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【PIT TIPS】地球と自転車を繋ぐのはタイヤです
-タイヤの選び方-

今年も残すところあとわずか。
新年をニュータイヤで迎えるべくタイヤ交換なんて如何でしょう?

そんな訳で今日のお話は、シーズン真っ盛りのシクロクロスにも大変重要なタイヤ選びついて書いてみようかと思います。
最終、使ってみなければ解らない部分も多いのですが、それでもざっくりとした方向性などは見つけれるのではないかと思います。

タイヤを選ぶとき重要となってくるのは、まずその交換の目的です。
「消耗したため交換する」
「走りの質を変えるための交換」
「レースなどで使うのでそれに向けての交換」
「見た目の雰囲気を変更するための交換」
などが大きなところになるのではないでしょうか。

では、実際交換するとなった時どこを基準に選んでいくのが良いのでしょうか?
タイヤを選ぶ大きなポイントは、四つあります。
①全体のパターンや種類
②溝の深さやノブの高さ
③コンパウンド(タイヤのゴム)の質
④値段

まず「①全体のパターンや種類」は、
タイヤの用途から決めていきます。
用途とは、メインで自転車が走るところを思い浮かべてください。
オンロードであれば、ツルツルのタイヤが得意ですし、
オフロードであれば、ボコボコしたタイヤがマッチします。
両方というのであれば、その割合に応じて次でご紹介する要件を参考にしてください。

「②溝の深さやノブの高さ」とは、そのタイヤの持つ特徴を表します。
ツルツルのオンロードに向けたタイヤであれば、溝の「ある」「なし」によって特徴が変わります。
溝がなければ、濡れた路面ではあっという間に滑りますが、乾いた路面では最高にグリップします。
反対に溝のあるタイヤは乾いた路面ではグリップが落ちますが、溝があれば接地面から水を排出してくれますので濡れた路面でも安心して走ることができます。

ボコボコのタイヤは、そのボコボコの位置や形によって特性が変わってきます
真ん中のボコボコが密になっていればなっているほどオンロードや固く閉まった地面でのコギが軽くなってきます。
ですが路面に食い込む力は弱くなってきますのでゆるい路面で滑りやすくなり漕ぐ時のトラックションコントロールが難しくなってきます。
そんな事もあり、ゆるい路面でグリップを得るためにはタイヤが地面に食い込むようにノブが高く隙間も広い方が有効です。
ただノブが高くなれば走行時のゴムの型崩れもしやすくなりますので、硬い路面にはいった時、腰が砕けた様なズルズルした感じになります。
この腰砕けの感じは、次のコンパウンド(タイヤのゴム)の質も大きく影響します。

「③コンパウンド(タイヤのゴム)の質」とは、文字どうり使われているゴムの種類によります。
例えばスローリバウンドと言われるような、柔らかいゴムを使用するとグリップに粘りが出ますので地面によく食いつきます。
ただ柔らかいこともありとても消耗するのが早くなります。
一般的に硬いゴムというのはあまり使われておらず、普通か柔らかいかの選択になってきますので、レースのようなハイグリップを求められるシーンには、柔らかめのゴムを選ぶとより良い結果に結びつくと思われます。
当然ながらこのゴムの質は当然、「値段」にも反映してきます。

「④値段」は、文字どうりです。
これは、ゴムの質やタイヤの種類、生産国などによって大きく変わってきます。
相場としては、1本2,000円〜20,000円の間くらいとなっていますので財布との相談が重要です。

コレらの要件を考慮して今の自分が必要とするタイヤを選んでいただければと思います。
さらに深い部分を追求するのであれば、
使うチューブの種類やタイヤのローテンションパターン、チューブの使用・不使用などまだまだ追求できる部分はありますので楽しみながら試していただければと思います。
いや「そんなの面倒くさい」というときは、スタッフに言っていただければオススメをご紹介しますのでご相談いただければと思います。


 

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横山誠

ふと気がつくとスポーツバイクと触れ合い始めてもうすぐ30年。 ゆっくり長〜く乗り続けるためのあれやこれやを考察中。 乗るのも、触るのも、直すのも、作るのも、やってます。
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