関東方面に行く機会を利用して、サークルズやサークルズ東京の関東方面のお客様や友人を巻き込んで、自分のライフワークである祭りを見にいくライドを開催、、、という公私混同欲張り企画「BIKE to ジャンボ鯉のぼり」を実施しました。めちゃくちゃ刺激的なライドになり、やっぱり人と一緒に走るライドは思いもよらない新しい世界が開くという事を再確認できました。
荒川アウトバックの華厳的世界
抜群の好天に恵まれた朝7時に秋ヶ瀬公園に集まった参加者達。最新のカーボングラベルからOLD MTB、ハンドメイドバイクまで様々なバイクが集まり、ファッションもスタイルも多様。いい感じです。
初めましての方も多かったですが、挨拶と自己紹介もそこそこに出発し、いきなり裏道の未舗装路へ切り込んでいきます。
今回のライドルートをアテンドしてくれたのは #ArakawaOutback の概念を走る事によって体現しているカコ君。バイクロアの各種ライドの企画をお願いしたりしてるのですが、個人的には彼のライドにも、 #ArakawaOutback にも今回が初参加です。
荒川は堤防の幅が日本で最も広い河川。かつてはその中に村まであってね…と、時折立ち止まって解説してくれるカコ君。現在でも森があり、畑があり、荒野があり、バラエティに富んだグラベル世界を形成しています。なかなか言葉にするのは難しいのですが、極上グラベルルートが延々ループし、リフレクトする不思議な感覚はとんでもなく強烈な体験でした。
東京に住んでいた時にこの辺りは何度も走ってはいたのですが、カコ君の引くコースは全然知らない道ばかり。もちろんGoogleマップなんかには載ってない道なので、アテンドしてもらわないと辿り着けません。人を介してしか体験できない遊びは本当に贅沢です。
良い道を知っていてルートを引けるというのは、膨大な実走と、それを繋ぐシークエンスを構想する特殊技能だと思います。その技能の凄さはなかなかSNSでは伝わりにくく、一人で細かい道に切れ込む事繰り返す偏執的なまでのルートファインディング欲が必要です。そんな良い意味でのヘンタイ、自分が知ってるのはこのカコ君と名古屋のパイセンぐらいでしょうか。二人ともかつてガチロードバイク勢だったというのが興味深いです。
深い世界を回遊するには仲間も重要
グループライドも様々なレベルに合わせたものが開催されます。
先日参加したPaperskyのツールドニッポンは、同じ埼玉を巡ったのですが、初心者でも安心して参加できる手厚いライドサポートと、その地域の魅力をしっかり案内してくれる素晴らしいツアーでした。
これもまた様々な参加者が集まる良い方法なんですが、充実したサポートの提供はライド全体のオーガナイズがかなり大変になります。
一方で今回のような、少ない事前情報でトラブルは自己解決みたいな経験者向けのグループライドは、参加ハードルは高いですが、気軽に開催できるのが良いところ。今回集まったメンバーは道に迷う楽しみを知っていて柔軟で最高でした。皆さんご参加ありがとう!
ジャンボ過ぎる鯉のぼり
そんな荒川の荘厳な世界を堪能した後は、利根川に移って最終目的地である加須のジャンボ鯉のぼりへ。これもまた寓話的な巨大さで私たちの常識を揺さぶってきます。
午前中は風が弱すぎてうまくいかなかったんですが、午後の最後の挑戦で見事に泳ぎました。口の部分から風を捉え、尻尾に多数の皺を刻みながら本物の魚のようにうねる巨大鯉のぼりは、自然環境を使ったアートであるアースワークの一種のようにも思えます。写真でも巨大ですが、実物はもっとすごいですよ。
埼玉には他にも強烈な祭りがいっぱいあります。埼玉の #BIKEto祭 シリーズはまたやりましょう!という事になったので、機会があればぜひご一緒しましょう。
狭い小径へオンロードもオフロードも分け隔てなく切り込むルートファインディングライドを想定してオーダーしたカコ君のYANAGI CYCLE。実用のバイクが持つ凄みがあります。
ハンドルバーには彼とTade quiで共同開発した、その名も「Outback」ハンドルバーバッグを装備。