自転車からフロントディレーラーが姿を消し少し時が経ちました。(まだ、ありますけどねwww)
フロントシングル車の最大のネックだったチェーン外れも、厚歯-薄歯の組み合わさったチェーンリング、いわゆるナローワイドやドロップストップリングなどが普及して解決しました。
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ちょっと待ってください!!!
皆さん忘れていませんか、新しいチェーンリング以外にも、もう一人フロントシングル化の立役者がいることを。
えっ、なんかあったけ?
そんなこと言わないで思い出してください。
それは、チェーンスタビライザー。
(シマノの呼び方です。マイクロシフトでは”Ratchet-and-pawl Clutch”と呼びます。)
この二つ、基本的には常時スイッチONですから、その存在すら忘れてしまいがち。
でも、この機構こそがフロントシングルを可能にしたもう一つの大きな要因である事は間違いありません。
チェーンのテンションを保ち、脱落を防ぐスタビライザー
その機構は、プーリーを保持するアームの動きに負荷をかけ、荒れた道でアームが暴れるのを防ぎ、その結果チェーンの暴れを防ぎ脱落を防ぐといった仕組みです。
基本的には、スイッチを入れたら入れっぱなしでOK。OFFにする必要はありません。
では、なぜON-OFFがついているのか?
ホイールを外す時だけオフにします
そう、車輪の着脱のためです。
スイッチを入れたままでは、アームの動きが悪いため車輪の着脱ができません。スイッチをOFFして動きを軽くしてあげる必要があるのです。
車輪をはめた後は確実にスイッチをONにしてあげてください。
「オフロードに着いたら入れよう」とか思ってると肝心な時に入れ忘れたりしますのでお気をつけください。(僕は、後回しにすると絶対忘れます)
SRAMにもあります
スタビライザー機構のないSRAMも、アームの進行方向後ろ側に向かってとても強いスプリングで引っ張られており、同種の効果が得られます。
「じゃあ、タイヤ外すの大変やんけ。」となりそうですが、そこは天下のSRAM、アームの付け根に鍵マークのスイッチが付いておりアームを手で動かしてスイッチを押すつとタイヤが外しやすい角度で固定されます。
こちらもとても使いやすくできています。
そんなリアディレーラーに秘められたテクノロジー、忘れがちですがしっかり仕事をしてくれているので、心の隅に留め置いてください。
もう一度言いますよ、車輪をはめたら必ずスイッチONしてくださいね。