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オムニウムカーゴバイクって実際どうなの?メッセンジャーに聞いてみた

生活や社会にカーゴバイクをどう活かすか…なんて小難しい事は一旦おいといて、OMNIUM / オムニウムのカーゴバイクはどんな自転車なの?っていう話を実際に乗り倒してる人に聞いてみよう!ということで、横浜のメッセンジャー会社クリオシティのライダーであり、CMWC横浜主催のひとり、サンテにインタビューしてみました。仕事でもプライベートでもオムニウムユーザーです。

サンテ(メッセンジャーネーム)と彼のオムニウムカーゴバイク。

オムニウムのカーゴバイクと最初はどういう出会いだったの?

もともとはメッセンジャーの先輩であるタツヤさんが乗っていて、これだ!って思って自分も手に入れたのが最初ですね。2014-15年頃かな。その後にクリオシティでメーカーとやりとりするようになっていきました。

タツヤ君が乗っていたのは、メッセンジャーのジャンボ繋がりかな?

そうですね。ジャンボっていうめちゃくちゃ速いデンマークのレジェンドメッセンジャーがいて、横浜の前にラトビアで開催されたCMWCではカーゴ部門もデリバリー部門も両方で優勝してました。彼がオムニウムと、世界最速のメッセンジャー会社の「By-Expressen / バイエクスプレッセン」の両方の創業者です。現在は家族との時間を大事にするためにOMNIUMからは離れてマティアスがその後を継いでますね。

バイエクスプレッセンはカーゴバイク専門のメッセンジャー会社ですね。ライダー数も多いけど、そんなに仕事あるのだろうか?

コペンハーゲンは先進的な街で、デリバリーに車を使わないっていう事の価値にお金を出してくれる会社やブランドが多いみたいですね。そして彼らはそれに応えるサービスとコミュニケーションをしっかりやっています。
オムニウムとバイエクスプレッセンの共通するミッションが「ONE LESS TRUCK / トラックを1台減らす」。この明確なメッセージを実現するために、積載量の多いカーゴバイクを使用しています。

ネットが普及したけど、物流が減るわけではないからね。単に安いとか速いだけでなく、そういう価値をもっと認めて欲しいね。

CMWC横浜の時に彼らにインタビューしたんですが、みんな自分達が提供している価値をしっかり語ることができるんですよ。それが素晴らしいなと。

クリオシティには何台カーゴバイクがあるの?どんなサービスをしてるの?

クリオではオムニウム3台、ブリット3台、他1台の合計7台ですかね。例えば関内でコピー機のトナーのデリバリーなんかをやっています。でもまだそれを自転車で行っている事の意味をしっかり伝えられてないですね。日本で環境施策やSDGs、CSRというとすぐに太陽光発電とか電気自動車の話になってしまう。

自転車の方がもっと環境には良いのにね。環境面以外にも、都市のあり方とかのメリットあると思う。

ヨーロッパの自転車街づくりも長い年月をかけて変えてきたものなので、日本でもすぐに変わるとは思わないけど、少しずつやっていきたいです。

どういう環境を作るかというのは、市井のメッセンジャーや自転車乗りの動向もあるけど、行政の力も大きい気がする。

そうですね。色々なシンポジウムに参加してレポートを聞いてると、街や賑わいづくりに自転車を使うという発想が行政には少ないですが、海外はそれを中心にしているところが多く、ギャップがすごくありますね。
ヨーロッパではカーゴバイクの購入に補助金が出る自治体も多く、行政が車中心社会からの脱却を推進しています。予算配分で街づくりのやり方が見えます。
日本にはママチャリや軽自動車が普及しているという独自の環境があるけど、ママチャリもいつまでもあの形をしている必要はないと思います。

自転車としてのオムニウムについて聞いてみたいんですが、サンテはどのモデルに乗ってるの?

クラシックっていう初代のやつですね。タイヤが細いモデルです。次の世代のも乗ったけど、街乗りなら細いタイヤの方が軽快で良いです。

めっちゃ分かる。太いタイヤが流行っているけど、ストップ&ゴーが多い街乗りは細い軽いタイヤの方がいいね。

太いタイヤを使うとスピードにのるまでが大変で、最初はちょっとしんどいかも。電動だとまた変わってきますけどね。

その他にはどんな印象がある?

カバンを背負わなくて良いのがめちゃくちゃ良いです。カバンを背負って漕ぎ続けるのって本当にストレスだったんだなと。あと、買い物や何かで荷物が増える事に対して何の心配も要らなくなるのも気持ちいいですね。オートバイとか車のように、駐禁とかを気にしなくていいのも良いです。
積載量が変わるだけで利便性の感覚が大きく変わります。

メッセンジャーだけどメッセンジャーバッグから解放されるという事だ。その分走りにストレスはない?

ブリットのカーゴバイクの方は重量物を運ぶのに特化したプロの配送仕様って感じで走りも重いですが、走る事に特化したオムニウムは街乗りやツーリングなどのデイリーユースや遊びの自転車とほぼ同様の乗り味ですね。自転車にラックを付けてメインバイクにしているなら、それを置き換え可能なほど良く走ります。

どんなものをどうやって積んで走るの?

特に専用のものは使っていなくて、普通に売ってるコンテナボックスと、荷物を縛る廃チューブで大体何でも積めます。
子供がまだ小さいのでそのまま箱に入れて走ってたりしてます。
ヨーロッパではカーゴバイクユーザーの8割が子供などの送迎としてカーゴを使ってるようです。

仕事では色々運びました。

元メッセンジャー仲間の飲食店は、コロナ禍の時に常連さん達に宅配するためにデリバリーをオーダーしてくれました。ウーバーとはまた違って、自転車で運ぶことのストーリーがあってとても喜ばれましたね。お店とお客さんの関係が素晴らしかったです。お花とかオフィスのお菓子とかそういうのも同じくです。

カーゴバイクの一番の問題点は、置く場所に困るということだと思うけど、どうしてるの?

まず家を探すときにそれを意識して探すことですね。カーゴバイクを家の中に持って入るのは現実的ではありません。それをキッパリ諦めて、しっかり駐輪場のある物件を探しました。
大きなオートバイも停めてある駐輪場がある物件がおすすめです。

最後に何かありますか?

CMWC横浜をやって良かったのは、世界各国のメッセンジャー達の考えやスタイルを知る事ができた事です。メッセンジャーはストリートカルチャーとしての側面が強調されがちですが、彼らはそれだけではなく、社会との関わりの中でサービスを提供しスタイルを確立しています。僕たちも負けずに理想のスタイルを実践して行きたいと思います。


小難しい話は置いといてと言いつつ、都市で自転車に乗るということはやっぱり色々と社会に巻き込まれていくのだという感じのサンテの熱い思い。これが今のメッセンジャーのリアルな状況なのだと思います。街にも生活にも社会にも、さまざまな可能性を持つカーゴバイク。オムニウムの先行オーダーをただいま受付中です。第一弾は19日までなのでお早めにどうぞ。

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武井良祐

もんじゃです。CirclesやSimWorksのWEBまわりを担当しています。その他にバイクロアを開催したり、駐輪サービスCYCLE CLOAKなど色々やっています。祭りや建築、温泉、山、イベントなど面白い目的地を目指してライドに行くのが好きです。
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