【Someday, I’ll be there】権現谷林道編

いつものお決まりのルートを走るのは、心と体をリフレッシュさせるためでもあるのだけれど、それはいつか行きたいと思っている「あの場所」を走るその時のための体力作りでもあったりする。
何もしていないままその場所を訪れたとしても相応の体力がなければ存分に楽しむことなんてできませんからね。

とは言えそういった場所へ足を運ぶ事はなかなかどうして難しいのだけれど、先日は行ってきましたよ、「あの場所」へ。

向かうは多賀大社のお膝元

例によってその日も限られた時間しかなかったけど、向かったのは滋賀県犬上郡多賀町。 多賀大社があることで有名な地域だがそこには立ち寄ることはせず、近くに車を駐車しペダルを回し始める。 もちろん向かう先は登りを避ける事のできない山間部だ。

 

激坂杉坂峠と御神木

まず足を踏み入れたのは、川沿いの幾分か広い道から外れた杉坂峠。 地図上で確認できた曲がりくねった道はキツい勾配の続く坂道で、体力を削がれながらもひたすらペダルを回すと大きな3本杉が現れる。

どうやらこの3本杉は御神木のよう。
多賀大社の祭神伊邪那岐命(いざなぎのみこと)がこの地に降り立ち、この峠を下って栗栖の里に鎮まられたが途中村人に栗飯を出され、そのとき地面にさした箸が芽吹いて現在のご神木になったと言われているそうな。
箸が杉の木にって…。なんて思いながら、しばし休憩を。

 

保月の地蔵杉

先へと進む道は比較的なだらかになりつつも登り基調、アップダウンを繰り返すとまたも大きな杉の木、保月の地蔵杉が現れる。

地図上では確認してしたが、道幅の狭い一本道を走っていると突如その姿が現れるので驚かされた。
大きさはそこそこのものだろうが、4本の杉の木に囲まれた祠が相まって、その姿についつい見惚れてしまう。

アリバの恵太くんが熱心にお参りをしていたが、ここに祀られるお地蔵さまは乳地蔵だそうだ。

 

谷底まで急降下

保月の地蔵杉を過ぎると下り基調になり、何度かカーブを過ぎると視界が広がる。 舗装された道にも関わらず大きな石がそこかしこに転がっているので、慎重にコースどりをしながら谷底を走る道まで一気に下る。 写真を撮ろうと思っていたのだけれど、本当に慎重に、ドキドキしながら下っていたのでそんな余裕はなかった。気づけば下り切ってしまっていた。

 

こんにちは霊仙山

そこから川沿いにクルリと進路を北に取るとその谷間から霊仙山が顔を出す。

予想もしていなかった景色に何度も足を止めてその姿を眺めていた。 霊仙山にはいつかBike to Hikeしに行きたいと思っていたので、その気持ちが俄然高まってきた。

 

待ちに待った権現谷林道

そしてここからが今回の「あの場所」、走りに来たかった道、権現谷林道となる。

切り立った岩壁の間を抜けるこういった景観に出会う事はなかなかない。 もちろん僕自身は初めての経験だ。
この辺り一帯は、カルスト地形のためその岩肌のディテールも特長的で何度も「おぉ〜、すげぇ〜!」なんてついつい口にしてしまう。

しかし、ここもさっきの下りと同じで路面は舗装されているものの落石がそこかしこと転がっているので注意が必要だ。 そんな中、山の斜面から小さな石が落ちてくる音がすると緊張感は高まる。

そしてしばらくすると始めに走った川沿いの道へと戻ってくる。

この辺りにはまだまだ走ってみたい道がそこかしこに入り組んでいるのだが、この日のライドはこれにて終了。

実はこの日は午前縛り、しかも30kmほどしか走っていないのだ。
おおよその走行距離は始めからわかっていたけれど、この短時間、短距離でこれだけ満足感を味わうことのできるルートはなかなか無いと実感した。

 

ルートも作成したので気になる人はぜひ走りに行ってみてください。
今度はくるっとこのルートを回ってから米原方面へ続く道を走ってみたいと思っている。