長野育ちなのに寒いのが苦手なカモです。 寒波がいつやってくるのかそわそわしております。 冬の時期になると風が冷たくなったり陽が落ちるのも早くなったりして、ついつい自転車に乗るのが億劫になってしまっている方も少なくないと思います。 そんな時、しっかりとウェアを揃えて外に出るのもオススメですが、実はもうひとつ、この時期に自転車を活用する方法があります。それは先日のPhil Woodのブログでも少し触れた、自転車の診察ともいえるオーバーホールです。
今回の診察はこちら。
クリスキングR45ロードハブのCampagnolo/カンパニョーロボディです。
夏頃にJUSさんが専用工具を使わないクリスキングのハブのオーバーホールを紹介していましたよね。 カンパニョーロでも手順や仕組みは同じなので、ご心配なく。
というわけで、JUSさんのブログに沿ってゴソッとシャフトを抜いた状態になります。 そうしたら次はフリーハブボディを掴んで外します。
そんなに力を加えなくても、反時計方向にひねると簡単に外せるので少し慎重に。
実はこちらが今日の本題となるフリーハブボディです。 持ち主の方が長年ずっと使っていたためスプロケットが噛み込んでしまっていた傷があります。
他にもチェックした所、ボディに亀裂が入っている事も判明しました。
ワイヤーやチェーンと同様でフリーハブボディも消耗品なので、オーバーホールやパーツ交換の際にはしっかりとをして必要であれば直してあげましょう。
今回、亀裂が入ってしまったフリーハブボディは、R45ハブのカンパボディが現行モデルになる前のアルミニウム製のものでしたので、現行モデルのステンレススチール製のものに交換しましょう。
折角の機会なので2つを並べてみました。 左がアルミニウム製、右が現行モデルのステンレススチール製のフリーハブボディです。
現行モデルのフリーハブボディは焼入れ処理された高品質なステンレス鋼材から丁寧に1ピースずつ削り出されており、デザインもさることながら強度と耐久性が向上しています。 これによってスプロケットがフリーボディに噛み込むといった症状も改善されます。
シェル側との接触部分にもしっかりとRingDrive Lubeを塗って、あとは外したときの逆の順番で取付けていけば完璧です。
今回はオーバーホールの段階でこのような異常を突き止める事ができましたが、どんな細かなスモールパーツも1つから調達できるクリスキングだからこそ、何かあった場合でも安心して対処できるのですね。 さすがは使いきる事を考えに考え抜いたクリスキングだからこその今回の診察事例でした。 より長く快適に使い続けるために、一度診察をしてみてはいかがでしょうか?