少し前にオーナーさんの元へとお渡ししたバイクですが、今回は久々にBREADWINNER CYCLES / ブレッドウィナーサイクルズ(以下 BREADWINNER)のナイスビルドをご紹介。
サークルズの旧店舗時代にSURLYのCross Checkを購入いただき、普段使いから休日のライドを楽しんでいらっしゃったオーナーさん、徐々に行動範囲が広がっていき、日帰りツーリングや輪行ライドを楽しまれるようになってきた中で、「より軽いバイクで、スピーディーにより遠くへ行きたい」というリクエストとともに、新しいバイクのご相談をいただきました。
レースに出るわけではなく、あくまでもファンライドとして末長く付き合っていきたいということで、スチールフレームをベースに話を進めていくなかで、小柄なオーナーさんにフィットさせるべく、カスタムオーダーが可能なBREADWINNERでフレームをオーダーいただけることに。
乗り手の用途に応じて、基本設計が決まっている各モデルの中から好みのモデルを選び、乗り手の身体の採寸をしてカスタムサイジングで作られるのがBREADWINNERの特徴です。
身軽な装備で距離を伸ばすライドスタイル + 基本的には舗装路ベースということだったので、ロードモデルのLolo Discをチョイス。
チュービングには、軽くてレスポンスが良いと評判高い銘品コロンバス社のライフというチュービングを用い、上りは軽快に、下りやワインディングではリズミカルに進んでいく仕上がりが特徴のバイクです。
コンポーネントは機械式アルテグラ(残念ながら現行モデルはDi2モデルのみとなってしまいましたが)、それに伴いブレーキは油圧なので、ダウンチューブにはブレーキ内装のケーブルルーティングを。
現在のBREADWINNERのディスクロード・グラベル系のモデルはこの内装ルーティングが全て標準仕様となっており、クリーンなバイクにすることが可能です。
構成パーツはできるだけ末長く使える安心なモノを軸としながらも、輪行時を想定して足廻りは軽くしておきたいということで、ホイールは思い切ってENVEのカーボンリムを選んでいただきました。
それに合わせるのはもちろんCHRIS KINGのR45Dハブ。正しく手入れをしながらずっと使えるパーツ、特に足廻りは大切な部分ですので妥協なしでチョイスしました。オーダー当時は選択肢になかったのですが、今ならCHRIS KING WheelのARD44という選択もアリですね。
Frame | BREADWINNER CYCLES Lolo Disc |
Headset | CHRIS KING Inset 8 |
Stem | SIMWORKS Rhonda |
Handle | SIMWORKS Wonderer Bar [OLD] |
Tire | PANARACER Agilest 700x28c |
Rim | ENVE SES 3.4 AR Disc Rim |
Hub | CHRIS KING R45D |
Main Group | SHIMANO Ultegra R8000 |
Saddle | SELLE ANATOMICA X2 Leather Saddle |
身長150cm代ということで、マスプロダクションではどうしても選択肢が限られてしまう。「こう乗りたい」というイメージが強ければ強いほど、それを現実にするにはやはりカスタムオーダーという方法が実現の近道だと思います。
カーボン・アルミ・チタン・スチールと素材は様々ありますが、ファンライドを基軸に考えるのであれば、末長く使える素材が良いですし、万一の場合に修理だってできる。これこそがスチールフレームの醍醐味であり、Steel is realを体現し続けているBREADWINNERが北米を中心に多くのサイクリストに愛されている秘訣でもあると思います。
サークルズではBREADWINNERのオーダーを承っております。
各モデルのプライスリスト、またオーダーフォームは下記のリンクよりご確認ください。
これまでサークルズで組んだバイクのフォトアーカイブ公開中。
バイクのカスタムイメージを膨らませてみてください。