来店予約はこちら

【WTB】Sweet Memories In 1980s

今回は WTB の再入荷品が到着したので、ご紹介!という記事なのですが、普通に書いちゃうと「〇〇が入荷しました!機能的でとってもいいですよ◎ ¥〇,〇〇〇 です!数量が少ないのでお早めに〜!」みたいな記事になってしまいあんま面白くないので、WTB の歴史と共にご紹介してみたいと思います。

なんでヒストリーを紹介したいと思ったかといえば、WTB が好き!ってこともあるし、WTB が創業した 1982 年って僕の生まれ年だったから(個人的、そして単純すぎてすみません)

そういえば、初めて 27.5 ホイールを組んだ時に履いたタイヤは Horizon だったし、1番好きなグリップは Original Trail (現在日本展開なし。日本で早く復活してほしい…)だし、気づけば持ってるバイクのサドルはほとんど WTB 。(あと ThickSlick も大好物)

また、リーズナブルなプライスも嬉しいんですが、キャリフォーニャのビルダーたちにも信頼が厚い。(タイヤをはじめ、グリップやサドルもハンドメイドバイクのショーバイクにかなりの頻度で使用されてます。)

また、創業者の一人である Steve Potts 先生は、現在オウンネームのブランド “ STEVE POTTS ” を運営されていて、それが Circles の取り扱い品でもあったりして、彼らの道程と歴史が巡り巡って僕たちの取り扱い品に深みを与えてくれていたりします。(マジでありがてえ、歴史って大事。STEVE POTTS に関しては近々再入荷と新ラインナップ入ってきます)

日々生活していくには商売も大事!買ってもらえたら嬉しいけれど、Circles のブログを読んでいただいて、紹介したブランドをもっと好きになってもらったり、深い自転車文化に興味を持ってもらったりしたら嬉しいなと思っています。

History about WTB ( Wilderness Trail Bikes)

1970 年代後半から 1980 年代初頭に始まったとされている、アクティブ・ムーブメントとして代表的なマウンテンバイクという遊びは、カリフォルニア、マリン・カウンティーがその発祥の地ではないかと言われています。

それ以前より同州、ミルバレーにて自転車フレームを製造していた Steve Potts / スティーブ・ポッツは、1980 年以降、膨れ上がってきたそのマウンテンバイク市場の需要を満たすためにギーク・サイクリストであり、優秀なメカニックでもあった Mark Slate / マーク・スレートとアイデアの共有を始めました。

さらには同じく同州、フェア・ファックスにて、熱処理されたアルミチュービング用いて 1979 年からマウンテンバイクを製造していた Charlie Cunningham / チャーリー・カニンガムとも共闘を始め、彼ら3人は非公式かつとても限定的ながら、当時は誰も作っていなかったマウンテンバイク専用フレーム / コンポーネンツを設計し、製造していたのです。

代表的なものとして、伝説的にもなっているタイプIIフォークやローラーカムブレーキ、そしてカスタムメイドの自転車用ハブなどの画期的なコンポーネンツ群は人から人へと伝わり、やがてそのビック・ウェーブの中心に位置することにもなり、1982 年に彼らは Wilderness Trail Bikes、いわゆる WTB を公式に設立しました。

WTB は多くの画期的なマウンテンバイク専用のコンポーネントを生み出す傍ら、彼らが開発した技術のライセンス供給も同時に行い、そのライセンス下で生産された例として代表的なのは Specialized / スペシャライズド製のブロックパターン・タイヤであり、Blackburn / ブラックバーンの B-52 ボトルケージ、そして 1987 年にはトレック・バイシクルへのマウンテンバイク・ラインにおけるジオメトリー提供もしていました。

残念ながら 2002 年にカニンガムとポッツは、唯一のオリジナル・メンバーのマーク・スレートを残して、WTB から離れましたが、そのガレージメーカーとして発足した当時から守りつづけ、培ってきた思想とすべての自転車というツールに対する思いは、どんなに時間が経とうが、決して変化せず、WTB の製造するコンポーネントたちは、世界中のバイクにアッセンブルされていること私達に見せてくれています。

それは単にワールドカップから草レース会場内にとどまらず、SNS から世界に送られてくる大陸横断中の写真、日々の通勤と通学に使用されているコミューターバイク、そしてリフレッシュ・レクリエーションのためにトレイルに入った時にでも、それらは常にリアルなサイクリストたちによって選択され、そして使い切れる道具としてどこにでも存在をしているのです。

