来店予約はこちら

BIKE to ねぶた2 – 自転車を持って旅行に行こう

自転車を持って旅行に行ってみよう!

自転車に乗るためにどこかへ旅行に行くのでなく、どこかへ旅行に行くときに自転車を持って行く。それは似ているようでちょっと違う。
ハードライドが好きな自転車乗りは忘れがちな一般的”旅行”の感覚。その中に自転車の移動力を持ち込む事で、行きたい場所をたくさん回ることができるだけでなく、その街や地域の地理を身体的に把握することができる点で優れている。
観光という言葉は、その国や場所の繁栄-輝きを見るという意味だけれど、身体に即した移動が充実することでその体験はさらに特別なものになる。

ねぶた祭を見に行きたい!

「ねえ!みんなで青森のねぶた祭を自転車で観に行こうよ!ケイタの実家にも寄ったりしたい!」という事で始まった今回の旅。最近自転車に乗り始めた岡崎のat the tableという料理教室やお店をやっている順子さんの一声だ。彼女は音楽とマーケットのフェス「森、道、市場」の主催でもあり、とにかくそのパワーと好奇心にいつも圧倒されている。同じくパワフルなat the tableや森道の運営スタッフたちも一緒に自転車を持って青森を目指した。


FDA飛行機輪行があるから行ける旅がある

自転車を持って遠出するとなれば、FDA/フジドリームエアラインの飛行機である。なぜならば、飛行機輪行用のボックスを無料で貸してくれるサービスがあるから。詳しくはこちら「名古屋の民には、FDAで飛行機輪行できるという特権がある」をチェックして欲しい。これは本当に神サービスであり、ぜひ一度試して欲しい。

空港から出てすぐに走り出そう

飛行機輪行といっても前後のホイールを取り外して箱に入れるだけ。とはいえ、みんな初めての作業で当然うまくいかない。でも手伝うのは最小限にして、手順を覚えてもらう。なんとか組み上がったらすぐに走り出す。空港から走り出す時のワクワク感はやっぱりいいもんだ。

けいたの実家は下宿「パンション恵」

青森市内を少し走ってアリバのケイタの実家へ向かった。彼は青森出身で、実家は青森郊外で高校生のための下宿をやっていた。たくさんある部屋には学生達が住んでいて、リビングで一緒にご飯を食べるのだ。この環境はケイタの料理やホスピタリティと無縁ではないはず。そのルーツが見えた気がしてとても良かった。

夜には青森市内へねぶた祭りを見に出かけた。らっせーら!の掛け声のもと巨大なねぶたが次々にやってくる風景はやはり圧巻だった。


弘前

今回の旅の裏テーマは”輪行”。青森から弘前までの移動もJR奥羽本線を輪行した。みんな電車の輪行も初めてなので、ホイールの着脱や、重いバイクの運搬に四苦八苦しながらもなんとか電車に乗り込む。ここでも手伝いは最小限。at the tableのみんなだから自分でできるようになるはず。

県庁所在地のある青森市が現在の政治経済の中心であれば、長年の津軽藩の中心地だった弘前は文化の街。弘前城を中心に古いお店もいっぱい残っていて面白い。

古くからの友人であるSunday Seasideのアトリエにお邪魔したあと、今回のメインライドである、岩木山の麓にある宿までヒルクライム。途中みんな熱中症気味で危なかったけど何とか到着。

百沢温泉の近くにあるその宿は、Aomori & Youとして青森情報を発信しているみゆさんが、来年に正式オープンする予定で準備している建物を特別に使わせてもらった。泉質が強烈な温泉と、美しい岩木山がすぐ近くのいい場所にあって、また訪れたいと思う。


新しい旅行を体験できる自転車

それにしても写真の端々から漏れ出るわちゃわちゃしたプライベート感。気の良い仲間と行く旅行の面白さよ。

バスやタクシーでブーンと走ればすぐに到着する。でも少し時間と体力を使ってペダルを踏めば、旅の要素と要素がバッチリ繋がって全部面白くなるのは本当に魔法のよう。今回の旅の目的は、、、そうそうねぶた祭り。でもそれらをつなぐ道中が全て、林檎畑の景色も、不思議な形のしめ縄も、岩木山と青空のコントラストも、昔がながらのアイスキャンディーも、汗だくで登った坂道も、その途中の会話も、全てが旅行体験としてつながっている。

ハードなライドをしなくても大丈夫。自転車の初心者も、そして普段はハードに乗っているベテランも、ぜひ”旅行そのもの”を楽しんで欲しい。自転車を使って。

アバター画像

monjya
武井良祐

もんじゃです。CirclesやSimWorksのWEBまわりを担当しています。その他にバイクロアを開催したり、駐輪サービスCYCLE CLOAKなど色々やっています。祭りや建築、温泉、山、イベントなど面白い目的地を目指してライドに行くのが好きです。
武井良祐の記事一覧