【Pit Tips】リムにも寿命が来ます

ディスクブレーキへの移り変わり

自転車のブレーキシステムが、リムブレーキからディスクブレーキ移り変わる中、大きく形の変わったモノの一つにリムがあります。
なぜ変わったかと言いますと、車輪の構成部品の一つ「リム」に与えられている役割が変わってきたからです。

リムブレーキ全盛の頃、リムに与えられていた役割は、その名にもあるように車輪を構成し地面からの衝撃や振動を受け止めタイヤを保持し回転するという車輪の役割と、ブレーキシューをリムサイドで受け止め車速をコントロールするという重大な役割がありました。
ただ今は、ディスクブレーキの普及によりディスクブレーキ専用のリムが多く開発されブレーキ力を受け止めるという役割から解放され、より効率良く回転し衝撃を受け流す形状にシフトして行っています。

リム形状の違い

上の写真は、代表的なディスクブレーキ用のリムとリムブレーキ用のリムの断面図です。

向かって左側のディスクブレーキ専用のリムは、断面がかまぼこのような形になっており衝撃や空気抵抗をうまく受け流す作りになっています。
向かって右側のリムブレーキ用のリムは、断面がカステラのような形で両サイドの平行になっている部分でブレーキシューを受け止めその摩擦によって車速をコントロールします。大きな力がかかるためにその力に負けないように頑丈にできています。

このように、ディスクブレーキ専用のリムには、ブレーキ面が必要なくなり摩耗という心配はなくなりました。
リムブレーキの頃に見られた長期間使用した結果、ブレーキシューとの摩耗により、下の写真のようにリムが削れリムの破断するのようなトラブルは、なくなってきました。

ただ、摩耗の心配がなくなったからと言って、安心してはいけません。
それ以外にも気をつけて観察していなければならない部分があるのです。

 

リムの確認が重要です

それが、リムにあるニップルの接続部です。

ここは、車輪を形作るために必要なスポークの張りをハブの穴と共に受け止める場所。
車輪の中で常に強い力がかかっている場所でもあります。
金属といえども疲労していきますので、常に力のかかる部分はいずれ限界を超え破損に至ります。

その一歩手前がこの写真の状態です。

スポークホールの前後縦方向に綺麗に伸びるひび割れ。
これこそが、金属疲労によりスポークの張力にリム側が耐えられなくなってきた証なのです。

さあ、皆さんライド前にリムの確認をしてみましょう。
前後に写真のような筋があったら、そのリムは壊れる手前です。
大きな破損につながり他の部分まで壊れてしまうその前に、リムを交換しておきましょう。