あれは何時の頃でしょう。
自転車の”ジ”の字もわかっていなかった頃。
第一次ピストブーム真っ只中の頃。
サーリーのクロスチェックをで固定ギアで乗っていた頃。
遠くアメリカから届いたそのムーブメントというか、カルチャーが巻き起こる中で出会った”自分達が使うものは自ら作る”、”欲しいものがなければ自分で作る”という熱量によって生み出されるメッセンジャーバッグ、サイクルキャップ、自転車用にリメイクされたウェアなど、ルックスだけでなく一つの道具として使い切る事を考えられた多くのモノ達。
Chuey Brand / チューイ・ブランドもその頃に出会ったブランドの一つ。その質感と使用する生地、その組み合わせのセンス、そして何よりその精神に強く惹かれたのです。
チューイ・ブランドは、カリフォルニア州サンフランシスコを拠点とした、サイクルキャップを中心としたアイテムをひとつずつ手作業にて作るメーカーです。チューイのセンスあふれるアイテムに使われる生地は、おもにスリフト・ショップ(いわゆる中古品店)で見つけることができる、1960~80年代に作られたペンドルトンのヴィンテージ・スカートやジャケットの布地たち。 そして裏地などに使われるカラフルな生地は、アフリカに住む父親を訪ねる時に現地にて見つけてくるもので、それらの生地で作られた帽子たちは、当たり前のようにセンスがよく、また作り手であるチューイの温かい人柄がにじみ出ています。
その人柄はサンフランシスコのサイクリストのみならず、世界中のメッセンジャーや北カリフォルニアのハンドメイド・フレームビルダーたちにも愛されています。 今や世界の自転車乗りの中で知名度が高い彼は、多くの人がハンドメイド・サイクリングキャップを作るようになったここ最近においても、ハンドメイド・サイクリングキャップを生み出したパイオニアとして多くののキャップ職人から敬意を表されています。
今回入荷しているのはウール地を使用したサイクルキャップ、Classic Cap / クラシックキャプ、それに耳当てが設けらたFlappy Cap / フラッピーキャップ、そして僕も初めてお目にかかるハットタイプのFloppy Hat / フロッピーハットの3種類です。ちなみに上の画像は、長年愛用しているものからつい最近購入したフロッピーハットまで全て僕自身のものです。
Chuey Brand
Classic Cap / クラシックキャップ
¥4,000(税抜)
Chuey Brand
Flappy Cap / フラッピーキャップ
¥5,400(税抜)
Chuey Brand
Floppy Hat / フロッピーハット
¥5,400(税抜)
どのモデルも深めの形状で僕ら日本人でもとても被りやすいものとなっています。また休日のライドから、自転車に乗ることのない日まで、様々なシチュエーションにもマッチしたものでもあります。
その時々の感性で組み合わせ、一つずつ手作業で生み出されたキャップは、一点一点が違った魅力を持っており、好奇心旺盛な方はあれもこれもと物欲が湧いてきてしまうのではないでしょうか。
久し振りとなった今回の入荷。僕のように長い間、再びの入荷を待ち望んでいた方から初めてチューイ・ブランドの名前を知る方までぜひ多くの人にご覧いただきたいと思っています。
一点一点のわかりやすい画像はCirclesウェブショップに掲載されていますので是非ご確認下さい。