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【NEW!】RAL Anorak

めっきり秋めいてきて、柔らかい日差しが気持ちいい季節になってきましたね。

自転車に乗っているときに思いつく、あったら絶対調子がよさそうだけど、世の中に見当たらないアイテムを “RAL” という名前で企画して作っています。まさに、JUST FUN なサイクリストに向けたウェアが RAL です。

この秋冬のRALリリース第二弾はアノラックジャケットです。

開発の経緯

アウトドアユースでのアウターウェアの花形はなんと言っても「防水透湿ジャケット」でしょう。

防水のシェルって、テクニカルギア感あってかなり物欲をくすぐられますが、日常生活で使うにはオーバースペックさを多少感じてしまうのも事実。

値段が高価ってのもありますが、個人的に色々使ってきた中で言えるのは、実際の透湿性を感じるにはかなりエクスペディションな環境が必要ですし、ワンデイのライドだと、天気を読んでから走りに行くことが多いので、雨の日に走るのは稀。(結構好きなんですけどね。)

また、突然の雨の時に、防水性の高いものを着ていると、どうしても蒸れるので結露などで衣類内が絶対に濡れてしまう経験はありませんか?

この現象の主たる要因は、メリノウールのリリースの時も書きましたが、バイシクルアクティビティの特殊性である「瞬間的に運動量が上がる、急激に冷える」というところ。(こういう理由で日常使いでは風抜けの良いポンチョをどうしても選んでしまいます。)

だから、防水性を確保するよりも蒸れにくくて、防風性があり、透湿性に優れていて、大きなベンチレーションがある。防水性をキャンセルすることによって逆に恩恵があるものが作れるのでは?というのが今回の発想の源。

参考にした重要なコンセプト

そのヒントとして参考にしたのは、アウトドアウェアのジャンル「ソフトシェルジャケット」

自分の記憶だと、ソフトシェルのコンセプトは1990年代後半くらいに大々的にフィーチャーされていたもの。

写真はウェブから拾いモノ。ソフトシェルの名作、patagonia Dimentions Jacket。オフセットしたフロントジップがカッコよかった。多分2001年くらいか。めっちゃ好きでずっと着てた記憶。ダメになった後、古着で買い直してまだ持ってます。

ソフトシェルとは、簡単に説明すると「防水性をキャンセルした、ストレッチ性があり、動きやすさや着ている時の快適性、防風性、簡単な撥水性など、雨の降っていないコンディションで最高に機能するアウターウェア」というコンセプトのアウターウェアです。(防水性のあるアウターウェアのことを「ハードシェル」と言います。確かGORE社のWIND STOPPER(防風性特化のラミネート素材)とかもソフトシェルのコンセプトから生まれてきていたはず)

全国的に雨が降る日本の環境下だと、アウター=レインジャケットというイメージがありますが、雨が降らない環境下であれば、アウターウェアといえども透湿性や防風性に特化したものの方が快適に過ごすことができます。

ということで、僕らがライドするような環境下において最高に機能するアウター開発をはじめたわけなのです。

防水性❌、防風性⭕️、透湿性⭕️、ストレッチ⭕️

タイトルのようなコンセプトがまさに僕が作りたいと思ったもの。

ハードに乗れば汗をかく。汗かいて登った分、ご褒美の下り坂では体温が下がる。動きがあるときに邪魔にならない。目指したのは、そんなアウターウェア。あえて防水性能は切り捨てました。

防水性はありませんが、防風性に優れたストレッチ性のあるリップストップポリエステルを使用し、ライド時に必要な機能性はもちろん、ミリタリーウェアな見た目を目指しました。

機能的にいうと、リップストップは同じウェイトの生地であれば、引き裂き強度に強く、ちょっとした引っ掛けにも強い素材です。

グレー、オリーブドラブ(OD)、ブラックの3色展開。裏面も肌あたりが良いので、半袖で着ていただいても違和感なく着ていただけます。

また、透湿性にも優れているので発汗した蒸気を外に逃しやすくできています。

さらにベンチレーションとして左側の脇にジッパーが付いており、全開して換気することが可能。

フロントから浴びる風に対する防風性を意識してアノラックジャケットのデザインにしたので、換気部分を作ることで、汗を衣類内にこもらせることなくドライに保つディテールとしました。

もちろん撥水性も兼ね揃えているので、ある程度の雨であればこれ一枚で十分にライドが楽しめます。

フードはヘルメットの下に被れるようなフィット感。

ライディングポジションを取っても余裕のある袖の長さと、引っ掛かりの無いように工夫したパターンでドロップハンドルポジションでも、生地自体のストレッチ性も相まってストレスなく着用いただけるはず。

フロントの左ポケットは、口は小さめ、深めに作られていて、サングラスを収納しておくのに便利なサイズ。

写真ではわかりやすいようにテンプルをひっかけてますが、そのままスポっと入れられます。お辞儀しても中身が落ちてこない。

右背面にはポケットを配置。

ライド中にちょっとしたものの収納に便利。自分調べではコンビニおにぎり3個入ります。

そしてここにジャケット本体をしまうことができます。

パッカブル仕様なんでこんなとこに収納したり、Voile Strap でサドルにとめちゃってください。

旅先や普段着にどこにでも持っていて、着倒していただけると本望です。

SIZEについて

サイズ感はタイトすぎず、ルーズすぎずのフィット感。

173cm 60kg のスタッフ イシカワ に全サイズ着てもらいました。

この製品は袖が少し長め、そしてラグラン袖なんで、肩幅が気になっている人でも全然行けちゃいます。肩も張らないし、袖も短くなりにくいです。

また、RAL Merino Wool L/S とサイズ感も、素材感も相性バッチリに作っているので、Tシャツ持っている人には特におすすめ!

COLORについて

グレー / GREY

オリーブドラブ / OD

ブラック / BLACK

SPECについて

Polyester 100%

PRICE

¥22,000 ( With Tax )

Made In Gifu Japan

アバター画像

kimura
木村 まさし

Circles /SimWorks /CWD /文化中毒者 イカれちまった人生をやり直しに名古屋へきました。Circlesを他の誰にも似ていないものにするのがお仕事です。自転車はもちろん、服や写真、読書や映画、音楽など、歴史や文化と知性があるものが好きです。
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