このブログを読んでいる方は少し違う感じ方をされるかと思いますが、日本でシマノと言えば釣具のメーカーと答える方がほとんどです。
でも実は、シマノの売り上げのほとんどは自転車の部品で成り立っています。
しかも、それは皆様にとって馴染み深い部品群では無く、一般車と言われるような低価格帯の部品がほとんどです。
そんな世界中で酷使される自転車で鍛えられた内装変速システムの最高峰に位置するアルフィーネについて今回はお伝えしていこうと思います。
よく勘違いされている事の一つとして、アルフィーネに限らず「内装変速はメンテナンスフリー」と思われている誤解。
メンテナンスの量は少なくても構いませんが、決してメンテナンスフリーではないので注意が必要です。
ハブ本体は、密閉されていますのでゴミや水の侵入は外装変速に比べたらほぼないと言えるレベルかと思います。
では何故、何も侵入しないのにメンテナンスが必要なのか?
それは、内装変速のハブの中にはたくさんの歯車が入っており、これらをスムーズに動かすためにはオイルが欠かせないからです。
内部で使用されるオイルは、化学合成のオイルとはいえ使用によって当然劣化していくので定期的に交換する必要があります。 そのスパンは、2年に1回くらいか5000km毎に交換と頻度としては少ないですが、必ず必要な作業でもあるのです。 だからこそ、メンテナンスが必要なのです。
さあアルフィーネユーザーの皆様、ご自身のハブは大丈夫ですか?
先日、ピットにアルフィーネのメンテナンスをご依頼いただきましたので皆様にも是非見ていただくとしましょう。
その手順はとても簡単でわずか三つ。
・古いオイルを抜く
↓
・ハブの中に残っている古いオイルを洗う
↓
・新しいオイルを入れる
これだけ。
ただ、専用工具と専用OILをご用意していただく必要がありますので、我々自転車屋にお任せいただく方が安心かつ経済的かと思われます。 ちなみに専用品は、こんな感じです。
早速、始めましょう。
まずは、注射器を所定の場所にセットします。
セットが終わったら注射器を下向きにして古いオイルを吸い出します。
真茶色に汚れたオイルが出てきます。
古いオイルが出なくなったら、さらに新しいオイルで古いオイルを洗い出します。
新品のオイルは綺麗な緑色をしています。
洗い流すためにハブの中を通しもう一度吸い出すと先ほどの綺麗な色は失われ濁った色になって出てきます。
洗浄に残ったオイルをしっかりと抜き取り、また新しいオイルを注入して完成です。
所要時間は、30分ほど。
2年に1度もしくは5000km毎に一度の作業としては、驚くほど簡単です。
さすがは世界のシマノ。
日常の中で活躍する自転車には、内装変速はそのメンテナンスの頻度を考えても大変なアドバンテージがあるのではないかと思います。
段数も3段、5段、8段、11段と使用距離と環境によって選んでいただけます。
さあ、あなたの通勤の相棒を内装変速に交換してトラブル知らずにしてはいかがでしょうか?
ご相談、いつでもお待ちしています。