「なんじゃそりゃ」的なタイトルで始まりました今回のTips、内容は歯飛びの話です。
「歯飛び」とは?
チェーンやスプロケット、チェーリングなどのギア部分の噛み合わせが悪く、力を掛るとチェーンが滑ってしまい、入力された踏力がタイヤに伝わらない状態のことです。
体感的に表すと、ペダルをグッと踏み込んだ時、バンバンと大きな音と共に足がスカッとなる時が歯飛びが起きている状態です。
なぜ起きるの?
原因は、大きく2つ。
一つは、「ディレーラー(変速機)の調整がうまくいっていない」のが原因で、もう一つは「チェーンリングなどの部品の歯が減ってしまい各区部がうまく噛み合わなくなった」のが原因です。
一つ目は、調整で治るのですが。
もう一つの方は、磨り減った部品を交換することになります。
症状に応じて、交換箇所は変わってくるのですが全部交換となると最大これだけのモノを交換することになります。
・チェーンリングx2
・リアスプロケット
・チェーン
・プーリーx2
今回の自転車は、一つだけ悪い訳ではなく、ここに上げた全部が均等に悪くなっており、限界値を超えたため歯飛びが起きていました。
せっかくですので、歯飛びの原因となるわかりやすい部分をピックアップしてどのように悪くなっているか観察してみましょう。
まずチェーンの新旧を平行に並べます。
そして、並べた端に注目。
もう片側の端を揃えて同じコマ数にしてあるのに長さが同じになりません。
これは、上側の古いチェーンが長さの合わないぶん伸びているのです。
金属が伸びるなんて実感が沸かないかもしれませんが、こうやって並べて見ると一目瞭然です。
もう一つ解りやすかったのは、スプロケット。
左が新品、右が今まで使用していたものです。
特に悪かった部分にグッと寄って見ましょう。
トップ側4枚の減りが激しいので、このお客様は重めのギアをグイグイ踏み込むタイプのペダリングのようです。
さらに減っている一枚をクローズアップ。
画面左側の新品に比べて、使用していた方は一つ一つの歯が小さくなり尖ってきています。
これだけ減ってしまうと歯飛びは避けられません。
防ぐ方法はないの?
先にあげたパーツは、すべて金属同士がこすれる部分になっていますので、永遠に使い続けることは不可能ですのでいずれ交換しなくてはなりません。
ただ、その交換時期を少しでも先延ばしにするために最も効果的なのは、チェーンに油を欠かさないことです。
注油してこすれる部分を、できる限るスムーズに動かしてあげることによってパーツが長持ちするのです。
さあ皆さん、皆さんの自転車は大丈夫ですか?
チェーンとかスプロケットとかカサカサになっていませんか?
愛車を長く快適な状態にするためにも、今すぐチェックしてみましょう。