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【Made In Germany】TUNE

TUNEの取り扱いを開始します。

ドイツのブギンゲンより、TUNE というブランドを取り扱います。

Made In Germany、1988年設立、自社製造、高精度で美しく、そして軽量…

見ているだけでも楽しいパーツなんて滅多にないですが、TUNE はそれ。

ざっくりヒストリーを説明すると、元々 MTBer だった創業者のウリが、その当時重かった MTB の軽量パーツを仲間のために開発していたら、そのパーツ(セラミックBB)を使用した選手がツール・ド・フランスで優勝しちゃって有名になっちゃったというブランド。 (説明が雑ですみません・・・!)

そして、彼の設計する高精度なクオリティは宇宙産業にも活用され、宇宙飛行士用の椅子の開発などもしているそうです。

個人的に Made In Germany は大好物すぎてその言葉を聞いただけで涎が垂れてきそうなんですが、TUNE のことを知るにはまず、Made In Germany の文化の深さ、凄さを知る必要があると思うので、ちょっとだけ与太話を聞いてください。

そういえば、荒木飛呂彦先生も言ってましたよね(?)

Made In Germany

Made In Germany… この言葉が特別な意味に聞こえる人は相当なモノ好きでしょう。

なぜなら、ドイツという国は類まれな技術と精度の製品を作るのを得意とする国で、さまざまな業界のトップブランドは結構ドイツ製だったりします。

MONTBLANC の万年筆Leica のカメラRIMOWA のスーツケース・・・(全て人類が産んだマスターピースたち・・・)

自転車に身近な工具だって、WERAKNIPEX など、精度高く信頼のおける工具を製造していたりして「堅牢で精度が高いものづくり」がめちゃくちゃ得意なお国柄です。

歴史的に徒弟制度(マイスター制)があることで技術継承がしっかりされているみたいです。

さらに、現代のプロダクトデザインに大きな影響を与えた BAUHAUS / バウハウス が興った国でもあり、近現代の工業化の中で「美しさ」を機能の中に取り込んだ家具や家電を作っているところが多い。

また、 BRAUN(今は電気シェーバーが有名ですね) に Dieter Rams / ディーター・ラムス というデザイナーがいた時代に作られた製品は秀逸で、後に Apple の iMac、iPhone のプロダクトデザインに大きな影響を与えています。

とにかくできるだけシンプルに、美しく作る。

国の工業の強さ自体は日本と近いところがありますが、その設計思想が全く違う気がします。

ドイツのモノづくりには、“Made In USA” とはまた別の魅力があり、それぞれの国のお国柄が反映されているような気がします。

自転車大国ドイツ

さらに、日本ではあまり知られていないかもしれませんが、ドイツは自転車大国でもあります。

自転車の祖 “ドライジーネ” (独:Draisine)が生まれたのはドイツ。

戦後自動車産業で復興したドイツは、日本の歴史と同じく環境 / 公害の問題が起こります。この背景から人々の住環境や健康にも配慮するようになり、自転車が活用されていきます。

1970年代から長距離自転車道の整備が開始され、今では200以上のルート、総距離7万キロの自転車専用道路があります。 (すごいし、めちゃうらやましい・・・)

統計によると、ほぼ全てのドイツ国民が自転車を保有していて、移動手段では最も多い乗り物なんだそうです。 (自動車大国だと思っていたから意外・・・!)

“TUNE” Made In Germany…

今回、サークルズで扱いを始める TUNE はハブを中心としたバイクコンポーネントブランド。

ドイツのブギンゲン(フランスと、スイスの国境近くにあります)の自社工場で手作業により組み立てられ、細部に至るまで微調整がされた緻密に製造されたハブ。 そして、美しいアルマイト仕上げ。

もちろん切削で出た削りカスはリサイクルしています。

バイクにインストールしちゃえば見えないフリーボディ部の仕上げに異様なこだわりよう。

これがジャーマンクオリティ・・・

そして美しいだけじゃないのが、ストイックなドイツのものづくり。

めちゃくちゃ軽いんですよ。

Less Is More

サークルズは軽量の競技車両ばかりを扱っているようなお店ではありませんが、TUNE が開発されたバックグラウンドでもある軽量性をリスペクトします。 なぜなら、それが彼らの美しさの秘密だから。

