650bx47mmタイヤ特集
皆さんはロードバイクという言葉を聞くとどんな自転車を想像しますか?
きっと多くの人が、700x25cくらいの細めのタイヤを履いている、いわゆるロードレーサーを想像するでしょう。
もちろんそれは正解です。 ロードバイクの歴史は、やはりロードレースと深く関わっており、切っても切れない関係にあるのは間違いありません。
近年、グラベルロードと呼ばれるバイクが登場するようになり、細いタイヤでは行けないような道を求めて走るということの楽しさを覚えた人たちも多いと思います。
一昔前はシクロクロスバイクに太めのスリックタイヤを履かせて林道を走ったりしていましたが、多くのジャンルのバイクがディスクブレーキ仕様になっていき、ブレーキの制動力の強化と反比例するかのように、ライダーの果てしなき冒険心はその制動力を捨てさり、新たな冒険の(オフロードへの)入り口へと導びき始めたのです。
そんな中で、アメリカはカリフォルニア州マリンに端を発し、耐久性と信頼性の高いマウンテンバイクコンポーネントを作り続けるWTBがROAD PLUS / ロードプラスという新基準を生み出しました。
ROAD PLUSというのは、650bホイールに47mmのタイヤを履かせることで、既存の700cホイールに28mmのタイヤの組み合わせと同じ直径を持ちながらも、そのタイヤボリュームを活かし、単純なスピードや軽さだけにとらわれず、道の状態を問わずにオンロードとオフロードを楽しむことができるというコンセプトのもとに生まれました。
ディスクブレーキ仕様のバイクで、タイヤのクリアランスに余裕があれば、700cから650bへとホイールを入れ替えることで楽しみ方が広がるのです。
※WTBサイトでは市場のバイクの中でROAD PLUSに対応しているモデルが掲載されていますので参考にしてください。 https://www.wtb.com/pages/road-plus
当初は、単純にボリュームを持ちつつも、スムースなタイヤパターンを中心にラインナップされていましたが、最近ではより悪路でのパフォーマンスを求めたブロックパターンのラインナップも増え、また、WTB以外にも、TERAVAILやTERRENEといったメーカーも積極的にラインナップを展開し、グラベルバイクやオールロードというジャンルのバイクの可能性を最大限に引き出すチョイスが増えてきています。
この道のその先へ。そんな欲望を満たすための手段として、こんなタイヤが生み出されたのは必然的とも言えますね。
実際、私自身も手持ちのバイクのタイヤはどんどんと太くなっていき、そんなタイヤだからこそ行けるような場所を求めてはライドに出かけることが多くなりました。
寒い冬こそ、こういったタイヤを履いて山の中へとペダルを進めていくのも面白いですよ!