Tabby is Back!!!
RAL レーベルのベストヒット!と言っても過言ではない、Tabbyが装いを新たに帰ってきました。
今回も日本製造なのですが、今回の企画からよりウールリッチな素材使い、日本製らしい優しい足あたりに製法を見直し、天然素材ならではのタッチ感や機能性を感じていただきやすくなりました。まさにVersion2.0。大幅にアップデートして帰ってきました。
RALの自信作。ついに本命のリリースです。
Tabbyとはその名の通り、足袋型のソックス。
つまり、BEDROCK SANDALSにベストフィット&ベストチョイスな選択肢なのですが、足袋型の利点はサンダルだけでなく、普通のシューズ着用時にも恩恵があります。
親指と人差し指の間を分割した形状なのですが、特殊な編機と設備でしか製造ができません。今回は奈良県広陵町の「やまや」さんとタッグを組み、僕らが欲しいソックスを製造していただくことができました。
今回の企画で大切にしたのはこんなポイント。
- ウールの恩恵を感じられる素材感
- 臭い対策
- 長時間履いても疲れにくい設計
- フィールドから普段まで使え、履き物を選ばない
いつもの通り、いろいろ検討して、あ〜だこ〜と言いながら現時点でベストなものが作れたと思います。
ウールの恩恵を感じられる素材感
メインは自転車を中心としたアクティビティ向けだから、機能性はしっかりと持たせたい。これは第一の開発目標でした。今回のソックスはメリノウールを55%使用しています。
せっかくメリノウールを使うのだから、できるだけ化学繊維を使わずに機能性を感じたい。
そう考えて、ウールの次にコットンを30%、今回は強度を確保するためにナイロン(約10%)を、ストレッチする機能にポリウレタン(約5%)を使用して、化学繊維の分量を極端に減らし、天然素材ならではの肌触り、そしてメリノウールの機能性が感じられる配合にこだわりました。
ウールという素材は、いわば羊の「髪の毛」。天然で体温調整や湿度調整してくれる優れもので、速乾性にも優れています。
コットンは一見アウトドアアクティビティには忌避される素材に感じられますが、上手に付き合えばとても良い相棒です。
コットンは吸湿性に優れ、衣類内の環境を整える能力はコットンの右に出るものはいないでしょう。
つまり、このソックスの設計意図は、「コットンで吸湿し、ウールで乾かす。化学繊維は最小限に抑える」というコンセプトで成り立っています。
臭い対策
また、靴を脱いだ時にする「アレ」にも気を使いました。
そう、臭い。
超最高なロードやトレイルを楽しんだ後に、超渋い定食屋に行った時。座敷席だったりしません?(個人的に結構な確率でそういうことがあるのですが)汗だくで靴を脱いだ時の臭いで気まずくなったり、ちょっと萎えちゃったりしますよね。
臭いって結構重要かなと思い、アクティビティ時の快適性はもちろん、当日の昼食や夕食も気持ちよく食べられる設計として「臭い」は結構気を使いました。
その工夫が「限りなく化学繊維を使わない」ということです。
速乾素材の代表格であるポリエステルは、糸が持つ毛細管現象によって随一の速乾性を誇りますが、唯一の難点にして、人間が生理的に嫌悪感を感じてしまう「臭い」を吸ってしまう繊維なんです。もちろんポリエステルにも「防臭」機能が付加された生地や糸もありますが、後加工で付加されたものですので、使用や洗濯で段々とその機能を失ってしまいます。
その点、天然繊維、特にウールは天然の防臭効果があります(焼肉屋に行った後の臭いをあなたの髪の毛と着ていった服と比べてみてください。)
ポリエステルが入ると、どうしても臭いの問題がつきものになるので、今回はウールとコットンをメインにして、どうしても必要な機能(強度とストレッチ性)だけを化学繊維に頼りました。
足の臭いが気になる方。もしかすると、履いているソックスの素材に原因があるかもしれません。
老廃物やムレによってある程度は避け難いですが、おそらく「違い」を感じていただけるはずです。
長時間履いても疲れにくい設計