入荷物のご紹介

前段が長すぎ!ってことでやっとこ入荷物をご紹介

WTB Speed Steel Saddle

厚みがあって、乗り心地よし。 ファットなシルエットがかわいい“ Speed ”はとりあえず迷ったらこれ!とオススメするモデル。 ボリュームのあるパッドに大事な部分が擦れすぎないくぼみ。 あと、サドルのお尻部分で合皮と布で切り返してある部分が、バイクを横倒ししたり、壁に立てかけたときの保護になるので、長持ちします。

コミューターバイク、ツーリングバイクにはピッタリなんじゃないでしょうか。

僕は Doppo ATB で愛用してます。

久々の再入荷。 本国ページでの説明も簡潔でいい

WTB のベストセラーサドルは、衝撃吸収性のデュアルコンパウンドソフトシェルベースを利用し、優れた価格で比類のない快適さを提供します。サポート力のあるパッドと中程度のサイズにより、二度考えずに買える価格でほぼ間違いのない人気商品となっています。

https://www.wtb.com/collections/medium-width-saddles/products/speed

WTB Speed Steel Saddle

【PRICE】
¥7,920

【SPEC】
カラー:ブラック
用途:アーバン・トレイル・バイクパッキング
レール:スチール
サイズ:Medium 145×270mm
重量:379g

WTB Wafel Clamp-on Grip

こちらも再入荷。大きなブロックパターンが握ると潰れ、その現象が生み出す抜群のグリップ力と、このブロックパターンにより泥や水を吐き出し、グリップ力を持続します。

ロックオン型なので、激しいライディングや、雨で濡れちゃってもずれにくいのがポイント高し。トラックバイクにもいいですね。

シングルクランプで、脱着が容易なのでオンラインストアで購入しても DIY で装着が可能です。

WTB Wafel Clamp-on Grip

【PRICE】
¥2,420

【SPEC】
サイズ : 130mm×30mm
クランプカラー : Black / Black

WTB ThickSlick 27.5 × 1.95

我が大好物である ThickSlick。

文字通り、街中でシックにスリック(なめらか)な乗り心地を提供してくれます。

トレッドパターンのない、丸々としたチューブ剥き出しのようなルックスが、かなり個人的に好み。

ツルツルに見えますが、アスファルトへの食いつきは結構いい。(雨でも滑りにくいです)

特に太いレンジ 26×2.0 inch / 29×2.1 inch / 27.5×1.95 inch あたりはルックスがブリブリでとにかくいい。

フェンダーとの相性もめちゃくちゃ好きで、僕はPEUGEOT(中古私物)のステップスルーバイクに履かせています。(写真は26×2.0inch、こちらももちろんストックあります)

街乗りコミューターだったら、個人的ファーストチョイス。 有無を言わさずおすすめ(押し強めで)

それはすべて、ThickSlick という名前にあります。都会の最も荒れた条件に耐えるように設計された頑丈なケーシングと滑らかなトレッドデザインが組み合わされて、完璧なスタイルでコンクリートジャングルで必要な食いつきを提供します。タイヤのサイドウォールにある象徴的な ThickSlick の文字が表すパフォーマンス上の利点に代わるものはありません。

https://www.wtb.com/collections/urban-hybrid/products/thickslick

WTB ThicSlick 27.5 × 1.95

【PRICE】
¥5,940

【SPEC】
Size : 700×25c / 700x28c / 26×2.0/ 29×2.1 / 27.5×1.95
Weight : 445g / 786g / 620g 
Level : Sport
Casing : 27 TPI
Bead : Wire

そのほかにも再入荷したものがいくつかあります!

WTBはレジェンダリーな部分もリーズナブルな部分も大好きで、「最初の一つ目」としてもいいプロダクションだし「最後にたどり着く」シンプルな選択肢としてもオススメです〜!

アバター画像

kimura
木村 まさし

Circles /SimWorks /CWD /文化中毒者 イカれちまった人生をやり直しに名古屋へきました。Circlesを他の誰にも似ていないものにするのがお仕事です。自転車はもちろん、服や写真、読書や映画、音楽など、歴史や文化と知性があるものが好きです。
木村 まさしの記事一覧