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【SIMWORKS BY MKS】Bubbly Pedalを半年使ってみて思ったこと。

発売以来、大好評のSimWorks By MKS / Bubbly Pedal (以下バブリー)。

日本国内だけでなく海外からも相当な反響を頂いており、入荷してもすぐに売り切れてしまって、なかなか欲しいと思ってくださっている方のお手元へお届けできていない状況が続いています。ご迷惑をおかけしております。

今週待望の再入荷がありましたので、今回はウェブショップでも販売をしたいと思います。

ここまでの売れ行きとしてはやはりリミテッドカラーのブロンズが一番人気で、実際今回の入荷でもブロンズの入荷数は少ないです。逆に、ポリッシュ・ブラックについては今回は比較的在庫が潤沢にご用意できました。販売方法についてはこのブログ末尾でご案内させて頂きますが、今回は半年使ってきて思ったことを色々と書かせてください。


バブリーを半年使ってみての所感。

正直なところ、多くの皆さんがご興味を持ってくださったおかげで、リリース当初は欲しいと手を挙げてくれるスタッフがいても、スタッフ販売分を用意できなかったほど。自分も手に入れることができたのは確か3度目のロットだったと思います。そこは職権濫用しろよってところですが、本当にそんなこともできない状況でした(笑)。

MKS製では最大級を誇る踏面の大きさ = 圧倒的な安心感

選んだのはポリッシュ。
普段の通勤の足であり、BikeToFishingをしたり、のんびりダラダラと走ったりすることの多いDoppo ATBにインストールしました。ちなみに、元々Doppoで使っていたのはMKSの名作Lambda。これはこれで気に入っていたのですが、バブリーに交換して最初に思ったのは、やはりその踏面の大きさ。この安心感は本当に是非皆さん実際に踏んで感じてみてほしいですね。

踏面が広いので、単純に踏み込みやすくなり、ついついペダリングにもいつも以上に力が入ってしまいます。交換してから通勤時間が10分短縮されましたっていうのは冗談ですが、踏み込むのが気持ちよくなるっていう感じがしっくり来ます。

一つだけ気をつけることがあるとしたら、今までより踏面が大きくなったことで、コーナーリング時にバイクを倒しすぎると地面にペダルがヒットしてしまうこと(笑)。私は何度かやらかしました。普通に乗っていればまずこんなことは起きませんが、私のように出勤時に遅刻してしまうーと焦ってコーナリング時にペダリングしたりするようなことがなければ、まず大丈夫だと思います(笑)。

赤ラインのようにペダルの中心軸へ向かって緩やかに凹んだコンケーヴ形状

コンケーヴ形状(凹型)による収まりの良さ

上述の気持ち良さというのは、実は踏面の大きさだけでなく、ソールにフィットするコンケーヴ形状にあります。
簡単にいうと、ペダルの中心軸に対してすり鉢状に凹んでいるということ。これによって、ペダルに足を乗せた時に自然と収まりの良い場所 = 踏みやすい場所 へとシューズが収まってくれます。

実際自分にとって最もこの恩恵を受けたのは、BikeToFishingにおいてでした。

ウェーダーという呼ばれるいわゆる防水の胴長靴を履いた状態で自転車に乗るため、普段自転車に乗るときのシューズと比べて少しゴツい長靴を履いて乗ることになるのですが、自転車に跨ってペダルに足を乗せた時に、自然と踏み込みやすい場所に収まってくれるので、ウェーダーを履いていても本当にストレスなくペダリングできます。(こんな使い方をする人は稀かもしれませんが、BikeToFisherなそこのあなた!是非使ってみてください!)

うっかり未舗装路に入り込んだ時も、このおかげで踏み外してしまうようなトラブルもなし。
ただし、いわゆるトレイルライドでの使用を検討されている方は、スパイクピンが備わっているフラットペダルに比べるとやはりソールへの食いつきは劣りますので、トレイルに入ってガンガン走りたいという方は、そのためのペダルをお勧めします。ズバリ、MKSさんのラインナップならGaussというペダルが間違いないです。

逆に普段使いプラス、未舗装路や里山をのんびり走ったりしたい方にはバブリーがしっくりくると思います!

