的屋(てきや)とは、祭礼や縁日の境内、参道において屋台を出して食品や玩具等を売る小売商だ。時代はどんどん進化していくが、いつもの地元のお祭りやお花見に行っても、変わることのないあのスタイルはどこか郷愁的でとても良い。威勢の良い兄ちゃんに半ば無理やり買わされるタコ焼きなんかも飛び抜けて美味いわけじゃないけど、あの感じで良いし僕らはそれを望んでいる。輪投げで手に入れるおもちゃも長年愛するおもちゃにはならないが、あの場所で手に入れれたってことだけで子供の時の喜びの絶頂に達したものだ。
今や蒲郡に新しい文化を作り上げているガレージコーヒーカンパニーという場所がある。そこで不定期で開催される大人も子供もみんなが楽しめる最高のお祭りが「TEKIYA BROTHERS」だ。
この遊びの発起人であるカレー屋「サンデースパイス」の島田さんをはじめ、喫茶hirayaの小田くん、麺の樹ぼだいの牧原さん、元コティディアンの西尾さんの4人の兄弟たちでスタートしたこのイベント。
今巷で溢れまくっているマルシェやマーケットにカウンターを当てていくようなスタイルが超魅力的で、その現場の勢いは蒲郡を飛び出したくさんの人の耳に届き、様々な場所からたくさんの人が集まってくる。まさにそこは酒場とかしている。
ナイトマーケットと言われるガレージに出店しにくる人たちもトッキントッキン、ビシバシ系である。意味わからないと思うがそういうことだ。
ライブペイントもあれば、DJもある。おしゃれって言葉で片付けるには勿体無いほどの個性だ。
先日公開されたSIM WORKS ART COLLECTIVEからもwashio tomoyuki画伯も参加しに来た。
そして2017年一発目の開催から、EARLYBIRDSの僕とKAKUOZANLARDERの丹羽くんも「兄弟」に加入させてもらい、今回参加した。まるでバンドメンバーかのようなメンバー新加入なのが笑えた。
細かいことを言っても、しゃーない。とにかく事件は現場で起きている。写真からでもバシバシ伝わって来るこのニューカルチャーをみんなにも感じてもらいたい。
蒲郡?遠いなー。いや名古屋から40分で着く。
火曜日?次の日仕事だなー。いや後悔は絶対しない。
終電?早いなー。いや逃したら始発で帰れ。
車で行ったら飲めない?飲んだら寝て行け。
という勢いで僕はオススメしたい。この場所、ここに集まる人ででしか感じることのできない空間だ。
次回6月6日(火)18時から22時
人情酒場へのみなさんのお越しをお待ちしてます。
島田さんは言っていた。
「まあ、気を使わずみんながワイワイやって、お客さんどうしでなんとかする場面もあったって良いじゃん。」
僕もそんな酒場が好きだなって思っている。
この場所には心震えるな「何か」があると思うんだ。