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ヘッドセット・クランクの新たな選択肢
WHITE INDUSTRIES / ホワイトインダトリーズ

 
Made in USAにこだわってものづくりをしているメーカーといえば、Chris King / クリスキング や Paul Component / ポールコンポーネント そして Philwood / フィルウッド といった具合に様々です。 もちろんそれぞれが独自の考え方を持ってものづくりをしているのですが、どれにも共通して言えるのは、より良いものを手を入れながら長く使い続けていくことを想像している点ではないでしょうか?
 
同じく、Made in USAといえば、カリフォルニア・ペタルーマに拠点を置く White Industries / ホワイトインダストリーズ も忘れてはいけません。 ENOクランクや、エキセントリックハブ、そしてフリーホイールなど、シングルスピーダーが安心して使い続けられるようなコンポーネントはご存知の方も多いことでしょう。 カリフォルニアに拠点を置いている彼らは、Paulと同様にカリフォルニアのビルダーたちとも親密で、NAHBSなどでも多くのノーキャルビルダーのショーバイクにパーツがアッセンブルされているのを見ることができます。
 
今日はそんなホワイトインダストリーズより待望の入荷を果たしたアイテムをご紹介。
 

【WHITE INDUSTRIES】 EC Head Set 1-1/8″ ¥16,200(税抜)

 
2017年のNAHBSで発表されてから、満を持してリリースされたヘッドセット。 常に最良を求める彼らのものづくりの姿勢は、ヘッドセット作りにおいても変わることはありません。 厳選したアルミを削り出したカップに、耐久性と強度に優れたステンレススチールのベアリングを用い、手入れや調整がしやすいシンプルな構造のヘッドセットが出来上がりました。
 
 
すっきりとしたカップデザインのおかげもあり、重量も100gを切るくらいに収まっており、そのスリムなフォルムのおかげでスチールフレームとの収まりはとても良いです。 クリスキングではもう手に入れることのできなくなってしまったパープルのカラーがチョイスできるのも嬉しい人は多いはずですね。
 
そして、もう一つお待ちかねのアイテム。 ホワイトインダストリーズといえばその美しい仕上げのクランクもまた、いつかは使ってみたいと思うパーツの一つです。 従来のENOクランクやVBCクランクはいわゆるスクエアテーパーのBBに対応したタイプでしたが、現存する様々なBB規格のフレームに対応する、30mmスピンドルタイプのクランクが入荷しております。
 

【WHITE INDUSTRIES】MR30 Cranks ¥43,200(税抜)〜

R30 Crank

G30 Crank

M30 Crank

 
 
このクランクの登場によって現行の規格の様々なバイクにホワイトインダストリーズのクランクを使うことができ、また従来のスクエアテーパーBBのタイプとは違ったスピンドルシステムを用いたことで、より高いライドパフォーマンスを発揮します。
 
ロードバイク用のR30、グラベルバイク用のG30、そしてマウンテンバイク用のM30のラインナップはそれぞれQファクター(左右のクランクアームの外側の面の距離)が異なるので、取り付けるバイクや用途に応じて決まり、それぞれにクランクアームと対応するスピンドルが付属。 それに応じてどのように運用するかでチェーンリングを、そしてどんなバイクに取り付けるかに応じて適合するBBを選ぶ必要があります。
 
その中でも特に、今回はフロントシングルでの運用にスポットを当てて、チェーンリングを取り揃えています。
 

【WHITE INDUSTRIES】 TSR Chainring ¥12,500(税抜)〜

 
削り出しによる美しい仕上げのTSRチェーンリングは、R30 / G30 / M30シリーズに対応したフロントシングル用のチェーンリング。 スプラインにはめ込んでクランクとチェーンリングを固定する独自の方法は、見た目をスッキリさせるとともに、確実な固定を実現。
 
Tall Short Ringの略であるTSRは、いわゆるナローワイドチェーンリングを研究し尽くして独自に開発されたリングで、フロントシングルとして運用できるのはもちろんですが、静粛性に優れるようマシニングされ、強度を保持しながらも軽量に仕上がっています。
 

 
 
通常のタイプ(左)と、Boostタイプ(右)の2種類の展開があり、チェーンラインが外側に3mm出るように設定されたBoostタイプは、ブースト規格のMTBフレームに対応するように設計されています。
 
 
私も自身のスカラーにG30とTSRチェーンリングの組み合わせで使っていますが、チェーン落ちのトラブルもなくグラベルライドを楽しんでいます。 綺麗なクランクアームも今ではガリっと傷が入ってしまったりしていますが、手入れもしやすく、また美しい仕上げながらスクエアテーパーBBタイプのクランクとは違いしっかりと踏み込んでいけるので自分のライドスタイルにもとてもフィットし、すっかりお気に入り。
 
2017 NAHBS Retrotecのショーバイク

 
写真のバイクのように、650Bのファットなタイヤに幅広めのドロップバー、そしてフロントシングルにワイドレシオのカセットを入れて、おまけにドロッパーポストを入れてしまえば、もうどこでも遊びに行けちゃう自由なバイクの完成です。 このバイクのビルダーであるレトロテックのカーティスもホワイトインダストリーズとは非常に親密な関係で、常に新しいアイデアをバイクビルディングに持ち込んでいます。
 
ヘッドセットやクランク以外にも、様々なパーツを扱っていますので、ホワイトインダストリーズについては是非お気軽にご相談ください。
 

 

 

 

 

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Ikeyama Toyoshige
池山 豊繁

Circles / SimWorks / CWD 学生の頃のメッセンジャー・サークルズでのアルバイトを経て、今に至る。 サークルズスタッフ最年少を公言していたが、今ではニュージェネレーションも加わり古参の存在。 でも身長は最小です(#163cmですがなにか)。 CXレース経験もありますが、今はのんびり瀬戸のグラベルを走ったりするのが専らで、過去の面影はどこへやら。自転車で釣り場にアプローチするBikeToFishingのスタイル研究にも余念がない。
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