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【BIKE of the WEEK】RETROTEC Hybrid Gravel

今回のBIKE of the WEEKは、オーナー様の元へと渡って久しく、ずっと紹介できていなかったバイクなのですが、この美しいRETROTECについてお話ししたいと思います。

その話は突然やってきました。遠方からご来店いただいたオーナー様から、「RETROTECをオーダーしたい」とご相談いただいたんです。カスタムオーダーとなると、事前にメールやお電話でご相談いただいた上でご来店いただくことが多かったのですが、こうして遠路遥々お店に来ていただき、オーダーしたいと直接お話ししてくださったことが嬉しくてとても印象に残っています。

そこで採寸をさせていただき、理想とするバイク像や、このバイクでどんなライドを楽しみたいかなど、オーナーさんのイメージを伝えてもらい、その後はメールでやり取りさせていただきながら、カーティスにオーダー詳細を伝え、まるっと1年経ってやってきたフレーム。

普段はシングルスピードで通勤から日常的なライドを楽しんでいたオーナーさんが、週末にダートを走ったりツーリングを楽しみたいということで、太めのタイヤが履けて + フラットバーでリラックスポジションから始まり将来的にはドロップバーにも気軽に変えられるバイクというのが今回のオーダーでした。カーティスの意見も取り入れながら固まったのは、フラットバーでもドロップバーでもどちらでも楽しめるハイブリッドグラベルというコンセプト。

フレームの形状は、カーティスのお家芸であるラウンドトップチューブの下にさらにアディショナルなチューブが溶接されるDOUBLEと呼ばれるスタイルに。この追加のチューブはトップチューブ同様にラウンドスタイルでもオーダーできるのですが、敢えてのストレートチューブが、リアバックからトップチューブへと綺麗に湾曲した流れに対してアクセントになっています。

決して軽さには拘らず、末長く楽しみたいという意向もあり、フォークもフレームに合わせてセグメントスタイルのフォークをカスタムオーダー。もちろんカーボン製のそれと比べれば重くなるのですが、一般的なスチールフォークと比べれば軽く収まっており、その乗り心地の良さは癖になります。

カーティスの作るバイクは、ラウンドトップのユニークな形状からは想像できないほど、漕ぎ出すと素直に進んでいくのが本当に不思議なんですが、一漕ぎした瞬間からそのギャップの虜になってしまう人が多いのも事実です。

写真はこの4月にカリフォルニアで開催されたMeet Your Makerというイベントでのカーティス。相変わらずセンス抜群で、走ったら速いカーティスですが、そんな彼が生み出す美しいフレームには、やはり惹きつけるものがあるんですよね。8月にポートランドで開催される新しいハンドメイドバイクショー、MADEで久しぶりに会うことができるので個人的にはとても楽しみにしています。

ビビビッと来たあなた、是非ご相談ください。

FrameRETROTEC Custom Double Hybrid Gravel
HeadsetCHRIS KING NoThreadSet 1-1/8″
Main GroupSHIMANO GRX
CrankWHITE INDUSTRIES G30
BBCHRIS KING ThreadFit30
HandleTHOMSON Aluminum Riser Bar Trail
StemPAUL Boxcar Stem
SeatpostSIMWORKS Beatnik Post
TireTERAVAIL Rutland Light & Supple
RimWHITE INDUSTRIES G25A Rim 650B 32H
HubCHRIS KING ISO Hub / Front :100x15mm Rear : 142x12mm

これまでサークルズで組んだバイクのフォトアーカイブ公開中。
バイクのカスタムイメージを膨らませてみてください。

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Ikeyama Toyoshige
池山 豊繁

Circles / SimWorks / CWD 学生の頃のメッセンジャー・サークルズでのアルバイトを経て、今に至る。 サークルズスタッフ最年少を公言していたが、今ではニュージェネレーションも加わり古参の存在。 でも身長は最小です(#163cmですがなにか)。 CXレース経験もありますが、今はのんびり瀬戸のグラベルを走ったりするのが専らで、過去の面影はどこへやら。自転車で釣り場にアプローチするBikeToFishingのスタイル研究にも余念がない。
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