
初めて訪れる街を自転車で走るとより深くその街の事が理解できるように、山でもいきなり登山口に降り立つのではなく、裾野や麓の街から自転車やハイクでアプローチする事でよりその全容を把握できるようになる、はず。
今回は車で6時間かけて群馬県北部のみなかみ町まで、自転車とスノボと登山道具を積んでやってきました。メンバーは、私もんじゃの他、ハイカートラッシュのいわし君、YouTubeで人気のレイチェル、元サークルズスタッフの志賀ちゃん夫妻、同じく元サークルズのきょんちゃんという大所帯。現地ではサークルズの様々なデザインを手掛けるみなみと茶屋夫婦のお世話になります。
天気予報と日程調整
山の天気は風の予報も重要らしく、晴れていても風速25m/h以上あれば稜線を歩くのが困難に。山の天気予報は、ヤマテンやてんくらなどの専門のアプリでチェックするのですが、予想は難しく有料のアプリでも外れる事も多いみたいです。
今回は日曜日よりも月曜祝日の方が良さそうとという事で、直前でスノボと日程を入れ替えました。結果、大当たり!厳冬期としては珍しいほどの好天でした。

CCJPとハッピーアワー
急遽スノボとスキーになった初日。滑りに行くよーと声をかけたらすぐに集まったのはハッピーアワーのりる吉と、前橋CXなどを主催する自転車クルーCCJPのメンバーなど。冬は寒くて風が強いので毎週スキーに行ってるのだとか。山が近くてうらやましい!
山が何個か連なって湖もある広大なかぐらスキー場は、スキー客が多いクラシックな雰囲気。かわいいスキー女子も滑り出したら超上手くてかっこよかったです。

新しい力が集まりつつあるみなかみの魅力
関東からJRで日本海側に行く時に乗り換えで下車する水上(みなかみ)駅。かつては寂れた温泉街だなぁという印象だったけど、現在は若い世代が色々と面白い取り組みを初めているようです。
そんな新しいみなかみを象徴するような2つのお店、クラフトビールのオクトワンブリューイングと、ジビエなどの山料理とワインの「お山の食堂 たんとくわっさい」に連れて行ってもらいました。
猟師でもあるシェフが山で捕れた食材を新鮮なうちに出してくれる料理の数々は本当に素晴らしかったので、ぜひ行ってみて欲しいです。
谷川岳は怖い?簡単?
群馬県と新潟県の境にある標高1977mの谷川岳。標高以上にこの山を有名にしているのは、その非常に美しい景色だけではなく、世界で最も死者の多い山としてギネス記録に掲載されている事。そして多くの山岳小説や漫画などに登場する事などがあります。
事故の多くは日本有数のロッククライミングの岩壁で起こっているもので、今回のようにロープウェーで天神平から登るルートは初心者向けのイージールート。とはいえ太平洋と日本海の分水嶺でもあり天候が急変しやすい山である事に変わりはなく、しっかり装備と準備を整えてから登る必要があります。

自転車でのアプローチ
みなかみから谷川岳ロープウェイまでは約10km。途中まではきれいに除雪されてましたが、土合駅付近からは雪や氷もうっすらある道です。タイヤは特に雪用のものではなく、太さ2.8のWTBトレイルブレイザー。トルクをかけたり車体を倒すと少し滑る感じがありますが、積雪の街道を走るぐらいなら特に問題はありませんでした。
途中で雪に埋まったバス停や巨大な除雪車などで写真を撮って遊んだりしながら短いライドを楽しみます。途中の土合駅は地下70mのホームまで462段の階段で行き来するフォトジェニックな日本一のモグラ駅。駅舎カフェができたりして賑わってます。


自転車で山にアプローチする面白さは何度も体験しているけれど、「車で行けばいいやん」となるのが普通の感覚。でもやっぱり面白スポットに寄り道したり景色の綺麗な場所で立ち止まったりして行程の全てを楽しむには、BIKE toするに限るのです。ほらこの通り。
美しい雪山の景色
すでに充分楽しんだ感がありますが、ここからが今回の本番。装備を揃えたりアプローチが大変ですが、それでもこの景色を見る事ができればその苦労はすべて吹き飛びますね。






いつも完璧なホスピタリティで迎えてくれるみなかみの茶屋家。本当にありがとう。みなかみ良いとこ、また遊びに来ますよ。

今回の主な装備
BIKE : SimWorks DOPPO MTB(詳細)
Cap : Welldone
Tops : Nanga / AERIAL DOWN , 山と道 / UL Rain Hoody
Middle layer : Norrona
Pants : mont-bell / サイクルレインパンツ
Shoes : Scarpa / MANTA TECH GTX
Backpack : 山と道 Mini
Eye wear : Smith / Wildcat