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【新製品情報】A.DUGAST Cotton Clincher

オランダのハンドメイドシクロクロスタイヤ A.DUGAST / デュガス

オランダ生まれのハンドメイドタイヤブランド A.DUGAST / デュガス

1972年にアンドレ・デュガスによって創設された手縫い製法によるハンドメイドタイヤのブランドは、現在では社名と技術を伝承したリチャード・ニューワイスによってオランダで生産されています。リチャードは世界中のあらゆる自転車レース会場に足を運びトップライダー達から意見を聞き、製品改発に取り入れています。最近では VITTORIAとパートナーシップを結んだことでも知られていますが、特にシクロクロスの分野においては圧倒的なシェアを誇り、ワールドカップにおける世界中のトップクラスのレーサーたちが装着しているという事実からも厚い信頼が伺えるブランドです。

A.DUGAST は単に「ハンドメイドだから良いもの」というわけではありません。素材選びを慎重に行い、自然素材特有の「しなやかな乗り心地」を生かした製法で作られているからこそその独自の乗り味が生まれ、多くの世界チャンピオンからの支持を得ているんです。

あのA.DUGASTがチューブレス対応クリンチャータイヤを!

本家サイトや彼らの SNS をチェックしている人は既にご存知かもしれませんが、実は以前から開発を進めていたクリンチャータイプのタイヤを今シーズンついにリリースしました。

そう、TLR というラベルの通り、チューブレスレディーとなっており、A.DUGAST から待望のチューブレス対応クリンチャータイヤが発売されたのです。

オールハンドメイドによるしなやかな乗り心地は健在

もちろん、このクリンチャーシリーズもチューブラータイヤ同様オランダで全てハンドメイドで作られています。市場で手に入れられる最良の素材を用いた100%コットンケーシングというのも特筆すべき点。

タイヤ一つ一つに、製造を担当した A.DUGAST スタッフの直筆サインが入っているのも嬉しい。

チューブラーホイールのセットアップを持っていなくても、あの A.DUGAST のしなやなか乗り心地を得ることができるとなると、ホビーレーサーにとっては非常に魅力的な選択肢ですよね。

入荷したのは4つのパターン

クリンチャーシステムを採用しているのは、A.DUGAST の中でもシクロクロス向けのラインナップだけ。

サークルズではその中でも、

1 : オールラウンダーパターンの Typhoon
2 : マッドコンディション向けの Rhino
3 : 芝生や砂地などに強い Pipisquallo
4 : 砂地や舗装路などハイスピードコンディション向けの Pipistrello

上記の4パターンをラインナップ。

一つに絞るなら、やはり Typhoon が様々なコースコンディションに対応しやすいですが、チューブラーホイールのようにタイヤパターンに応じて複数のホイールセットを用意する必要がないので、コースに応じて積極的にパターンを変えることができるのもクリンチャーセッティングの強みです。

A.DUGAST Clincher Tire

タイヤサイズ:28″ / 700c
タイヤ幅:33mm
ケーシング:Cotton
チューブレス:Tubeless Ready
適正空気圧:1.3 – 5.5 bar
重量:ave. 375g
Hand Made in Netherlands

価格:17,600円(税込) / 1本の価格です

チューブレス仕様での装着・保管時の注意点

独自製法のハンドメイドタイヤ、またコットンケーシングということもあり、チューブレス仕様での装着・取り扱いには少し注意が必要です。詳しくは商品ページに記載していますが、要点として下記を押さえておいてください。

1 : シーラントにはアンモニアフリーのものを使う

2 : 装着時には1barを超えて空気を入れてはいけない

3 : セットアップから実走までは最低12時間置く

4 : 光を避け、室温で乾燥した場所に保管する

5 : 長時間使用しない際にも、タイヤに少し空気を入れた状態で保管する

特に、ビードを上げる際の空気圧に注意が必要で、一般的なチューブレスのように高圧でビードを上げるのではなく、あくまで低圧で、シーラントをなじませながら手のひらを使って優しくビードを上げるというのがポイントです。高圧でビードを上げようとすると、トレッドの隙間に空気が入り込み、バブルと呼ばれるトレッドにタンコブができたような状態になってしまいタイヤが正しく機能しなくなるのでご注意ください。

A.DUGAST にもビデオ付きで詳しく解説されていますので、こちらもチェックしてみてください。

あわせてチューブラータイヤの新トレッド Monsoon Tread 採用モデルも

A.DUGAST の最も得意とするチューブラータイヤでは、 Monsoon Tread / モンスーントレッド という 新しいトレッドを採用したモデルも入荷しています。

これは今まで11 Storm という名前で展開していたトレッドをさらにアップデートさせたもので、タイヤのトレッドにおいて、転がり抵抗の減少・グリップ力の増加・耐パンク性と耐久性の向上という、タイヤに求められるあらゆる要素の性能を向上させた高性能コンパウンドである11 Storm トレッドを改良し、さらに柔らかなコンパウンドにしたことで転がり抵抗を増やすことなくより優れたグリップ力を得られるトレッドに仕上がっています。

チューブラータイヤでレースに挑むのであれば、彼らが作っている中で最も優れるこの Monsoon Tread 採用モデルがおすすめです。

A.DUGAST Typhoon Tubular

タイヤサイズ:28″ / 700c
タイヤ幅:33mm
重量:ave. 380g (32mm)
適正空気圧:1.8 ~ 3.5bar / 26 – 51PSI
トレッド:Monsoon
ベーステープ:Large (対応リム幅 23mm ~ 27.5mm)
サイドケーシング:ネオプレーンコーティング
Hand Made in Netherlands

価格:19,800円(税込) / 1本の価格です

先週末は野辺山CXも開催され、シクロクロスシーズン本格突入となっています。チューブラー導入はもちろんですが、さすがにそこまでは、、、という方にとっても今回の A.DUGAST がクリンチャータイプをラインナップに加えたというニュースは嬉しいニュースだと思います。個人的にはレースもそうなんですが、ハイスピードなグラベルライドを好む方にも使ってもらいたいプレミアムタイヤ。もちろんレースタイヤゆえに耐久性度外視ではありますが、乗り心地は抜群。その値段に納得がいく一つ上の乗り心地を得られますので、是非ご検討ください。

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Ikeyama Toyoshige
池山 豊繁

Circles / SimWorks / CWD 学生の頃のメッセンジャー・サークルズでのアルバイトを経て、今に至る。 サークルズスタッフ最年少を公言していたが、今ではニュージェネレーションも加わり古参の存在。 でも身長は最小です(#163cmですがなにか)。 CXレース経験もありますが、今はのんびり瀬戸のグラベルを走ったりするのが専らで、過去の面影はどこへやら。自転車で釣り場にアプローチするBikeToFishingのスタイル研究にも余念がない。
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