自転車とコーヒーは切っても切れない関係っていうのは、万国共通。 それはここ名古屋でもアーリーバーズを覗いてみればよくわかると思いますし、他にもサイクリストフレンドリーなコーヒースタンドはたくさんあります。 そして海を越えた彼らの国にはもっと強い結びつきを持つ場所があるのです。
ポートランドのBreadwinner Cycles / ブレッドウィナーサイクルズは、去年工房を引っ越ししたのをきっかけにその新しい工房に併設する形でカフェを作っていたのですが、プレオープンを経て先日ついにグランドオープンしたと嬉しい知らせがありました。 ブレッドウィナーカフェは多くのサイクリストが通勤路として選ぶノース・ウィリアムズ・アヴェニューという通りに面しており、仕事に行く前に、お昼休みに、また週末はライドの発着地点として、サイクリストにとってのハブとしての役割をもつだけでなく、実際にフレーム製作の現場を見ることができたり、フレームオーダーに際する打ち合わせをする場としても使われていきます。
カフェの構築で忙しかった彼らですが、もちろん本業のフレームビルディングも疎かにはしていません。 むしろチームの仲間も増えてより力強くなっています。 おかげさまでバックオーダーもまだ何台かありますが、年が明けて最初に届いたフレームが早速形になってオーナーの元へと本日旅立ちましたのでご紹介を。
オーダーいただいたのは彼らのラインナップの中でもモダンなスチールレーサーとして不動の人気を誇るLOLO / ロロ。
レーサーとは言っても、皆が皆レースに出るわけではなく、やっぱりライドでは気の赴く方へとハンドルを切って行きたいっていう人が多いわけで、このバイクはそんなサイクリストにとっての最適解なのだと思うのです。
ブレッドウィナーのオーダーについて改めてご説明すると、基本的にはベースとなる車種が存在していますが、サイズについては全てカスタムサイジングとなるので、オーダーをいただいた際には、まず採寸をさせていただき、それを元にブレッドウィナーサイドとジオメトリーについての打ち合わせをし、オーダーごとにデザインシート(図面)を作ります。 つまり、自身の身体にフィットしたバイクを作ることができるのです。
アップダウンの多いライドや、林道サイクリングを好むオーナーさんということもあり、ブレーキは油圧のディスクをチョイスし、それに合わせて足回りは前後ともにスルーアクスルに。 もちろん、ロロの場合はキャリパーブレーキをチョイスすることも、またクイックリリースのディスクブレーキをチョイスすることも可能です。 同じ車種でも好みに応じてこういった規格のチョイスができるのがカスタムオーダーの利点であり、トレンドがどうとか、マスプロの思惑とは違った見方で、しっかりと乗り手が使い切って行くことを想像できるのです。
ここまでの写真で気づいた人はなかなか鋭いですが、フレームのペイントはレギュラーカラーではなくカスタムカラーをチョイス。 ブレッドウィナーはローカルペインターにお願いして塗っているのですが、アップチャージでこういったペイントもできます。 こうしてシンプルなブラック+ガンメタに塗られたバイクには、クリスキングのマットエメラルドをフルアッセンブル。
Frame | BREADWINNER CYCLES | Lolo Disc |
HeadSet | CHRIS KING | Inset8 Matte Emerald |
Main Group | SHIMANO | 8000 Ultegra Hydraulic |
BB | CHRIS KING | ThreadFit Matte Emerald + ConversionKit #8 |
Hub | CHRIS KING | R45 Disc Thru Axle 28H Matte Emerald |
Rims | VELOCITY | Aileron 28H |
Handle | SIMWORKS BY NITTO | Misirlou 430mm |
Stem | THOMSON | X2 Stem |
Seatpost | THOMSON | Elite Seat Post |
Bottle Cage | KING CAGE | Titanium Cage |
Bike Weight | 9.3kg(Include Pedal) |
メカ式の油圧ディスクに11-30Tとワイドなギアレシオで乗り手のライドスタイルに合わせつつ、バイクそのものは踏み込んだら素直に進んで行くバイクに仕上がっています。 オーナーさんは早速この週末ライドに出かけるとのことですが、このバイクなら四季を問わずに楽しめますね!
現在ブレッドウィナーのオーダーフレームは約3〜4ヶ月で製作されます。 もちろん今回ご紹介したLOLO以外にもあなたの望むライドスタイルにマッチするバイクが必ずや見つかりますので、是非お気軽にご相談ください。