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【RATKING FRAMES】バッグサポート&カーゴの新しいソリューション

アメリカはシアトルのカスタムフレームビルダー RATKING FRAMES / ラットキング・フレーム が作るバッグサポーター兼カーゴプラットフォームとなる Cradle / クレイドル が入荷しました!

RATKINGのスミスと出会ったのは今年の夏のMADE Bike Show。

ブースをシェアしていたFORAGER CYCLESのダンが紹介してくれたおかげで知り合うことに。

実は、FORAGER CYCLESのOyster BarはRATKINGによって作られており、ハンドルを仕入れた時からその名前は知っていたのですが、実際に会うのは今回が初めて。彼の作るフレームやラックを初めて見ることができました。

Photo by Smith of RATKING FRAMES

余談ですが、RATKINGのロゴは、CADENCE /ケイデンス の生みの親でもある Dustin Klein / ダスティン・クラインによるもの。

そんなRATKINGがブースでお披露目していたラックに目が止まり、ちょうどプレオーダーを取るというタイミングだったのでオーダーしてきました。それが今回紹介するCradleというラックです。

RATKING FRAMES / Cradle

Color : Black, Rainbow Chrome
Made by hand in Seattle WA USA.

Price : 33,000円(税抜)

フォークコラムもしくはシートポストに取り付け可能なバッグサポーター兼カーゴプラットフォームとなるCradle。

寝袋やドライバッグ、またちょっとした荷物を括りつけるのに便利なアイテム、ラックアイレットを必要としないので幅広いバイクに取り付けが可能です。

また、角度調整できる構造のおかげで、ステムが短いバイクや、コラムスペースが限られているバイク(コラムスペースは最低20mmは必要です)、ヘッドチューブが短い小さいサイズのバイクや、サスペンション付きのバイクにも取り付けができ、気軽なカーゴソリューションとして活躍します。

こんな感じでドライバッグやマット、寝袋を括り付けたり、ライトな使い方であれば、脱いだ上着をストラップでまとめたり、輪行袋をまとめておくのもアリですよね。

ちなみに、写真くらいの巻物を括るには、SimWorksのThunder Strapに新しく加わった32インチの長さが調子良いです。

カラーはブラックとレインボークロームの2色。どちらもRATKINGが工房を構えるSTUNT DOUBLESというシェアスペースにてパウダーコートされています。レインボークロームは遠目から見ると一見シルバーですが、実は細かなラメを含んだ素敵な仕上がりです。


最後に、RATKINGのスミスのヒストリーについて少し掘り下げていきます。ちょうど The Radavist でも紹介されているのでよかったらそちらの記事もぜひご覧ください。


2013年、当時カリフォルニア州オークランドにあるバイクショップでインターンをしていたスミスは、自分や近しい友人のために数本のフレームを制作することからRATKINGをスタートしました。

お店やコミュニティーを通して多くの人と繋がり、少しずつ彼のものづくりが知られていく中で、FALCONER CYCLESのキャメロン・ファルコナーと出会い、キャメロンからセグメントフォークを作る上でのヒントをもらい、結果としてこの出来事が彼のモノづくりを進めていく上で大きく背中を押したことになります。

モノづくりに対する飽くなき追求心を持つスミスは、キャメロン以外にも、HUNTER CYCLESのリックや、PASS AND STOWのマットのショップを訪れ、先人たちの物作りのプロセスや使っているツールなど、とにかく多くのことを吸収しました。彼らもそんなスミスの姿勢を感じ、惜しみなく時間と知識を共有してくれたと言います。

そんな先人たちにならい、RATKINGとしてモノ作りをする上で必要な道具は自分自身で作ったり、より効率的なワークフローを可能とするためのショップオーガーナイズなど、彼なりの工夫を凝らしてきました。

スミスはこう言います。

「カスタムフレームは、ひとつひとつが特別だから楽しい。逆にラック作りが楽しいのは、どれも特別であってはならないからなんだ。」

「繰り返し仕事をすることは、私にとってとても落ち着くことなんだ。曲をかけてボーッとし、自分の考えと向き合う時間が持てるんだ。タイミングを計って、より効率的な動きを探したり、人間工学に注目したり、自分にとってより魅力的に感じられるように物事を分割する方法を考えたりすることが多い。効率化のための指標はたくさんあるし、単調な作業を魅力的なものにする楽しい練習でもある。自分とって作ることの楽しさのひとつは、とにかく色々トライ&エラーをして発見することなんだ。」

All the process photo by Andrew Johns a.k.a @ifdogsrunfree

ここにある写真以外にも、彼のインスタグラムのストーリーズではCradleが作られるプロセスがアーカイブされていて、その様子を見ることができるのですが、こうやってアーカイブしていることや、タイムラプスながらも実際に彼の作業プロセスを見ていると、本当に一つ一つの作業の効率を求める姿勢や、より良いものを作るための彼なりの工夫を凝らしている様子を垣間見ることができました。

そんな彼の手によって作られるRATKINGのCradle、是非お見知り置きいただけると嬉しいです。


他にも、一年頑張った自分へのご褒美におすすめなアイテムを紹介していますので、ぜひチェックしてみてくださいね。

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Ikeyama Toyoshige
池山 豊繁

Circles / SimWorks / CWD 学生の頃のメッセンジャー・サークルズでのアルバイトを経て、今に至る。 サークルズスタッフ最年少を公言していたが、今ではニュージェネレーションも加わり古参の存在。 でも身長は最小です(#163cmですがなにか)。 CXレース経験もありますが、今はのんびり瀬戸のグラベルを走ったりするのが専らで、過去の面影はどこへやら。自転車で釣り場にアプローチするBikeToFishingのスタイル研究にも余念がない。
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