タイトルがなんか有名学習塾のカリスマ講師っぽい。
実はこう見えて、教師を目指した事もあったのだけど大学の履修登録をミスってその道があっけなく閉ざされてしまったのはここだけの話。どうもJUSです。
さて、無限にある組み合わせの中から自分にピッタリなホイールを組み上げる事ができる手組みホイール。
私たちの提案する“GORILLA SPAN Order Made Wheel”については以前に誠さんが書いてくれたブログをチェックしていただければと思います。
“車輪を組むと言う事”
今日は車輪組の中でも最も重要だと思うコトとモノのお話。
車輪組と聞くと昔の職人気質的な”感覚”であったり、”経験”が物を言いそうにとらえられがち。もちろん、プロとして的確に早く組み上げるとなってくれば感覚や経験値は必要になってくるのだけれど、車輪組で一番大切なことは感覚でも経験値でもなく的確な”数値”だと言えます。
リム径、ハブ各所のサイズから算出されるスポーク長など、全ての数値が正しく導き出されないと正しい車輪を組み上げる事は出来ません。車輪組は計算式のある数学なのです。
そして車輪組に絶対的に必要な数値と言えばスポークテンション(スポークの張り加減)です。
リムやスポークの素材や形状、メーカー推奨値、ライダーのウェイトや使用用途によってスポークテンションは細かく調整していくのですが、その1本1本のテンションを計測する道具がテンションメーターと言う道具です。



僕たちメカニックがピットのカウンターで車輪組をしている時、こいつを持って握ってはチラ、握ってはチラっとしている姿を見た事がある方もいますよね。
こいつは1本1本スポークのテンションを計測する事のできる道具で全てのスポークの張り具合をドライブサイド、ノンドライブサイドと分けてそれぞれ適正な数値で均一にしていきます。そうする事により縦、横、センターの歪みが無くバランスの取れた丈夫なホイールに仕上がるのです。


そしてこのスポークテンションメーターの仕組みは至ってシンプル。裏に取り付けられたスプリングの圧によって挟みこまれたスポークテンションの強弱を数値にして表しています。しかし毎日毎日使われているテンションメーター達、スプリングも使い込んでいけばもちろん劣化して行きます。自転車と同じく道具ですからね。
精度の良い道具や工具無くしては精度の高いホイールは組めません。テンションメーターも1年に1度はメーカーへ校正に出し、正しいテンションが測れるようにセットアップしなおしてもらったり劣化したスプリングを取り替えてもらったりしています。
このように道具にもしっかりと手を加えていきながら一つ一つ丁寧にあなたの為だけに組み上げていく“GORILLA SPAN Order Made Wheel”を是非ご賞味下さい。