朝早く8時間以上サドルの上にいるのも結構ふつうで、そのままキャンプしたりが結構普通僕らは、とにかく長時間履いても疲れにくいことに異常に執着します。
着用中にストレスがなく、靴を脱いだらリラックスできる。これが重要なのです。
そのために、優しく包んでくれるような履き心地が理想だったのですが、柔らかいテンションで緩めに編むことにこだわっていらっしゃる 製造元のやまやさんの技術が生きています。本当に柔らかくて気持ちがいい。
アウトドア用のソックスはかなりの数を試しましたが、パフォーマンス重視で結構コンプレッションが効いているものばかりで、結構テンションかかって個人的にキツイものが多く、この柔らかいテンションで編むことにめちゃくちゃこだわりました。
だって僕ら別にコンペティションのためにアクティビティに夢中になっているわけでは無いからです。
己の楽しみのために山に入り、ペダルを踏む。
そんな僕らのように先を急いでいないアウトドアピープルにはぜひお試しいただきたい履き心地です。
BEDROCK SANDALSでの着用を考えて、ヒールを少し高めに設定。完全にパイル面にストラップが当たる設計です。
また、足裏のパイル感にもこだわりました。
つま先から踵にかけて、ボリュームのあるパイル編みにしてあります。
このため、指先の靴あたりも優しくなり、足裏のホールド感につながります。
イメージ的には超薄いインソールを追加したようなイメージとでも言いましょうか?(とはいえ、靴のサイズを変更するほどではないです)
New Balance 1300を履いた Ralph Lauren氏が「まるで雲の上を歩いているようだ」と、そのシューズのことを表現しました。大袈裟ですが、そんな履き心地を目指しています。
フィールドから普段まで使え履き物を選ばない
気に入ったら毎日同じものを使いたくなってしまうのは、モノ好きの性(さが)なのですが、本当に毎日履けるものにしたくて、そこはかなり意識して作りました。
まずは、シャフトの長さ。
サンダル / スニーカー / 革のブーツ でも様になる長さにしてあります。
また、カラーに関しては基本ワントーン基調で、サンダルだと、ツートーンに見え、靴だとワントーンに見えるようにしました。
ショーツでも、ロングパンツからチラッと見えてもいい感じのカラー配色にしています。
そして、サイズ展開もユニセックスで、23cm〜30cmを越える方にも着用いただけるサイズ展開にてご用意しています。
ぜひシーンやシチュエーションを選ばず履いていただければ。
Made in Local
RALは「できる限り顔を合わせて目の届く場所で作る」ことを目標にしています。ここ 30年で製造現場の状況は大きく変わり、日本の製造現場は劇的に少なくなってしまいました。
しかし、岐阜県を中心に僕らの住んでいる地域には車で走れば1時間圏内でまだまだ衣料品の製造現場は残っています。
自転車はローカルを移動する最高の手段ですし、バイクショップはその地域のインフラに寄与する非常に重要な拠点であり、ローカルサポートショップという意味合いもあると思っています。
そんな文化で育ってきた僕らだから、ローカルファーストの精神性を持ってモノづくりをしていきたいと思っています。
今回は東海地区を離れ、奈良県へ。名古屋から電車で(しかもほぼ一本)行ける場所でものづくりができることをとても嬉しく思いますし、後世に繋がる貢献が少しでもできれば幸いです。
【SPEC】
Material:Wool55%、Cotton30%、Nylon10%、PU5%
Color:Brown、Chacoal、Green、Red
Size:S(23-24.5cm)、M(25-27cm)、L(27.5-29.5cm)、XL(30cm-)
Made in Japan, Nara, Koryo-cho
わがままに様々なことを詰め込んだ今回のRAL TABBY。
お試しいただけると幸いです〜〜〜!
Photo by Fujico (Super Thanks!!!)