トリプルシールドベアリングについて

バブリーが採用するトリプルシールドベアリングは、主に MKS ペダルの顔とも言える Sylvan シリーズのなかでも、NEXT グレードのペダルで採用されている機構です。これがとにかくスムースな回転を可能とするのですが、ただ回るだけでなく、この構造にはもう一つの特徴があります。それはスタックハイト(軸中心から踏面までの厚み)を抑えられるということ。


ライダーの体重を受け止めるため、ペダル軸は内側ほど太く充分な強度を持っていなければならず、必然的に内側のベアリング外径は大きくなりがちなのですが、トリプルシールドベアリングの機構では、この内側のベアリングを2個に増やして負荷を分散させつつ外径を抑えることができるので、結果的にペダルのスタックハイトを抑えることができるのです。これもバブリーの踏みやすさの隠れた秘密。

トリプルシールドベアリングの回転具合、ガタつきについて

ちなみに、以前バブリーをご購入頂いた方から「回転具合が左右で僅かに差がある」「手で触ると微細なガタを感じる」というご相談を受けたことがあります。もし同じような疑問を持った方がいらっしゃったら、以下をご参考いただけると幸いです。

キャップを外します。(※本来分解をする必要はありません)

トリプルシールドベアリングの製品は、内側に2つ、外側に1つのシールドベアリングがボディに圧入してあり、外側のキャップとその内部のM6ナットでベアリングを固定しています。

キャップを開けると中に小さなナット(M6ナット)が見えますが、それで玉当たりを調整できる構造ではありません。

キャップを開けると、中にM6ナットが見えますが、これはあくまでベアリングの位置を決めているもので、ベアリングの押し加減(玉当たり)調整を担うものではありません。また、ベアリングはメンテナンスフリーですので、分解はしないようお気を付け下さい。今回はあえてキャップを外しましたが、キャップを外すとガタ付きの原因になる場合もありますので、基本的にはキャップも外す必要はありません

つまり、トリプルシールドベアリングの製品では回転具合やガタの具合などは圧入されているシールドベアリングの状態に依存しており、手で確認できる軽微な踏み方向のガタは採用しているベアリングの内部隙間によるガタであり、シールドベアリングにおいて内部隙間は基本的には必ず必要な冗長性となっています。その内部隙間によるガタもわずかながらに差が生じることもありますが、MKSさんではこれらを許容誤差範囲内の仕様として出荷しています。

万一キャップが緩んでいる場合には、10N・mで締め付けてください!

万一、例外的にキャップが緩んでいたり脱落していたりした際に、キャップ側ベアリングの位置が固定されなくなり軸方向のガタが発生することがあった場合には、キャップをしっかり締めていただくことによりベアリング位置が固定されて、軸方向のガタが解消されます。その場合のキャップの締め付けトルクは 10N・m となります。

尚、キャップや側板を固定するボルトなどのスペアパーツも取り揃えていますので、万が一の時もご安心ください!


というわけで、再入荷致します!

というわけで、長くなってしまいましたが、バブリーペダルが久々の再入荷です。店頭では先行して販売しておりますが、WEBSHOPにて9月10日(金) 19:00より販売開始いたします

まだ手に入れられていない方、今回のレビューでそのアンテナにビビビっと来た方、是非この機会にお求めください!

【SIMWORKS BY MKS】Bubbly Pedal

Color : Polish , Black , Bronze
Price : 9,680円(税込)

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Ikeyama Toyoshige
池山 豊繁

Circles / SimWorks / CWD 学生の頃のメッセンジャー・サークルズでのアルバイトを経て、今に至る。 サークルズスタッフ最年少を公言していたが、今ではニュージェネレーションも加わり古参の存在。 でも身長は最小です(#163cmですがなにか)。 CXレース経験もありますが、今はのんびり瀬戸のグラベルを走ったりするのが専らで、過去の面影はどこへやら。自転車で釣り場にアプローチするBikeToFishingのスタイル研究にも余念がない。
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