おれは今、再入荷の段ボールを、ほんのちょっぴりだが確認した
…いや…確認したというよりはまったく理解を超えていたのだが…… あ…ありのまま 今 起こった事を話すぜ(?)
真鍮ファンの皆様、大変長らくお待たせしたました。SimWorks と本所工研が送る、名作中の名作ブラスフェンダー が久々の再入荷です。
真鍮(Brass)とは一体…?
真鍮(しんちゅう)。端的に言えば、「Bling-Bling で ピッカピカ。」な金属のこと。いや、ラッパーやパ・リーグの選手がつけてるアクセサリーじゃありません。あれは金です。ジャイロ・ツェペリの歯?あれもおそらく金ですね。
特徴として、熱によっていろいろな形に加工がしやすい金属であるため、デザイン性の高いインテリア用品や装飾品、文房具に使われています。
真鍮について, 川喜金物株式会社(2022/06/01)
もともと金属は、中に含まれるものの割合や、与える熱加減によって色が変わります。
その中でも大きな割合を占める亜鉛は、含有量が少ないと赤味が強く、軟らかく、亜鉛の含有量が多いと金色に近く硬いという特徴があります。
真鍮は、この亜鉛の含有量が20%以上のものを指しており、やや赤みがあり、強度やしなやかさのバランスが取れた金属となっています。
一番身近な真鍮製品といえば、五円硬貨ですね。戦争に使用した薬莢(やっきょう)や弾帯、兵器に使われたスクラップを材料に用いられたのが起源とのこと。エコですね。
そのほかには電気伝導率が高く、コンセントなどの接続機器に使われています。
熱感鍛造性に優れている真鍮は、加熱によってを形状を複雑に変化させることが可能。展延性にも優れており破損することなく加工ができるので、薄く広げる細く伸ばすことが得意で、切削性も高く精密機器の部品にも使用される素材です。
なんかすげえ…(化学は苦手中の苦手なので配合率とかもっと詳しいことはググってください)
真鍮の魅力
真鍮は革製品と同じく、使っていくほどに色が深くなり、柔らかく燻んだ色味になっていきます。アンティーク家具を想像するとわかりやすいですね。真鍮のつまみやハンドルとアンティーク家具の親和性が高い。
「経年劣化」とも取れますが、「経年変化」と言う方が正しいでしょう。
そんな素材を用いて作られる製品が今回久々の入荷です。いつ誰が書いてもCirclesの記事は前置きが長い!!!
SimWorks by Honjo Brass Products
SIMWORKS Turtle 58 Brass
Size:650b 用
Price:¥22,000
SIMWORKS Turtle 44 Brass
Size:700c 用
Price:¥20,680
均等にならんだ六角形の凹凸は、それぞれの折り目が支えあい、強度を上げる効果を生み出しています。比較的柔らかい素材である真鍮を亀甲柄で強度を上げ、実用に耐えるために必然的に亀甲柄になったんですが、美しい魚の鱗を想起させる雅なフェンダー。650B、700cをご用意しています。(そして太タイヤ愛好家の方には申し訳ないのですが、真鍮の柔らかい金属の性質上成形が困難で、58よりワイドは現在製造が難しいそうです・・)
SIMWORKS Turtle Bell
Price:¥9,680
黄金色の錦鯉を思わせる雅な亀甲スタイルのベルです。 シムワークスオリジナルの亀甲型を用いて、1点ずつすべて手作業にて製造されます。大きくて存在感があり、真鍮ボディのサウンド、サステインも抜群なのですが…歩行者がびっくりするので、むやみやたらに鳴らさないようにしましょう(みだりにベルを鳴らすのは違法行為にあたるそうです)安全運転でどうぞ。
いい感じに使い込んで独特の表情を見せたブラスフェンダーです。北海道のMATさまより提供いただいたグッドバイブスな写真です。
良い…Poor’s Man Gold (貧者の金)とも呼ばれるそうですが、そんなこたぁない。経年変化による燻んだ真鍮の風合いはやはり美しいですね。美しいスチールバイクとの親和性も非常に高いのです。
正しく手入れをすれば、輝きを取り戻すこともできます。
ディ・モールト ディ・モールト(非常に 非常に)良いぞッ!
他にも真鍮製品あります
随分前からウェブショップのトップページに固定されている謎のページ「真鍮図鑑」
見つけ得る限りの真鍮製品をコレクションにしてみました。サムネイルはスーザフォン。ブラスバンドやマーチングバンドで使われる楽器なんですけど、これも真鍮です。ていうか金管楽器はほぼ真鍮製。ブラスバンドはBrass Band ですからね。(余談ですが、僕はなんとブラスバンド部でした。パーカッションですがw)
何はともあれ、ワンポイントに真鍮製品はいいですよって話です。小物もあるのでぜひ見てって下さい。
ちなみに木村さんの Doppo ATB にインストールされているブラックフェンダーは実はLeicaを意識してブラスフェンダーの上からブラックにペイントしているんです。
表面の塗装が削れてくるとちらりと見えるブラスカラーが最高にイカしてますよね。サークルズ塗装部門の球体ペイントに相談すれば再現可能ですよ。
ブラスフェンダーってよ〜っ、カッコよくて・・・美しいよなあ~っ、ひかえめに言ってもミケランジェロの彫刻のようによぉ~ッ