満を持してあのタイヤが復活しました。
現代の29erの原型とも言える700cのファットタイヤ、BRUCE GORDONのRock’n Road Tireが待望の復活を遂げ、新サイズも加わり入荷しました!
従来の43mmに加え、新たに48mm幅もラインナップに!
かねてからのラインナップであった43mmに加え、今回から48mmが新しくライナップに加わりました! もちろん、650B・700Cともに展開されています。
発売された当時は43mmなんて太くて履けるバイクも限られる。そんな状況でしたが、今となってはそれよりも太いタイヤも増え、それによって乗り方も多種多様に広がっているように思います。
タイヤのトレッドパターンは、低いノブが全体に散りばめられて、街中ではスムースに、そして乾いたダート、ちょっとしたシングルトラックでも威力を発揮。豊かなエアボリュームは路面からの突き上げも軽減できます。また最適化されたコンパウンドとケブラービートを採用し重量面も転がり抵抗値も非常に軽い仕上がりに。加えて700Cx43mm 以外は全てチューブレスにも対応しています。
【BRUCE GORDON】 Rock’n Road Tire
カラー : Blackwall / Gumwall
サイズ : 650B x 43mm / 650B x 48mm / 700C x 43mm / 700C x 48mm
チューブレスコンパーチブル(700C x 43mmのみ非対応)
価格:8,800円
29erの原型となった700cファットタイヤ
2012年のNAHBSでブルース・ゴードン氏のブースに展示してあったこのタイヤ。 見た目はどことなくオールドファッション。そして、タイヤサイズは当時にしては太い700 x 43cというサイズ。今ではごく普通にみられるサイズですが、当時は衝撃的だったことを覚えています。
80年代初頭、皆が26インチMTBで駆け巡っていた頃、 イギリスやアメリカでは、既に29erの原型となる700c Fat tireを手がけている人もおり、フィンランド製のスノータイヤは当時のマウンテンバイカーに夢を与えました。 いわば、29erの原型です。そのタイヤにインスパイアされ、フレームビルダーであるブルース・ゴードンが生み出したのがこロックンロードタイヤなんです。
ファットタイヤのアイデアの源、
ノキア・ハッカペリッタ・スノータイヤ当時、ロックンロードは輸入品であるハッカタイヤより安価で軽量なタイヤを目指して作られた
2019年6月にブルースが逝去した後、惜しまれながらも生産終了となってしまっていましたが、ブルースの愛弟子であるデイビッド氏が師の意思を継ぎ、パナレーサーとともに再びこのタイヤを製造することになりました。それに伴い、改めて国内での取り扱いを再開することができたのです。
Do It All な究極のフリーダムタイヤ
家の玄関から始まり、車が行き来するストリートをくぐり抜け、街はずれの丘にのぼり、ダートを駆け抜ける、あらゆる走路のイメージ全てを網羅できるオールマイティな究極のフリーダムタイヤという名がふさわしいタイヤです。
グラベルというジャンルが確立してから、タイヤ一つとっても本当に様々なパターンが登場し、軽さやコンパウンドの質など含め色んな尺度でタイヤを選べる時代になりました。
ブルース御大がこれを予知していたかどうかはわかりませんが、当時の名残を感じるこのオールドスクールなパターンのロックンロードタイヤは、タイヤ戦国時代とも言える現代においてむしろ際立つ存在だなと思います。時代が変わっても、楽しいって何?っていうことを教えてくれるそんなタイヤ。
「難しく考えずに、これ履いてライドに出掛けてみてよ!」
彼ならきっとそんなことを思っているに違いないなと思います。