じゃない、光モノという点ではアクセサリーと一緒。雨の中を自転車で走る日もたまには悪くないって気分を上げてくれるところも似ていますね。
最後に
フェンダーの魅力に気づいてしまった方々に向けてSimWorksの記事をいくつかご紹介。
僕の語りなんかより簡潔にHonjoフェンダーの魅力が語られているこちらの記事も是非。
Singin’ in the Rain with Honjo☔️
今回は紹介できませんでしたが、フェンダーの取り付けに関するTips記事もちゃんとありますので、フェンダーに興味がある方、もしくはご自身でフェンダー取り付けに挑戦してみたい方もこちらをご参考に。
>>> Honjo fitting issue / 適合について
>>> Honjo smart installation / 組付けについて
>>> Honjo ideal stay angle / ステーの角度について
自転車に乗りやすくなる秋に向けて、自転車の衣替えにHonjoフェンダーいかがでしょう?