サークルズが取り扱いを始める KillHill (front) / ClimbHill (rear) の組み合わせで322.8g(モデル名がもうカッコいい。 タランティーノかよ)

軽量を追求したことによって生まれたフォルムの美しさ、極限まで簡素にして成立させる構造への工夫。

ドイツが産んだ建築界の巨人、ミース・ファン・デル・ローエの “Less Is More” の精神を感じさせるストイックなフォルム。

美しい無駄のないフォルムを目指したら、結果、機能的で軽くなっちゃったんじゃないか。 とすら感じます。 そのくらい端正で切れ味のあるデザイン。

こういうところがヨーロッパ、特にドイツっぽくて涎が出ますよね(?)

TUNE KillHill / ClimbHill Centerlock (Front & Rear Set)

Color : Black, Silver, Red, Blue Gold, Orange, Froggy Green
Front : KillHill Centerlock Front Hub
Rear : ClimbHill Centerlock Rear Hub
Spoke Hole Count : 28H
Axle Size : Front 100 x 12 Thru Axle / Rear 142 x 12 Thru Axle
Disc Brake Interface : Centerlock
Drive Interface : SHIMANO HG-11speed
Freewheel : 3Teeth
Bearing : Standard Bearing
Main Material : Aluminum 7075
Price : ¥97,460 (F/R set)

 

これに DT SWISS RR521 DB を組み合わせたら、1,833g

耐久性に定評のあるアルミリムの RR521 は推奨タイヤ幅が28mm〜62mmということで、ロードバイクからグラベルバイクまで幅広く使える懐の広いホイール。

アルミリムでほとんどカーボンとあまり変わらないウェイトパフォーマンスがあります。

マルチパーパスな組み方としてかなりいいんじゃないでしょうか? なんて妄想して早速 Gorilla Spunで組んでみました。

DT SWISS RR521 DB x TUNE KillHill & ClimbHill

Wheel size : 700c
Tire type : Clincher (Tubeless convertible)
Spoke Hole Count : 28H
Axle Size : Front 100 x 12 Thru Axle / Rear 142 x 12 Thru Axle
Disc Brake Interface : Centerlock
Drive Interface : SHIMANO HG-11speed
Price : ¥110,000

 

また、HED の Belgium (650B) で組んでみたら1,637g

とにかくハイパフォーマンスかつ高耐久を欲している方には絶対に Belgium と言うくらい我々が信頼を置いているロングセラーなリム。

ハイエンドカーボンリムに匹敵するほど剛性が高く、踏めば踏んだ分だけ素直に力のかかるこのリムはオフロードの急な踏ん張り、素早いスタートに貢献してくれること間違いなし。

HED Belgium G Rim x TUNE KillHill & ClimbHill

Wheel size : 650b

Tire type : Clincher (Tubeless convertible)
Spoke Hole Count : 28H
Axle Size : Front 100 x 12 Thru Axle / Rear 142 x 12 Thru Axle
Disc Brake Interface : Centerlock
Drive Interface : SHIMANO HG-11speed
Price : ¥140,000

アフターパーツがめちゃくちゃ豊富

また、TUNE を語る上で外せないのが「補修、リプレイスパーツ」がめちゃくちゃ豊富なところ。

軽量と高耐久ってトレードオフの関係があるイメージがあり、「軽量」って聞くと、使い捨てっぽい響きすら感じてしまいそうですが、TUNE はそんなことなく CHRIS KING のように、補修やオーバーホールが可能です。

「こんなものまであるの・・・?」という品揃えはもはや CK社レベル。

CK社では現在ディスコンとなってしまったアクスルシャフトのコンバージョンキット(QR⇄THRU)、フリーホイールキットなどもあり、ユーザーの初期投資に対して非常に誠実に対応してくれるメーカーですね。(スモールパーツやコンバージョンキットは今後展開予定です!)

ということで、末長く安心してご利用いただける日本国内におけるハブの新しい選択肢です。

ぜひ店頭で触ってみてください。

音もめっちゃかっこいいです。

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kimura
木村 まさし

Circles /SimWorks /CWD /文化中毒者 イカれちまった人生をやり直しに名古屋へきました。Circlesを他の誰にも似ていないものにするのがお仕事です。自転車はもちろん、服や写真、読書や映画、音楽など、歴史や文化と知性があるものが好きです。
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