USAはフィラデルフィアより、カスタムバイクからボルト、ボルトボスまで。はたまたフレーム治具までも作成する ENGIN CYCLES から素敵でクールな製品が入荷しました!

はじまりはRETROTEC カーティスからの一通のメールでした。
カ:「エンジンサイクルって知ってるかい?」
サ:「もちろん見たことあるよ、クールなフレームとプロダクトだよね!」
なんていう軽いやり取りから始まったのですが、レトロテックのフレームセットに付いてくるようになった ENGIN CYCLES のダブルボルトのシートクランプがとても機能的で、何よりかっこいいと思っていたのです。
ENGIN CYCLESの主宰 Drew Guldalianを紹介してもらい、彼の職人技が光る様々なプロダクトに目を奪われ、サークルズとENGIN CYCLESの関係がスタートしました。
そして今年のPhilly Bike Expoでドリューと初めて会い、その確かな人柄と技術を確認することができたのです。

スモールファクトリーとは思えないほど充実した工作機械による最高精度の加工技術を持つエンジンサイクル
ENGIN CYCLES / エンジン・サイクルズ はフィラデルフィアに工房を設け、美しく機能的 (Form & Function) なカスタムバイクや、スモールファクトリーとは思えないほど充実した工作機械による最高精度のCNC加工によって様々なプロダクトを生み出しています。
ENGIN CYCLES のハンドメイドバイクは、ヘッドチューブからドロップアウトまで、ほぼすべてのパーツが非常に厳しい基準に合わせて社内で機械加工されています。 カスタムハンドメイドといえど、エンド部分などの細かいパーツは、メーカーから調達するのが一般的ですが、ENGINはそのようなパーツでも全て自社制作することで、顧客のスぺシフィックなニーズに答えようと努力をします。



現代のテクノロジーと90年代の美学をブレンドしたオリジナルパーツ
自転車業界のトレンドを常に意識しつつも、時代の先駆けとなるようなハンドメイドフレームを製造する一方、特にそのオリジナルパーツにおいて、現代のテクノロジーと90年代の美学をブレンドした、温故知新で斬新かつ、シンプルに美しいと思える製品を生み出す事がエンジンサイクルの大きな特徴として挙げられます。
フレームビルダーにとって理想の治具を作るフレームビルダー
そしてエンジンサイクルのプロダクションへの情熱は、オリジナルフレーム治具の作成にも及びます。
(治具 / Fixture とはフレームのパイプを3次元的に組み立てた状態で溶接が出来るという器具のこと)
その治具の名は「Process Fixture」。
約20年前、Grove Innovationsとして様々な革新的アイデアを形にしていた伝説的フレームビルダーであるビル・グローブがその基礎を作り、その設計思想に共感して感銘を受けたエンジンサイクルのドリューが、その期間に進化した自転車業界の新たな規格をも取り入れ、誰しもが納得のいく、素晴らしい治具を完成させました。
斬新なアイデアと高い技術と情熱、同じレベルの者同士で分かち合った共感が20年の時を経て結実するのが、アメリカのハンドメイドバイクが強い所以であり、エンジンサイクルが、カーティスを含む様々なフレームビルダー達から信頼を得る理由なのでしょう。
エンジンサイクルのプロダクトを紹介しましょう
ENGIN CYCLESのパーツプロダクトが特に白眉だというのは先に紹介した通りです。今回サークルズに入荷してしたアイテムをみていきましょう!

ENGIN CYCLES
Port Royal Crankset
Silver, Black 170mm / for Gravel and MTB
¥86,680 (税込)
フィラデルフィアにある”激坂悪路として悪名高い丘” にちなんで名づけられた、ポートロイヤル・クランクセット。
リバイバルは大体20年ごとに訪れると言いますが、この言葉がピッタリと当てはまるクランクではないでしょうか?ひと目見た時に感じた方もいるかと思います。そう、SHIMANO Deore M700シリーズにどことなく似ているこのクランクセットは、1990年~2000年代のMTBたちにインストールされていたクランクたちを彷彿とさせます。
現代のテクノロジーと90年代の美学を融合させることは容易ではありません。しかしこのクランクは昔の鍛造クランクに似た流れるようなラインデザインですが、規格はモダンな一体型の30mmスピンドル、肉抜き、スタンスへのこだわりなど、現代的な要素がブレンドされています。
アメリカで調達された、アルミニウム 2024 (超ジェラルミン)から削り出され、アルミニウムで可能な限り高い強度と重量比を実現しています。


UCIレベルのレースを戦っている方にはちょっと適さない製品かもしれません、なにせ決して軽くはないので。
しかし、Made in USAのサイクリングコンポーネントであり、美しいだけではなく現代テクノロジーとマッチしたこのポートロイヤルクランクセットは、エンスージアストなサイクリストたちを強く惹きつけるだけの魅力を十二分に備えています。

ENGIN CYCLES
Dual Bolt Seat Collar
33.1mm, 34.9mm, 36.4mm / Black, Gloss Purple, Matte Brown, Gloss Silver
¥8,800 (税込)
この Dual Bolt Seat Collarも、ENGIN CYCLEの自社工房にて可能な、最高レベルの精度で製造されています。
高いスタックと逆向きになっている2つのボルトで構成されたシートカラーは、できる限り広い面積を、均等に締め付けることができ、フレームやシートポストへの過剰な負担を軽減し、過度なトルクをかける必要はありません。
MTB全盛の時代にあった、2ボルトスタイルのシートカラーがここに復活したというわけです。
美しいCNC加工とアルマイトカラーで仕上げられたこの独創的な ENGIN STYLE のシートカラーは、ハイクオリティーを望む、皆さんのお眼鏡に叶うことは間違いないでしょう。

ENGIN CYCLES
Single Bolt Seat Collar
30.0mm, 31.8mm, 34.9mm / Black, Gloss Purple, Matte Brown, Gloss Silver
¥6,160 ~ 6,820 (税込)
30.0mm、31.8mm、34.9mmのシートチューブにフィットするシートカラーは、ENGIN CYCLES社の厳格な基準を元に機械加工された、独特のエンジンスタイルです。
30mmと31.8mmはM5ボルト、34.9mmのシングルボルトはM6ボルトを使用。シングルボルトのスタックハイトは、オリジナルのデュアルボルトデザインよりはるかに低くシンプルなこのシートカラーは、あらゆる自転車にフィットします。
CNC加工とアルマイトカラーで彩られたシートカラーは、紳士の袖口から顔を覗かせるカフスボタンのように、あなたの自転車を一層のこだわりを感じさせるエレガンスなバイクに仕立て上げます。
車も自転車もエンスージアストで有名な、RETROTEC のカーティス御用達でもある魅力が詰まったENGIN CYCLESの製品群、是非お見知りおきください。
確かな設計と職人技が光る、抜群の加工能力によって生み出されるパーツたちは、高精度で美しい。
そして自転車への確かな情熱を、隅から隅まで帯びているのです。
